君たちはどんな世界を生きるのか?【第5回:未来を予測するための準備 なんだ簡単!今更きけない「GDP」|「勉強」が数十倍の価値を持ち始める未来がくる
前回は、
「地域の機能が衰える」
という事を書きました。
ただ「生活するだけ」でも
恐ろしく不便な状態になる
ことは想像できたと思います。
これがいま予測できる、
子どもたちが生きる町の状態
です。
ではここから、
「仕事=お金を儲ける手段」
について考えていきましょう。
人口半分になって、
仕事にどう影響がでるでしょうか?
あまりテレビでは言いません。
ですが間違いなく影響はでます。
国が持つ「物を作る力」GDP
さて「お仕事」の話をする前に、
言葉だけではわかりにくいので、
「図」を使って説明していく
ための準備を行います。
「図」として使おうと思っているのが、
「GDP」のイメージ図です。
もう難しい言葉が出てきた…
ちんぷんかんぷん…
と思うかもしてませんが、
ちょっと我慢して進めてみてください。
GDPって聞いたことあるでしょうか?
たまにニュースなんかで言いますが、
なんかわかりにくいですよね?
国内総生産といって、
日本全体でどれだけの
価値(物、金)を生産したか?
というものです。
日本は世界の先進国に比べ、
「生産性が物凄く低い」と言われます。
生産性いう指標は、
GDPを1人当たりで割ることで、
表すことができます。
ざっくり言えば、
労働者1人当たり
どれだけの価値(物、金)を生み出せるか?
を数値化したものです。
ちなみに日本の生産性は
↓の黄色の所
絵が小さいと思うので書き出すと、
トップのアイルランドは
1人当たり 「約3,398万円」
※1ドル150円換算
先進国の平均では、
1人当たり「約1,611万円」
38か国中29位の日本では
1人当たり「約1,222万円」
平均と比べたって、
20%(約400万円)も低いのです…
これだけ真面目な国民性なのに、
先進国の中でもかなり低いのです。
ニュースではこいつをどうにかしよう。
と言っているわけです。
働いても働いてもお金が増えない
のは生産性が悪いから…
という側面がありそうだからです。
話は戻って、
この「GDP=国内総生産」は、
言葉だけで見れば、
「生産」した物に限定される
イメージを持ちますよね?
でも実際には違います。
「物を買う力」にもなるGDP
日本人の「物を買う力」
実はGDPはこの基準にもなります。
ここからGDPについて、
図で説明していきます。
細かく言えば複雑になるので、
ざっくりイメージでお届けします。
企業は物を生産し、
生産した物に価値(お金)がつきますよね?
これが「国内総生産」のイメージ。
さて上の図で企業は物を作りました。
作った物はもちろん!
国民や他の企業、国などに売ります。
物を買うためにお金を使う
というような流れが出来ます。
物を売って企業に入ってきたお金は、
①皆さんの給料 ②会社の利益 etc
などへ「分配」される事になります。
分配されたお金(給料)が有る事で、
物を買う(支出)事ができるわけです。
これら日本国内で起こる
「生産面=作った物の価値」
「支出面=国民、企業、政府が使うお金」
「分配面=給料や利益としてのお金の配分」
は全て等しくなる。
という流れをひとまとめにした物を、
GDPの「3面等価」といいます。
つまり、
日本人の物を買う力
としての基準もGDPは含んでいます。
企業が売り上げたお金が、
給料の原資になるので、
日本国内で購入できる金額の上限
となると考えてください。
ではここから
「人口減少(半減)」すると、
どうなっていくのか?
を絵を使って見てみましょう。
これが
↓こうです
<想像してみよう>「人口減少(半減)」すると、企業(仕事やお金)はどうなっていくのか?
図も小さくなった感じがしますね。
絵だけでも、
なんかまずい事になりそうな気
がしてきません?
前回までは、
町が衰退していき、
町の飲食店やスーパーが消える
というイメージを持ったと思います。
イメージしやすいように、
身近な町のお店が消える
ことを説明してきましたが、
「人口減少」は国内全てに影響します。
これから「自分の町」を飛び出して、
○日本全体でどうなっていくのか?
○未来を生きる子ども達の
お仕事(お金)はどうなっていくのか?
を考えていきます。
その前にまずは!
上の図を見ながら、
「人口半減したらお金の流れや、
物の売買、労働力はどうなるんだろう?」
ということを、
1度自分で想像してみてください。
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