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世界三大流動性火山

"「流動性火山」という言葉は、火山学で使われている言葉ではありません。

しかし、一般的にマグマの粘性が低い玄武岩質の火山を指しています。世界の各地にあるそんな流動性火山の中で代表的なもの3つが、世界三大流動性火山です。キラウエア火山・ストロンボリ火山・三原山のことで、この呼び名は戦後から伊豆大島で使われるようになりました。

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キラウエア火山

そんな世界三大流動性火山の1つである「キラウエア火山」は、ハワイ諸島にある楯状火山の1つです。

キラウエアという言葉はハワイ語で噴き出すという意味があり、昔から噴火していたことが伺えます。1983年以降噴火が続いていて、それ以降2か所の集落が溶岩流に飲み込まれて消滅しました。

今でも噴火が続いている活火山です。

キラウエア火山はハワイ火山国立公園の一部となっています。キラウエアカルデラの周辺は観光スポットになっていて、火口や溶岩洞に見物客が多く訪れています。

ストロンボリ火山

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世界三大流動性火山のもう1つは「ストロンボリ火山」です。

イタリアのシチリア州の一部にあたる、地中海のエオリエ諸島にあるストンボリ島にあります。

火山弾が数百メートルの高さにまで吹き上げられる「ストンボリ式噴火」という用語の由来になった火山です。高く吹き上がるため、噴火すると夜であっても遠くからその様子が見え、「地中海の灯台」との呼び名もあります。

噴火を見るために島を訪れる観光客も多くいるほか、島に住んでいる人もいます。10年に1度程度は激しい噴火をする火山です。

三原山

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3つ目の世界三大流動性火山は、東京都の伊豆大島にある「三原山」です。

山の標高は758メートルで、最後に噴火したのは1986年となっています。

三原山は2万年前から大噴火が起きはじめ、100年から200年ごとに噴火を繰り返していると考えられています。

火山は島民によって信仰の対象ともなってきた歴史もある火山です。今では観光に訪れる人も多く、カルデラ壁西部まで観光バスも通っています。"

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