「仕事の紹介がもらえない人」にありがちなこと(第10話)
ポッドキャスト番組「独立3年目のしくじり講義」は ”ビジネス壁打ち師”の相川雄輔が見てきた数々の「しくじり事例」をテーマに、今日から回避できる負けパターンや回避術をポップにお届け。このnoteではテキスト版をお送りします。
第10回のテーマは、多くの人がしくじりがちな「紹介がもらえない人あるある」です。
「壁打ち交流会セカオピとは?」
相川:おはようございます。ビジネス壁打ち師の相川雄輔です。
鈴木:おはようございます。インタビュアーの鈴木佐和子です。相川さん今回もよろしくお願いします。
相川:お願いします。
鈴木:さて、相川さんはビジネス壁打ちということで、「壁打ち」と「交流会」を融合させた「壁打ち交流会セカオピ」を主催されているんですよね。
相川:はい。メンバーも80人を超えまして、いまは日替わりで4人1組のチームを作って、「お互いのビジネスがどうやったら伸びるのか」をテーマに、熱い議論をやっております。
鈴木:ぜひ、この番組を聞いて興味を持った方は相川さんのSNSに連絡してみてください。
相川:よろしくお願いします。
独立してから紹介だけでやってきた
鈴木:さあ、本日はどんなことをお話しいただけるんでしょう。
相川:今日は「紹介がもらえない人あるある」というテーマでお届けします。
僕もこんな偉そうに言うのもあれですけど、ちょうど独立して丸3年になるんですけれど、初めはどうなるかなと思いましたが、蓋を開けてみたら、すべて紹介だけで経営できていました。
周囲に感謝をしてますし、ある種の使命感を持ってやっています。
本当に人のつながりで生きてるんですけど、そのつながりの中で僕も人並みに、人に紹介もすることも結構ありまして。
これを読んでる人のなかにも、僕から会食とか人つなぎの打診を受けたことがある人もいるかもしれないです。
あと僕のところに、「こんな人がいたら紹介してほしい」という打診もたくさん来ています。魅力的なサービスがあればもちろん僕も契約したり、代理店契約したりすることもありますので。
今回は僕が「紹介する側」の視点として、「こういった方は紹介に出せないな」っていう傾向を少しズバズバと言っていこうかなと思っています。
鈴木:なるほど。どういったところが「この紹介できない」の要因になるんでしょうか。
人間は「忘れる生き物」である
相川:今日2点、大きく話があって、1つは「『人間は忘れる生き物である』っていうことを忘れがちな人が多いな」と思ってます。
僕もさっき言った、いろんな方を紹介してくれとか、売ってくれって話がある中で、日々たくさんの人や情報に会ってますので、常に情報って更新されていくんですよね。
例えば今日、僕がこうして話して、「これ面白いよね」なんて話をしても、もちろんやっぱり忘れてしまうんですよ。
鈴木:そうですよね。その瞬間でわあって興味が湧いたりとか、いいね!と思っても忘れますよね。
相川:絶対に行こうと思ったおいしいお店とか場所とか、ぶっちゃけ行けてないじゃないですか。
僕もいっぱいあるけど、うっかり忘れちゃうし。行きたいのに行けてないなんてことはいっぱいあるわけで。ただでさえ自分の好きなものでもそうなってしまうってことは、人様のサービスも同じです。
これはいいサービスだなーとか、人に教えてあげたいなーなんて思っても本当に忘れちゃうんですよね。
ただ、言った方は一回言ったからわかってくれてるよねとか、絶対これって認識してもらってるはずって思ってしまうんです。
けど、言われた方って常にいろんな情報が入ってきてますから、なかなか思い出す順番もあって埋もれていってしまう。
鈴木:あー、確かに認識が違いますね。伝えた方と、伝えられた方で。
相川:そう。僕はこうして鈴木さんにお伝えすると1対1になるんですけども、聴いてる方はいろんな無数の情報入っているのに、覚えてくれてるんじゃないかなと都合よく思ってしまいます。
鈴木:確かに。でもその中で忘れられないためにはどうすればいいんでしょう。
SNSを使って、人に思い出してもらう
相川:どうしたらいいかっていうと、常に存在を常に感じてもらう工夫って結構大事だなと思ってまして。
催促のメッセンジャーとか電話をするわけじゃないです。無意識に気づいてもらう工夫ができるんじゃないかなと思ってまして。
僕の周りでも、「人つなぎ」の鬼みたいな人がいるんですけど、みなさんやっぱりSNSをうまく使って発信をしています。
仕事の切り口とか関係なく、その人が頻繁にフィードに出てくるんですよ。そうするとこっちは紹介してくれとか、お願いしてくれとか、ああ、話聞いたなとか、記憶がポンと思い出すんですよ。あ、やらなくちゃって。
そうだ。この人いたなとか。この人にいいサービスあったなとか。この前もすごく良いサービスを扱ってる友達がいて、「僕、これ売ってきますよ」って言ったんですけど、やっぱりいろんな話を聞いてるうちに埋もれてしまうんです。
ただ、この前、SNSでポンと見ただけで「あっ」てなるわけで。っていうことがあると、やっぱり発信って強いなって思う。
もう1個、これはすごくいやらしいんですけど、SNSのリアクションですよね。Facebook、Twitter、いろんなものがありますけれども、本当に「いいね」ボタン1個だけでも「見てもらってるんだ」とか、「この人、いたな」とか、埋もれた記憶からポッと表に出すための工夫です。
紹介ですごく成果を出してる人はみんなやっていると思います。
鈴木:SNSにリアクションするだけならそんな時間も取られないですしね。
相川:本当に1秒もかからずできるんですけど、これも全然やらない人も多いです。いやらしい話なんですけど有効な戦略だと思います。思い出してもらう工夫みたいなことはできるんじゃないかなと。
共感、実績、強みが伝わる自己紹介を
相川:いまのは少し手段的な話ではあるんですけど、2点目は本質的な話かなと思っていて。今度僕、これをテーマにウェビナーをやろうかなと考えてるぐらいなんですが。
自己紹介をするときに、自分に対して共感と、実績と、強みが伝わる自己紹介ができてない人が本当に多いなと思ってます。
例えば鈴木さんが「人にサービスを紹介しようかな」って思ってもらうとわかるんですけど。共感=応援ですよね。この人いいなとか、これは世に広めたいとか、うちの親にもすすめたいとか、そういう共感とかもっと応援したいなっていう気持ちがないと、なかなか人に紹介しないですよね。
もう一個は実績です。例えばすごく共感を覚えても、「実はまだお客さんひとりもいないんです」って言われちゃったら結構怖いじゃないですか。
鈴木:それはだいぶ賭けになりますからね。
相川:賭けになりますよね。実績って言い換えると、信用とか信頼になると思うんですけど。共感とか応援したくなって、さらに信頼・信用があって。
3点目は強み。言い換えたら「違い」です。すごく共感できるし、信頼もあるんだけど、なぜその人をおつなぎするのかっていう強み・違い。これが揃ってないケースってすごくあるなぁと思います。
鈴木:すごくいいサービス、すごくいいものなんだけれど、違いはなんだ? 最終的になぜそこを選ぶのか?ということですね。
相川:それをなんで推すのかっていうと、実績に近い部分もあるし、もしかしたらイコールかもしれないですが、この強み・違いをなんか少しこじらせちゃう人も結構います。
例えば専門職だったりすると、相手が素人で知識がなかったりするじゃないですか、どうしても。言い換えたらスーパーのお寿司も、カウンターのお寿司も違いが変わらない人に対して、めちゃめちゃ細かいうんちく的な話をしたり。
「それ言われても全然ピンとこないんですけど」みたいなところを言いがちで。紹介お願いしますなんて言われても、なかなか記憶に出てこないんじゃないかなと思います。
鈴木:その場合はどうしたらいいんでしょうかね。
ターゲット問わず、フィードバックが大事
相川:これは手前味噌的な話なんですけど、やっぱり第三者からのフィードバックをもらえる場が、一番有効だなと思ってます。
それも2つあって。自分がその伝えたい属性に近い人、いわゆるターゲットってやつですね。自分が伝えたい人に近い人からフィードバックをもらうっていうのも、もちろんありかなと思います。
もう一方で紹介で広げていきたいっていう方にとって大事なのが、「伝えたい人とつながりを持っているだろうけど、自分の直接ターゲットじゃない人」。そんな人にはどう響くんだろうっていうフィードバックも重要です。
例えば僕が営業マンだとします。で、僕が鈴木さんに「営業に困ってる人を紹介してください」って言ったとします。
鈴木さん自身は別に営業に困ってない。でも鈴木さんはどこかで営業に困ってる人を見かけたら、僕につなげてくれるかもしれない。
そんなふうに営業に困ってる人をつないでもらうのであれば、営業に困ってない人=媒介者にもきちんと伝えられるようなフィードバックも大事だということです。
みなさん、だいたいターゲットとなり得る人だけからフィードバックもらうことが多いんですけど、ターゲットじゃない人にも一言でわかりやすく伝わるにはどうするかっていうのも、フィードバックをもらわないとなかなか難しいです。
鈴木:なるほど。では本日のまとめをお願いします。
相川:人は忘れる生き物であるということをあらためて認識いただいて、自分のことを思い返してもらう発信やリアクションを意識するだけで、ふと思い立っていただくことがあると思います。
2点目の「共感・実績・強み」、言い換えたら「応援・信用・違い」になると思いますが、ぜひフィードバックをもらう機会をお持ちになってください。
少し宣伝っぽいですけれども、そのために僕、「壁打ち会」というものを主催していますので、ちょっと壁打ちしてみたいと思う方はぜひお問い合わせいただければと思います。
鈴木:ぜひ今日のお話をヒントにしていただければと思います。相川さん、どうもありがとうございました。
相川:ありがとうございました。
お知らせ
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