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【前編】”商店街は子供たちにとっての学びの広場になる” 〜子育てをしながら働くとは〜


東大阪市にある布施商店街。布施というまちは、古くから商いのまちとして栄えた歴史があります。ここには今でも、その歴史から受け継がれている「粋」な大人たちの姿や、相手を思う「人情」が溢れています。

今回はSEKAI HOTEL Fuse そして一個人としてもお世話になっている、いつも明るくくしゃっと笑った笑顔が印象的な三ツ矢蒲鉾本舗・美鈴さん(以下、美鈴)と、いつも優しく的確なアドバイスをくださるKitchen friend 怜・ゆかりさん(以下、ゆかり)に、子育てをしながら商店街で働く魅力や苦労など、リアルな日常に迫ってみました。

そこには”キレイごと”だけでは語れない、働くママの「意志」「強さ」を感じました。

ー まず初めにお二人の関係性について教えてください。

美鈴:SEKAI HOTELの久米くんにKitchen friend怜をオススメされて行ってみたのがきっかけです。その時、子供も一緒に行ったのですがそこで同じくらいの子供がいるということも知り、そこからお互いのお店を行き来するようになりました。

ー実際に働くなかで、“これは商店街ならでは”と感じたエピソードはありますか?

美鈴:お店の前を通る方々が必ずといっていいほど足を止めて、子供にコミュニケーションをとってくれるところですかね。とくに常連さんになると「お手伝いしてるの?偉いね〜、はい、これあげる」とお菓子をくれたりと、一緒になって子供を大切にしてくれるところです。

ゆかり:わかります!子供に声をかけてくださる方や差し入れをしてくださる方が多いですよね。私は買いに来てくださるお客さんの多くが布施のお店で働いている方なので、来てくれた方のお店には必ず足を運ぶようにしています。

それでいうと商店街には、お店に足を運んでくれた人のお店には一度は足を運ぶという“もちつもたれつ精神”があるのかなと思います。

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ー私も商店街を歩いている時、常連さんらしき人がお店の前でお子さんに声をかけている様子や飴ちゃんなどを渡している場面をよく見かけます。それでいうと、なぜ布施には「粋」な方々が多いのですかね?

美鈴:昔ながらのコミュニケーションが根強く残っているからじゃないかな。

ゆかり:受け継がれているんですかね〜。これまで築かれてきた文化や風土を自分ら世代も守っているし、そこからまた次の世代へと繋がっていくので、自然と”お互い様”という文化が築かれてきたのではないかな。

美鈴:これが布施のナチュラルなんだろうね。自然と会話が成り立っている感じがします(笑)。

ー 確かに!布施の人たちって本当に気さくに話しかけてくださりますよね。このような素敵な商店街で働くお二人それぞれの仕事の魅力(やりがい)を教えてください!

美鈴:とにかく食べることが好きなので、大好きな練り天に囲まれながらお仕事をしている時ですかね。揚げていくうちにだんだんと可愛く思うんですよ(笑)。

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ゆかり:始めは話しかけても無愛想で少し苦手意識を持っていたお客さんが、再度来店してくれた時に笑顔で話してくれたりするととても嬉しい気持ちになります。

なんだかんだで人との触れ合いが楽しいと思う瞬間がたくさんあるので、そういった瞬間がやりがいに繋がっているのかなと思います。

ー お二人のお店にも常連さんがいると思うのですが、リピーターに繋げるために工夫されていること、心掛けていることはありますか?

ゆかり:私はとにかくしゃべることですね!あとは人を覚えることが得意なので2、3回来ていただいたら「あっ、あのお客さんだな」「今日はこれを注文するだろうな」と何となくわかります。なので少しおまけをしてみたり、「いつもありがとうございます」と伝えると、とても驚いた顔で「ありがとう」と嬉しそうに言ってくださいますね。

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美鈴:お買い上げいただいた商品をいかに相手を待たせずスムーズに提供できるか、ということを心掛けています。あとは、袋詰めしている少しの間で会話をしたり、商品を渡すときに満面な笑顔で送りだすことを心掛けています。

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個人店が立ち並ぶ布施商店街には、どこのお店に行っても常連さんがいます。それはきっと美鈴さんやゆかりさんのようにいつも温かく迎えてくれる心の拠り所のようなお店が多いからなのではないかと思います。

ここまではお二人の働き方や商店街とはどのような場所かということについて語っていただきました。

次回は商店街で子育てをしながら働くリアルな日常に迫り、言葉だけでは言い表せられない葛藤や数々の感動秘話を教えていただきました。後半もぜひ、お楽しみに!



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