【移住ストーリー】〜フランスで得た自由で豊かな感性を生かして〜(Kazeoさん・男性)
2021/07/09
″フランス・パリに大学入学と同時に移住したKazeoさんにインタビューをお願いしました!″
セカイの住まいでは、実際に海外に移住された「先輩海外移住者」にフォーカスして、なぜ海外へ移住することになったのか、貴重な体験談を取材しております。
どのような経緯で海外へ興味を持ち、実際に移住することになったのか。
一人ひとり違う移住のストーリーを紹介しています。
【今回紹介する先輩海外移住者】
Kazeoさん(男性) 国:フランス・パリ
--フランスヘの移住はどんなことがきっかけだったのでしょうか?
大学進学がきっかけでフランスへ移住しました。
進路を決める際に先輩などにも話を聞きましたが、自分は一般的な日本の大学生の固定概念と、自分が大学で成長したいイメージが異なると感じてしまったことも海外へ移住しようと思ったきっかけです。
また、日本で大学に進学する場合でも元々自分でお金を貯めて進学しなければならない状況だった為、先輩などに話を聞きにいくなどして、進路をどうしようと考えた時に、同じような費用がかかるのであれば、海外で生活する経験は社会人になってからではなかなか難しいと感じたこともあり、思い切って決断しました。
--日本の大学と比較してフランスの大学を選んだということですが、魅力的だった面など具体的に教えていただけますか?
フランスに限らずヨーロッパは大陸続きということもあり、移民も多いので留学生にも優しいという点は安心材料ともなりました。
例えば海外からの留学生に対しての補助が手厚かったり、国立大学であれば1年間で登録料などにかかる費用として、4万円〜5万円支払うだけで通えることも魅力的でした。
人と違った生き方をしたいと思っていたので、そのような価値観にもフランス留学は適している環境だと思いました。
--いつ頃からフランスヘ興味をもっていましたか?
ヨーロッパの歴史には以前から興味があったものの、実際しっかりと興味を持ったのは高校3年生の夏、フランスの大学へ進学すると最終進路を決める時でした。
--留学に対して不安などはなかったのでしょうか?
親も「自由にしなさい。その代わり自分に責任は持ちなさい」というスタンスだったこともあり、むしろワクワクしていて不安などはありませんでした。
--フランスへ留学するにあたって、引っ越すための準備や語学勉強などはいつくらいから始めましたか?
高校3年生の夏にフランスへ留学すると決めてからフランス語を勉強し、準備しました。
それまでは日本の大学へ進学しようと思っていたのと進学校だったので、一般受験の勉強しかしていませんでした。
引っ越しに関しては、家を決めていないことをフライト当日に気づいたくらいなので、特に前持った準備などはしていません。
--事前に住む家を決めずにフランスへ飛びだったとのことでしたが、その後、家はどのように探されたのでしょうか?
ドミトリーと呼ばれる、1つの部屋に複数台の2段ベットが用意され、相部屋を前提とした宿泊施設に滞在しながら、フランスで直接家を探しました。
学校へ通いながら同時進行で探し、自分で現地のフランスのエージェントを通して家を借りました。
日本人のエージェントもいますが、やはりいい物件を持っていたのはフランス現地のエージェントで、エッフェル塔から徒歩3分程の高立地物件を紹介いただきました。家賃は日本円でおよそ5万5千円くらいです。
--フランスでは学校以外に仕事などはされていますか?
実は家を探している間に、趣味でやっていたサッカーのチームの方が先に決まり、そのサッカーチームの中に飲食店のオーナーがいたので、実は家よりも先に仕事の方が決まりました。
また、フランスの人はとてもフランクな人が多く、道で声をかけられ美術大学に通っていることを伝えると「ロゴを考えて欲しい」と言われ、仕事を依頼されたこともあります。
--生活費などは1ヶ月どれくらいかかりますか?
基本的にフランスはお金はしっかりかかります。
まず、消費税が20%かかりますし、外食は基本的に高いです。
ただ、自分は飲食店で働いてるので賄いがあったり、基本的に自炊をしているので、それなりに節約しようと思えば節約することも可能で、外食など含めて食費は4〜5万円くらいです。
あとは学費が日本に比べて国立であれば安いという点や、学生だとパリ市内や近郊まで使用できる移動パスポートがあって、1年間日本円にすると、約4万円程度で利用が可能なので、その点でもだいぶ節約ができます
それを含めて1ヶ月、家賃を合わせて高くても15万円くらいで住むことができました。
--実際にフランスで生活してみて感じたことを教えてください。
とにかくフランスは大陸続きの国なので、いろいろな国の人が住んでいます。
日本はどちらかというと、新しい文化や他の文化に対して閉鎖的な部分や、偏見を持つ人も多い印象ですが、フランスはいろんな国の人が集まっているからこそ、国民性として他の国の文化に対する偏見などもなく、新しいものへの適用能力も優れていると思います。
自分自身まだまだ、いろいろな文化やいろいろな経験を得たいと思っているので、そういう意味でもフランスでの生活は自分に合っているなと感じています。
その一方で日本から離れ、改めて日本は住みやすい国であるという実感もしています。
日本はコンビニも街のあらゆるところにあって、他にも便利なサービスがたくさんありますが、フランスは日本に比べるとまだまだそういった便利さは充実していない部分もあるように感じます。
両方に住んだからこそ感じる日本の良さや誇れる部分は沢山ありますし、今はフランスが合っていると感じるだけで、どちらが良いか悪いかは人それぞれなのではないかと感じます。
--フランスの人たちは、他文化への適応能力が優れている人が多いとのことですが、他にも現地の人はどういう人が多いのでしょうか?
フランスの人たちはロマンチックな人が多いなと思います。
それも狙ってやっているのではなく、自然とやっているところがまたいいなと思います。
普通に別れ際のキスもするし、ハグもするし、日本では考えられないかもしれませんが、スキンシップが自然と馴染んでいる感じで、男女問わずその辺りはとてもフランクです。
フレンドリーな人も多いので、英語さえ喋ることができれば、すぐに友達や知り合いの輪が広がっていくイメージです。
--日本だけでなく他の国と比べて住み心地などはいかがですか?また他に住んでみたい国などあれば教えて欲しいです。
「フランスが合っているから住み心地がいい!ずっと住みたい」という訳ではなく、「フランスもいい国で住みやすい」というスタンスなので、どこかの国と比較してどっちがいいというのはないです。
将来的には一つの国に滞在し続けるのではなく、世界各国を飛び回りながら仕事をしたいと思っています。
なので、フランスやヨーロッパに限らずアジアの方にも住んでみたいという気持ちもあります。
--逆にフランスに住んでいて気をつけた方がいいというポイントはありますか?
住んでみて感じたことは、スリがめちゃくちゃ多いなと感じたので本当に気をつけた方がいいと思います。
現地に住んで馴染んでいる日本人は別ですが、観光客や移住したての日本人は狙われやすいので注意した方がいいです。
実際に自分もフランスに留学したばかりの時に滞在したドミトリーで、1ヶ月のうちに携帯を2回取られたことも…。
あと、酔っ払ってそのまま道で寝ちゃうとかはご法度です。そんな日には財布とか全部なくなっていると思った方がいいです。
フランスは、美味しいワインやウイスキーを日本よりもとても安い値段で飲めるので、お酒が好きな人は特に注意が必要です!
--現地の人とのコミュニケーションを取る上で気をつけた方がいいポイントはありますか?
フランスの人だからとか関係なく人と接する時の最低限のマナーは気をつけています。
目を見て話す、挨拶をしっかりするなどは徹底しています。
-- 今後の夢や目標をお教えてください
いろんな国に飛び回りたいという気持ちは前提にあって、具体的な何になりたいとか探している最中なので、まずは固定概念などに囚われずに、いろんなものを見るということを目標にしています。
その為に知識もしっかりと蓄えることも大切だと思っています。
大きな目標としては、いろいろなものを見て培った価値観や自分の経験を通して他の人にも「こういう価値観がある」「こういう世界がある」ということを発信していき、知ってもらいたいと思います!
美術大学に通っていたのでアートや映像、ファッションなどクリエイティブなものを通して発信し、それが他の人の刺激になったり考える機会になれば嬉しいです。
--最後に、これからフランスへ移住を考えている移住後輩たちに一言アドバイスをお願いします。
とにかくめちゃめちゃ楽しい!ってことを伝えたいです。
つらいことも含めてめちゃくちゃ楽しいです!
パリに住んでいるってだけでネームバリューにもなりますし、有名なファッションやアートなどにも身近で触れることができる点も魅力的で、将来的にも絶対に役に立つと思っています。
自分自身も最初に家を決めていなかったり、お金とかもどうしようと思いながらも留学したので、お金を理由にして移住しないのであれば、絶対に移住してしまった方がいいと思います。
言語とかも自分がちょっと頑張れば乗り越えられる壁ばかりなので、行きたいと思ったら絶対に行った方がいいと伝えたいです!
〜番外編・フランス〜
現地恋愛事情についてもお聞きしてみました(^_^)
--どんなタイプ(男女)が多いですか?
基本的にオープンな人が多いと思います。
あとは男性がエスコートするのも普通で、男性側からしっかり相手のことを好きだという気持ちをダイレクトに伝えている場合が多いかも…!
性に関することや、LGBTQに関しても特にみんな気にしてる感じはなく、寛容的ですね。
様々なカップルたちが、みんなオープンにパリの街を歩きながらデートしています!
--みなさんどうやって出会ってますか?
学校・仕事先・仕事先のお客様など、出会いはいっぱいあります。
フレンドリーな人が多く、話しかけてくれる人たちが多いので、いろいろな出会いの繋がりが自然と増えていきます。
アプリもありますが、ある程度英語やフランス語が話せるのであれば、外に出歩くだけで出会いが待っているようなイメージです!
--日本人はモテますか?
アニメなど、日本の文化好きな人が多いので、日本人というだけでいいじゃんっていう人も多いです!
しかし、日本人に限らず外見ではなく、考え方や知識があって、「何をしているか」「何に精通しているか」とかその人の中身を見て判断されるので、自分をしっかり持っている人の方がどちらかというとモテます。
Kazeoさんありがとうございました!
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