君たちはどんな世界を生きるのか?【第7回:「自分が良ければ、それで良い!」という小さなことを言える時代は終わった|「勉強」が数十倍の価値を持ち始める未来がくる
このシリーズの第1回は ↓ から
前回(第6回)は、日本にある企業の「半分以上が倒産する可能性がある」ということを、「売上、変動費、固定費」を使って説明しました。
人口は半分になると、企業は「半分以上」倒産する。
そうわかりやすく仮定すると、「未来の子ども達の仕事(従業員側)」はどうなっていくのか?を深堀していきたいと思います。
日本は人手不足といわれてるんだから、「子ども(未来)の仕事」なんて大丈夫じゃないの?
最近は「人手不足」と言われています。
「人手不足」になるんだから、未来の働き手の子ども達の仕事なんて安泰でしょ!と言われると、合ってるようにも聞こえます。
しかし、「本当に人手不足なのか?」を、自分で確かめようとしたことってありますか?
日本の雇用環境の場合、「一度雇った人をなかなか解雇出来ない、従業員はむちゃくちゃ守られている」という現実があります。
だから「企業もおいそれと人を雇わない」という事情が付き纏うと言われています。
最近の人手不足は本当なのか?
もしかしたら「雇わないだけじゃないのか?」
現状をまずは見ていきましょう。
↑ は「有効求人倍率」と言われる、「人手不足の指標」になるグラフです。
「折れ線グラフ」が1以上なら「人手不足」傾向になります。
平成23~元年度(グラフの左より)を見てください。
①企業は人をどんどん雇っているから
②求職者(水色の棒線)はどんどん減っている
③けど求人数(青色の棒線)は増え続けている
状態になっています。
この区間は本当に人手不足と言えそうです。
では、コロナ以降はどうでしょうか?
倍率は確かに「1」を越えているので、不足気味ではあります。
ですが先程とは違い、「求職者も求人数も変わらず推移しており、ある程度バランスが取れている」と言えそうです。
不足気味であるけども、「本当に人材不足かどうか?」は企業や業界による偏りが大きいのでは?と感じます。
現状は思った以上に、企業と人(従業員)のバランスが取れていると考えられそうで、以降の説明でわかりやすくするために、このバランスを「企業1つ」に対し、「従業員数1人」で成り立っていると単純に考えます。(下図)
さてこのバランスが取れている現状から「人口は半減」「企業数は半減以上※」とするとどうなるでしょうか?
※「なんで企業数が半減以上になるのか?」がよくわからない方は、本ページ一番上にある「前回」をご参照ください。
「人口は半減」・「企業数は半減以上」になると、仕事はどうなるか?
もう想像できそうですが、図にして確かめましょう!
こうです。
企業の減少数は、人口減少を超す勢いなので、「企業1」に対して「従業員1」の構成で考えると、「職にあぶれる人」が必ず出てきます。
しかもこの二人は「職を探す余地もない」状態なのです。
「職を選ばなければ有る」という問題ではありません。
最近の日本では「自己責任」ということを、SNSが発達するとともに、よく目にするようになりました。
なので、あぶれた人に「努力をせず、能力が低いからこうなった!自己責任だ!」と言う人は必ず現れるのですが…
この状態は「自己責任」という、能力の差異によって生じる「給料の多い、少ない、良い職の取り合い」という問題ではありません。
「生存の権利(お金を得る手段)がそもそも無い状態」なのです。
お金を得ずに生きる事はできないのに、お金を得る手段が無い人がいる。
それが「日本」で発生する。
という事を示唆しています。
「自分が良ければ、それで良い!」という小さなことを言える時代は終わった
多くの親は、自分の子どもを「大切だ」と思っていると思います。
だから、自分の子は、そんな状態を免れれば良い!
そう思うのは、人間である以上、当然だとは思います。
でも「他人の子」も「そのご両親」からしたら「大切な子」です。
みんな、「どこかの誰かの大切な子」として育てられてきたのです。
その中から必ず「生存の権利(お金を得る手段)がそもそも無い状態」の人が選ばれる。
「どこかのご両親が大切に育てた子」が、「生きる権利」を必ず奪われる国に向かっている。
そんな痛ましいこと、悲しいし、嫌じゃありませんか?
自分の娘や息子がそうなったら耐えられないでしょう。
自分だけが良ければ良い。
そんな「小さなこと」をSNSで言いながら、平和に過ごせる日々は、この日本ではほとんど過ぎ去ったといえます。
誰かの頭上に、必ず爆弾が落ちる。
それが「自分の子ども」ではない保証はありません。
誰にでも平等に落ちるのです。
とはいえ!
本当に職にあぶれる人がでるのか?
ということについては、まだ理由としては弱い所です。
安心してください!??
まだまだ災難は降りかかってきます…
残念ながら「人口減少」の破壊力は、まだまだあるのです。
何が起こっていくだろうか?
出来るなら一度想像して頂ければと思います。
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