およそSDGsに縁遠い行政とワクチンパスポート
本日、ワクチンパスポートの申請に行ってきました。私の住む市では、市役所ではなく市役所の出張所のようなところが担当でした。
ワクチンパスポートは、当面は海外渡航予定のある人向けのものなのですが、驚いたことに…
紙。
A4の紙。
発行は2-3日後。しかしその申請をするのにも、
申請書も、紙。
昨日デジタル庁が発足したのに。デジタル庁に配属された民間の女性の方が、「役所文化がまず壁」とおっしゃっていました。
とにかく、紙。
コロナ禍なのに、紙で書かせる。タブレットにしてもらうたい。ハンコもいらないのだし身分証明書提出するわけでしょう?
ましてや、もしそうだったとしても、役所は必ず「プリントアウト」するのです。どうしようもないです。
=ワクチンパスポートを扱う部署なのに…=
ワクチンパスポートがあったとしても、適用できる国がある程度限られているので、渡航先の欄に、韓国とEUと書きました。
韓国の入国では、単なる予防接種証明書の役割しかないそうですが、隔離日数が少なくなるメリットがあります。
韓国については良いとして、窓口の担当者とその上司の方と、EUについてやりとりがありました。
どこの国ですか?と結構しつこく聞かれました。
EUは最初に入国した国がEUの入国になるので、例えばJALでドイツに着いた後、イタリアへ飛行機で行こうがルーマニアへ鉄道で行こうが、出入国手続きがないので、関係ないのです(一つの国の扱いだから)。
それを、ワクチンパスポートを扱う窓口が知らなかった。じゃあイタリアって申告したとして、たまたまオーストリア航空ウイーン経由で行くことになった場合、私はウィーンでEUの入国ができなくなっちゃうんですか?と聞いたところ…。
「いえ、ワクチンパスポートには行き先の国名は書かれません」
じゃあ何だったのだろうか、15分のやり取り。自分が単にめんどくさい市民と認識されて終わっただけでした。
そもそも、対象国にヨーロッパの国名を列記してある説明書にも、
EU(イタリア、フランス、…。しかし〇〇を除く)
って書いておけばいいじゃないですか。
=紙、紙、紙=
とにかく、愕然としたことは、何でもかんでも、「紙」です。
そんな行政が、声高にSDGsやってます!とアピールをしているのですが、あなたのお住まいの自治体、果たして本当にSDGsに取り組んでいるのでしょうか。河野大臣のお陰で、ハンコが割愛されたり、男女の性別欄がなくなったりしていますが、末端の組織では「紙」がないと生きていけないようでした。
SDGsを、やってる感を出すためのキャンペーンに利用していただきたくありません。