PRとマーケティングの違いとは?定義の解説&SNSを活用した企業の動画マーケティングの成功事例を紹介!
「PR」「プロモーション」「マーケティング」「販促」など、企業の商品やサービスを広める際に使われる言葉は数多く存在します。
「知ってもらって買ってもらう」点については共通していますが、それぞれが持つ言葉の意味や役割が微妙に違っており、それが混同して適切な施策を打つことができていない…という課題を耳にすることもあります。
そこで今回は、特に混同しやすい「PR」と「マーケティング」の違いを解説し、その中でも「動画マーケティング」に絞って企業のSNSマーケティング事例を紹介していきます!
自社で取り組んでいることの振り返りや、クリエイターの仕事獲得の参考などにぜひ活用ください!
【PRとは?マーケティングとは?】
まず、「PR」と「マーケティング」それぞれについて意味や定義を解説していきます。
PR(パブリックリレーションズ)とは?
PRは「パブリックリレーションズ(Public Relations)」の略で、組織や個人が顧客やステークホルダー、大衆等との関係を築いていくためのコミュニケーション全般を指します。
PRの目的は「企業やブランドのイメージや評判を形成し、維持する」ことにあり、これにはプレスリリースの配信、メディアとの関係構築、広告出稿などが含まれます。
PR活動は、直接的な販売促進を目的とするのではなく、企業や製品に対する理解や印象UPに重点を置くことが多いです。
マーケティングとは?
一方マーケティングは、商品やサービスを市場に投入し、認知度を高めたり購買意欲を向上させるための行為です。
顧客のニーズや課題を理解し、それに応える製品やサービスを提供することにより利益をもたらすことを目的としており、市場調査、ターゲットの設定、商品の価格設定、プロモーション戦略の策定、販売チャネルの選定などが含まれます。
マーケティングは、商品開発から広告、販売促進に至るまでの商品のライフサイクル全体にわたる活動全般を包括しています。
【PRとマーケティングの違いとは?】
では、その「PR」と「マーケティング」にはどのような違いがあるのでしょうか?
上記の内容をもとに整理してみました。
PRとマーケティングは、それぞれ補完的な役割を果たすことが多く、すなわち明確な違いがあるわけではないことも多いので、組織のフェーズや課題、リソースに応じて施策を決めていくといいでしょう。
【SNSを活用した企業の動画マーケティング事例】
ではここで、セカイ監督の広告動画制作事業に合わせて、SNSを活用した企業の動画マーケティングの事例を紹介します。
ここまで紹介してきたマーケティングの定義やPRとの違いを踏まえてご覧ください。
LOVOT
皆さんもこの可愛らしいロボット(ペット?)を一度は見たことがあるでしょう。
GROOVE X株式会社が製造・販売するLOVOT(らぼっと)もSNSを活用した動画マーケティングの好事例の一つです。
センサーで自動で追従してくれる、暖かく触り心地の良いボディ、まるで生物かのような10億通りの鳴き声や瞳のパターンなど「可愛い!」が詰まったLOVOTを使い、着せ替え動画やお祝い動画などを投稿することによって「可愛い!」という感情からのファン獲得に貢献しています。
また、 #LOVOTとの暮らし というハッシュタグでユーザーがLOVOTの様子を投稿しており、オフィスや家庭での活用シーンを具体的にイメージできることが、潜在顧客の購入意欲増加に繋がっています。
コクヨのぶんぐ
「コクヨのヨコク」でお馴染みのコクヨ株式会社のInstagramアカウント『コクヨのぶんぐ』では、InstagramのReelsを活用して動画マーケティングを推進しています。
コクヨの商品を使った収納豆知識や、ユーザーさんのコクヨ商品の活用事例、可愛く文房具を使う方法など「文房具が欲しい!」と思えるような投稿をしています。
また、コクヨでは展示やイベントを定期的に開催しており、Instagramで紹介していた商品を実際に見られる機会として、Instagram経由での集客にも繋がっています。
PCやスマホでなんでもできる時代だからこそ文房具の価値が高まっている、という時代背景もプラスに働いているとも考えられます。
北欧、暮らしの道具店
北欧の商品を中心として衣類や雑貨を販売するECストア『北欧、暮らしの道具店』では、ECストアの商品を直接的に宣伝するのではなく、様々な方のライフスタイルをおしゃれに動画で発信することで、「私もこんな生活をしてみたい」という方に訴求しています。
一人ひとりのライフスタイルを発信するだけでなく、時折ドラマ仕立ての動画を作ったり、コンセプトを決めた番組を制作するなどYouTubeチャンネルを運営し続け、2023年12月現在ではチャンネル登録者数が58万人に上っています。
動画1本1本がドキュメンタリー調に仕上がっており、ついつい最後まで見てしまう内容なので、見終わった後には『北欧、暮らしの道具店』の世界観がしっかりインストールされているのでしょう。
クラシル
料理レシピアプリ『クラシル』のSNSアカウントでは、プロの料理人が作る料理の動画とレシピが見られる #シェフのレシピ帖 シリーズが人気を博しています。
料理レシピアプリは一般家庭の主婦をターゲットにしていますが、SNSでは「プロの料理人が作る」という付加価値を提供しており、「プロはどうやって作っているんだろう?」という知的好奇心をくすぐる動画を投稿しています。
コメントを見ると「レシピを教えてくれてありがとう!」「参考にしたい!」というものが多く、クラシルアプリへの導線がしっかり作られている証拠と言えるでしょう。
また、紹介した飲食店への来店動機にもなり、クラシルも飲食店も視聴者もハッピーになる優れたYouTubeでの動画マーケティング事例です。
【PRとマーケティングの違いと企業の動画マーケティング事例 まとめ】
以上、PRとマーケティングの違いと企業の動画マーケティング事例を紹介しました。
PRとマーケティングに限らず、似ているけど実は違う企業活動が意外と多く、その違いを認識して適切な施策を立案・実行することが、企業の利益向上にも貢献するでしょう。
今回は特に動画マーケティングに特化して事例を紹介してみたので、動画を用いた売上・利益向上を検討している企業やクリエイターは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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