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【3分で読める世界史】イギリスの名君エリザベス1世
「Good Queen Bess」と称えられた、イギリスの名君エリザベス1世はどんな治世を行ったのでしょう。
この記事を読めば、その一端を垣間見ることができます。
■統一法の制定
メアリ1世の死後、跡を継いだのが、ヘンリ8世とアン=ブーリンの子エリザベス1世でした。
母が父によって処刑されるという大変な子ども時代を乗り越えたエリザベス1世は、女王となりその力を発揮します。
まず信仰統一法(統一法)により、イギリス国教会を復活させます。
このとき教義や儀式をカトリック寄りにし、反対勢力を取り込みます。
こうして国内を統一し、イギリスは主権国家の道を歩み始めます。
■第一次囲い込み
この時代、ジェントリたちは、新たに得た土地を使って、よりよい儲けをもとめていました。
ジェントリとは?は下記参照
そこで目をつけたのが、羊毛でした。
ジェントリたちは耕作地を柵で囲い込み、羊を飼うようになり、小作人は追い出されました。
これを第一次囲い込みと呼びます。
こうして毛織物産業が拡大し、経済発展のため、エリザベス1世もこれを保護しました。
追われた小作人たちは生活に窮し、この状況をトマス=モアは著書『ユートピア』で「羊が人間を食い殺す」と風刺しました。
■救貧法
第一次囲い込みにより職を失った小作人は増える一方で、徐々に社会が不安定になってきます。
そこでエリザベス1世は、救貧法をつくり、失職者に仕事を与えました。
必ずしも喜ばれる仕事ではありませんでしたが、貧民救済を実現。
「近代福祉の出発点」とされます。
■まとめ
さすがエリザベス1世、隙のない治世を展開していますね。イギリスの隆盛が見えてきそうです。
次回は、対スペイン政策をお届けしたいと思います。お楽しみに!
参考文献
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