NEXCOのマップ
高速道路では、サービスエリアに立ち寄ると無料のマップをもらうことができます。NEXCO東日本ではHighway Wakerとして、毎月雑誌のような形で発行。
NEXCO中日本は、SAPAガイドとして、主に休憩施設の案内と、マップが3エリアに分かれて発行されています。
NEXCO西日本は、コンセプトはNEXCO中日本と同じなのですが、致命的な残念ポイントが「マップ」なのです。
詳しくみていきましょう。
=高速道路のマップ=
高速道路のマップは、昔からサービスエリアでもらうことができ、初期の頃は、
「インターチェンジ周辺案内図」
というサブタイトルがありました。つまり、今の時代のように、パーキングエリアやサービスエリアをも楽しみましょうという考えはなく、あくまでドライブの立ち寄り場所だったため、初期のマップは表面に地図が。折り面にSAPAの簡単な情報が、そして裏面には各インターと周りの道路の図が簡易的に載っていたのです。
地図面の話に戻しましょう。
地図面では、初期の頃は国道がピンク色、有料道路が黄色でしたが、これは改訂されて国道が黄色、有料道路は緑色になり、今でも踏襲されているこの色分けの記憶がある方が多いのではないでしょうか。
高速道路は、濃い赤に黒の縁取りと中央分離の線が入っており、実はこれも当初、対面通行の区間は片側が点線で描かれていました。現在では地方の過疎の高速道路は対面通行が当たり前になってしまったので、地元への配慮も兼ねているのか、点線表示はなくなり、
「ちゃんと高速道路は通っている」
ような通常表示にし、「2車線区間」と小さく書かれていたりします。
=オリジナルのデザイン=
このような、当初からあるデザインを受け継いで、多少はアップデートして変化しているものの、
「高速道路のマップといったらこれ」
という王道デザインだったのですが、民営化され、NEXCOになると事態が変わってきました。
まず、高速道路マップの、馴染みの深い王道デザインを、NEXCO西日本はやめてしまったのです。これは非常に衝撃的でした。
というのも、新たなデザインのNEXCO西日本の地図は、ベースをオリジナルマップから受け継いでいるものの、見るに耐えないデザイン性のなさ、いい加減な描写、情報を入れすぎてわかりづらいという、とんでもない失敗作になってしまったのです。もちろん、今でも継続して出し続けています。
「我が西日本のオリジナルはこれだ!」
というのは構わないのですが、見づらい上に、デザインセンスがゼロの地図を堂々と出されても、ワクワク感もないし、雑然と色々なスポットを掲載し尽くし、地名が隠れてしまってもお構いなし。
NEXCO西日本は、本当にあんな失敗作を毎回毎回出し続けることに、恥ずかしいと思わないのでしょうか。
一方のNEXCO東日本のHighway Walkerや中日本のSAPAガイドは、市販品の地図とは一線を画し、一般的な道路地図のようなものではなく、きちんと本来のオリジナリティを意識して、情報も整理し、見やすくなっています。
残念なのは、かつて全国版マップがNEXCO中日本から販売をされていたのですが、これが発売中止になってしまったことです。全国版は、北海道、東北、関東、中部、関西、中四国、九州と、かつてのオリジナル地図のデザインで発行されており、毎年購入し、とくに関西以西へ行くときは、それを見てドライブプランを立てたりしていたほどです。
いつかまた、発行してくれたらいいのですが…。
=西日本版をオリジナル版へ=
NEXCO西日本は、恐らく上記のようなデザイン性のなさに気づいていないが故に、今のマップを出し続けているのでしょうが、心底見づらいと毎回思ってしまっているので、自分で使いやすいように一工夫して使っております。
皆さんは、もう何年も経過してしまっているので、今の地図のほうが慣れていると思われるかもしれませんね。
しかし、やはり西日本のマップは、トンネルの描き方が雑ですし、有名観光地ではない場所もくまなく書き切ろうとしているので、やはり使いにくさは突出しているのではないかと思います。
NEXCO西日本の地図は、本当にがっかりな、残念バージョンだと感じています。
このような、昔の感じに戻してみたり、色々試行錯誤をしてイチから作り直して勝手に楽しんでいます。まったくの趣味です。業務としてやらせてほしいくらいです。
次回はNEXCO西日本のマップの、以前のデザインでのマップをお見せしたいと思います!