ネタバレ全開研究「サスペリア」




ダリオ・アルジェント監督により1977年のホラー映画。「決してひとりでは見ないでください」のキャッチ・コピーで大ヒットしました。

一言でいえばおばけ屋敷映画。大林宣彦監督の劇場映画デビュー作「ハウス」(これも1977年)のような感じか。

詳細に研究していきます。

ネタバレ全開で行きます。

結末を知りたくない方はここで左様なら。また会う日までお元気で。



あらすじ

スージーはバレエ学校に留学するためニューヨークからドイツにやってきた

雨の中学校からパットが出てくる。「秘密のドア、アイリス、青いの……。」とスージーは聞いた。

スージーは学校に入るのを拒否される。

パットは友達の家にかくまってもらうがそこで殺される。

副校長のマダム・ブランク、厳格なタナー先生、盲導犬に引かれる盲目のピアニストのダニエル、ルーマニア人のパブロ、マダム・ブランクの甥で9歳になるアルバート、ふたごの意地悪な召使らがいた。

更と仲良くなるスージー。

夜、天井からウジ虫が大量に落ちてくる。生徒たちは全員大ホールにベッドを移して寝起きする

カーテンの向こうから漏れてくる不気味な呻き声

アルバートがダニエルの盲導犬に噛みつかれダニエルは追放される。

サラは、殺されたパットから、死の直前に奇妙な話を聞かされてメモを預けられたことを告げる。しかしスージーは眠くて仕方ない。

サラは何者かに襲われる。逃げた部屋には針金が敷き詰められて絡まって動けなくなる。

行方不明になったサラを探すスージー。サラの友人の精神科医フランクからミリウス教授を紹介される。魔女はリーダーを中心に集まりを形成し、力を発揮する。

スージーはパットの言葉を思い出しアイリスを回すと秘密のドアが開いた。中では儀式が行われ「アメリカ娘を殺せ」と副校長は周囲のものに命じていた。



総評 3点(5点満点)★★★

●今までいたところから、まるで違う世界へ

川端康成の『雪国』において「 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」にあたるのが冒頭の飛行場のシーンだ。

ニューヨークからドイツに到着した不安げな主人公のスージー。上下真っ赤な女性客が彼女に先立って歩く。外は嵐。赤は舞台となる学園、天候はスージーの不気味な未来を暗示している。

スージーが外に出ると、髪の毛や来ているものがふわっと強い風に揺さぶられる。

スージーの見た目は想像以上に大きく乱される。観客はまず最初に刺激を与える。


何台か無視されてやっと捕まえたタクシーの運転手は不愛想で、異国に来たばかりの不安感をさらにあおる。


●パット殺害

人物を入れずに窓に向かってカメラがズームイン。窓で事件が起こることを暗示する。

パットが窓の外をのぞき込むと暗闇の中から二つの目が浮かび上がる。この目はサラが襲われたときにも出てくる。

窓の外から突然男の毛むくじゃらな手が伸びてきて、女を押さえつける窓は割れる。窓に顔が押し付けられる。部屋はマンションの高さがあり現実的でないところに男の体があるのが怖い。

現実にはみることができないむき出しの心臓。腹を割いて直接見せる。それを刺す。控えめなのでそれほどグロテスクではない。

臀部から足に向かって血が流れ若干エロチック。

直接攻撃を受けていないのに友人も死亡した。


●極端な色彩

青と赤を多用している。極端な色遣いで現代でそのまま採用することは少ないだろう。

サラがベッドでスージーに、パット殺しの鍵となるメモについて必死に伝えようとするが、スージーは眠くてサラの話を真面目に聞かない。このときサラにだけ緑色の照明が強く充てられているが、ひとりだけ別の世界にいるようだ。これから彼女に訪れる死のイメージを伝えることに成功している。


●違和感、アンバランス、不安を掻き立てるもの

初日スージーは嵐の中学園を訪れるが、翌日ターナー先生からは昨夜はお待ちしていたのにとやさしい口調で言われる。「矛盾」「食い違い」が恐怖を掻き立てる。


メイドの中年女性と少年とスージーが出会う。メイドは尖ったものを磨いているが、鋭利な刃物のようにも見える。家庭的なもの(中年女性)平和的なもの(子ども)、そして暴力的なもの(凶器)が同居している不自然な組み合わせ。


誰もいない廊下を長い尺写す。何が起こるのか予想できない。ただ写すのではなく移動することで観客を飽きさせない。持たせている。


ターナーはどこかに向かって歩いている。どこに向かっているのかはわからない。

校長はいないことになっている。なぜそんな嘘をつくのか理由がわからない。いないとされている人が実際はいるらしい。なぜか姿は見せない。

理由があるはずなのだが、理由が理解できない。


サラとスージーがプールでパットの死についてひそひそ話をするシーン。誰にも聞かれたくなくてプールを選んだ。

奥からカメラ、トラックアップ。プールが見える。パンダウンすると二人が見える。

上から誰か見ているのか?

奥からの移動撮影、プラス俯瞰で撮ることによって、誰かが見ているような印象を与える。


●盲目のピアニストの死

公共の建物だろうか。たとえば市役所のような。広大な広場がある。軍事パレードができそうなぐらい広い。

誰もいない真夜中、盲導犬に惹かれた盲目のピアニストが広場の中央に立つ。

犬が突然吠え出す。不安そうなピアニスト。

数十メートル四方には誰もいない。

何かが起こるのだろうと予想できるが、どこから襲われるのか予想できない。現実的には彼を襲うのは不可能だ。

「わからない」ことが恐怖を産む。

そこにリアリティがなくても構わない。現実的にはありえないことが起こってもよい。むしろない方が怖いことも多い。


ピアニストを襲ったのは犬だった。突然ピアニストをかみ殺す。

味方だと思っていたものが態度を変える。


●サラの死

逃げるサラ、夜中の廊下を恐る恐る歩く。暗闇の中にふたつの目のようなものが浮かび上がる。(パットがおそわれたときにも登場した)サラは自分から目の方に近づいていく。

直後に襲われる。薄着の女性、ガラスが割れる。じっさいに痛そう。


【苦難を乗り越えて目的を達成するが、それを達成したことによってさらに悪い状況を産む】

サラは部屋の中に逃げて鍵を閉める。ドアからナイフのようなものが入ってきて鍵をこじ開けようとする。

部屋には窓がある。3~4メートルほどの高さで届かない。

サラは箱やスーツケースなど四角いものをかき集める。

サラはそれらを台にして登る。崩れそうになるが窓々たどり着く。

窓を超えると別の部屋があった。

落ちるサラ。床には大量のはりがね。体に巻き付いて自由に身動きができなくなる。

ドアに届きそうだが届かない。

手が出てくる。(どこからきたのか、誰のものなのかわからない。非現実的な存在。サラの体にナイフを刺す)



キャスト
ジェシカ・ハーパー
アリダ・ヴァリ
ジョーン・ベネット
ステファニア・カッシーニ
ルドルフ・シュンドラー
ミゲル・ボセ
フラヴィオ・ブッチ
エヴァ・アクセン
バーバラ・マグノルフィ
ウド・キア

詳細研究

●黒バックに。怪しげな音楽。
オルゴールのような音楽。

●スージーはバレーの勉強でアメリカからヨーロッパに渡った。
9時のニューヨーク発10時、ドイツ着。

●飛行機の掲示板。パンダをする。乗客が出てくる。赤いライト。

●スージー歩いて出てくる。
赤い服を着た女性が外に出る。外は嵐。
不安そうなスージー。
外は嵐。

出た瞬間に強い風に吹かれて、髪の毛が来ているものが大きく乱される。

何か不安げな様子がある。

●タクシー乗り場。
タクシーは止まってくれない。一台二台三台。女性は濡れる。タクシー1台やっと止まってくれる。
エッシャー街に行ってほしいというが通じない。もうメモを見せてやっと通じる。濡れた髪を拭く女性。

●タクシーが通り過ぎる。パンすると川が濁流。
外は大雨。水が何か引き起こすのか?
 →水ではなかった
タクシーから車窓。建物。地下にもぐっているのか?外の景色が消えてゆく。
「いつまで雨が降り続くの」とスージーが聞く。タクシーの運転手は不愛想。しばらく間を置いてから30分でやむという。
森の中を車のライト。

●バレー学院に到着。
外から女性パットが出てくる「秘密のドア、アイリス、青いの……。」頭を押さえて出てゆく。
スージー、中に入れてもらうように懇願するが断られる。
タクシーに戻る。

●森の中
女性がさっきの女性が走っている。それをスージーはタクシーの中から見る。
スージーはタクシーの中から見る。
赤い建物の中に入るこれ幻想か夢か?
パット、エレベーターに乗る。

●青い部屋に白い女性。
パット、友人にかくまってもらう。
私が立ち去る他ない。誰も信じてくれない。

●赤い部屋。白い服を着た女性
窓が急に焼く。友人が入ってくる。なぜ閉めないの?何を怖がっているの?窓の外からのカット、洗濯物が揺れている。
部屋はマンションの一室、結構な高さはある。

カメラ、窓にむかってズームイン。

洗濯物が外で揺れている雨は止んでいる。左下手に青いライト上手は赤いライト。窓の外が気になって何度も見る。
恐る恐る窓を開けようとする窓から外を見る。洗濯物が揺れている。
二つの目が光る。猫のような目。
 →サラが襲われるシーンでも目が出てくる。

【恐怖】突然男の毛むくじゃらな手が伸びてきて、女を押さえつける窓は割れる。窓に顔が押し付けられる。
 →高さがあり現実的でないところに男の体があるのが怖い

顔が窓を割ってパットの顔を窓に押し付ける。
ナイフで体を指す。
友人ドアを叩く
女性は刺される青いブルーのライト。
部屋のセットのような。外からドアを叩いている部屋の持ち主。友達か。
血だらけの女性を縛る。胸をナイフで刺す。心臓がどくどく動いているむき出しの心臓を直接指す。

【恐怖】現実にはみることができないむき出しの心臓。腹を割いて直接見せる。それを刺す。控えめなのでそれほどグロテスクではない

友人のアップ。天井が割れる。上からパットが落ちてくる。首がつるされた状態で死んでいる。
足に赤い血が。流れている。いかにも絵の具だ。
その横で女性が倒れている。ガラスが顔に刺さっている。友達。柱が体に刺さっている。
【恐怖】臀部から足に向かって血が流れ若干エロチック
【恐怖】直接攻撃を受けていないのに友人も死亡した

●黒い犬を連れた盲目の男性が庭を歩いている。
バレー学園にやってきた。
男は建物の中に入る。
スージーがやってきた。

●ドアを開けて中に入る。おはようダニエル。
ターナー先生がやってきて昨日は待っていたんですよ。私を知らないからと入れてくれませんでした。誰が答えたの? 名前は聞いていません。

【恐怖】中に入ることを断られたスージー、彼女を待っていたターナー、証言が食い違う。

●私は教師のターナーです笑顔で迎える。
副校長のブランク。有名なバレリーナだった。
男3人に囲まれて話している中年の男性。副校長は何か渋い顔をする体を。
彼らは警察よ。
スージーの叔母を知っていた。スージーの後ろに男の子が一人歩いて。
校長先生は今休み。小さい少年。アルベルト。甥っ子。
パットという生徒が学校の外へ出て、誰かに殺された。
変な友達と遊ばないようにしてください。
街に住んでいる三年生があなたを泊めてくれる。彼女の家賃は週50ドル学費から引きます。
男子学生が彼女を見る。
私は11時ここに来てみました。金髪で茶色いコートを来ています。

●階段も上る上から。手伝いのパブロが降りてくる。(フランケンシュタインのような容姿)
入れ歯が自慢なの。歯を全て抜いた。
部屋を案内する。中に入ると、女生徒がたくさん。
スージーをみんなを紹介する。アメリカ出身。

●オルガが声をかける。同居人。週50ドルって聞いてる?
誰か靴を履かしてください。声をかけてくれる。50マルクで買わない。渋い顔して嫌そうな顔して。いいわ。
ベンチに座るとびっくりして振り返る隣の女性。
お金のことは驚いた。私も最初は驚いたわ、この習慣。
サラ。今の女性はサラ。長い髪の黒髪の女性が話しかけてくる。2人は仲が悪いらしい。

●黒と白の花の模様の壁。先輩の部屋。
私たち仲良くなれそう。蛇の化身でもあれは冗談。誰も気にしてない?
電話が鳴る。
美青年マークが荷物を届けに来る。
学校に戻らなければ、30分後に夕食です。遅れたら叱られます。
彼かわいいでしょ。学費を稼ぐためにターナー先生にこき使われている。

部屋の装飾が黒と白の花蛇のよう。
出て行くスージー。殺された女性のことを思い出して。

秘密アイリス。彼女が言ったことを思い出して。確かに秘密と言った。それから花の名前を云ったアイリスだったか?

●バレエを踊る生徒たち。
部屋が空きましたという知らせ。
ターナー先生から話しかけられる。あなたは意志が強いので立派ですよ。ちょっと心にもないような感じのことを言われる。
若い男が声をかける。荷物を持ってすぐに去ってゆく。

●廊下では双子の一人が何か持って虚ろな顔をしている。隣に少年が立っている。
見つめる尖った鋭利な刃物のようなもの。
反射させる。スージー胸を押さえる。

【恐怖】メイドの中年女性と少年、そしてイメージに反する鋭利な刃物。不自然に光る。

苦しそうに歩くスージー。
照明だんだん暗くなってくる。スージーにあたる顔のライトが。暗くなり青っぽくなる。
スージー角を曲がる。突き当りが曲がる。

●教室。
バレーの歴史についての説明。
スージーは気分が悪い。ふらつく。
盲目のピアニストが弾く。
休みたいというスージーに元気を出してやりなさいという。ターナー先生は笑っている。嘘っぽい。
苦しそうなスージー。
倒れてしまうスージー。
鼻血を出す。口から血を出す。

●部屋を覗いている生徒たち。副校長先生がやってくる。水色の服。
ベッドで水を飲まされているスージー。スージー青白い顔。
無理やり飲まされている。鼻血で失った血を補給するため。
医者はにこにこしながら。キャラクターはみんな嘘っぽい。
血色が良くなった。赤いライト。注射を打つ?
オルガが気を利かせて荷物を持って来てくれた。家賃も全額返しました。
お嬢さんは寝ているのがいい。また静かに出血した時には私に電話。1週間後に流動食を与えてください。果物だめです。食事のときに赤ワインを飲みなさい。

●流れる水。
サラがやってくる。
オルガが荷物を運んだ。伝染病だと思ったのね。寮生活なんて子供っぽい。もうすっかり元気で気分がとてもいい。何もなかったみたい。先生のおかげ。
フランケンシュタインのようなパブロ食事を運んでくる。
ライターがほしそう。
食事をするのは病人用の献立。ワインを飲むようにすすめられる。

●真っ赤なろうか。
夕食の15時分前。またあとでと出ていくサラ。
外ではライトがつく。
髪の毛をといていると、天井から水のようなものが降ってくる。
サラの部屋にも。サラも気が付く。振り払すう。
スージーは髪にウジ虫がついている。
天井に無数のウジ虫がいる。

廊下では生徒たちがパニック。顔に虫がついている。
みんなを下の階に集めなさい。

【恐怖】女性に虫。相容れないもの。相容れないからグロテスク

●天井裏は青い色。
ブルーとレッドの対比。何か意味があるのか?
スニーカー、天井裏の部屋。ムシを踏んで歩く。
めくるとウジ虫がたかっている。


●副校長からのお話
心から皆さんにおわびします。生徒たちを集める。
食品が腐っていた。
幸い屋根裏の下だけほかの階は無事でした。明朝消毒をおこないます。今晩は緊急処理行います。
今夜は稽古場を宿泊所にしております。

●別の部屋。メイドたちは支度をしている。
ドミトリーのようになっている。キャンプみたいとわくわくするわ。
赤いライト。人影がうつる。ほかの生徒たちが着替えている。男子か?
上から美青年が覗く。投げキッス。
あなたにお熱わね。スージーをからかう。
彼の噂を聞いたわ。本当かしら振られたくせに。
うるさい。眠れないじゃない。またサラと俺が喧嘩になる。
→恐怖や不気味な時間の流れの中にほっとする時間を挿入する

●ドミトリーや野戦病院のような印象
赤いライト。
ベッドに横たわる影。隣の部屋。
眠れないスージー。
起き上がるサラ。何か声が聞こえるのか?覗きこむ。
いびきの声。
旅行なんて嘘よ。あれは校長のいびき。
校長の隣の部屋になったことがあり、その時に彼のいびきを聞いた。彼のいびきを知ってる。

校長先生はいる
【恐怖】いないとされている人が実際はいる。なぜか姿は見せない。
    明確な理由があるはずだがその理由は教えてくれない

●翌朝。盲目のピアニスト。犬をひいている。
建物の中にしてる。犬のアップ。
→犬が子どもを噛む
「消毒が早くて助かったわ」消毒の業者と話している副校長。
盲目のピアニスト階段を上る。
ターナー先生に校長先生も一緒だったのですか?と聞くと、否定をする。旅行中です。戻のは数週間後です。

●太った女性が子供と一緒に来る。犬を見つける。

●人のいない廊下をトラックバック
【恐怖】誰もいない場所を長い時間うつす。それだけなら何が起こるのか予想できない。ただうつすのではなく移動することで観客を飽きさせない。

ターナー先生が歩いてくる。
ドアを開ける。生徒たちが踊っている。止めさせる。
ピアノを叩く。
ピアニストにあなたの忌々しい犬がアルベルトを噛んだ。あの子の腕を食いちぎるところでした。ブランク副校長が応急処置しています。
ありえない。
あの子は血だらけで泣いてる。そんなはずはないと盲目のピアニストは怒る。
犬と一緒に出て行きなさいと追い出す。
俯瞰から。教室を。
俺は耳がいいんだという。杖を拾う。上着を着る。忌まわしい場所とはおさらばだ。
パブロが出てゆく。

●フランケン、食事を運ぶ。
スージーは病人のような食事に不満。
ワイングラスのアップ。→スージーの眠くなる

●ペットでのサラとスージー。青いライト。
音が聞こえる。
廊下を女の足が歩く。赤いライト。ターナー先生のものか。
赤と青の対比。
足音は学校出てない。学校を出たと思えない。正面玄関は左。足音は右へ行っている。
大発見気づかなかった。どこへ行くのかしら?
とても眠いの、ごめんなさい。
先生の行先がわかるかもしれないわ。
足音を数えてメモをする。
不気味な風のようなうめき声のような扉が閉まるときのような効果音。

●ターナー目線で人けのない校内の様子。
廊下にランプがついている。
カーテンが風に揺れている。
ドアが開き、外に出る。

【恐怖】どこかにむかっていることはわかったが目的地は知らない

●テーブルの上で男たちが踊っている周りの客たちは、ビールを飲みながら揺れている。
遠くで盲目のピアニストが座っている。
店員に腕を引かれて出てゆく。
店の外に出てゆく。踊り続ける男たち。

●夜の街ひと気のない商店街。犬を連れて歩く盲目のピアニスト。
夜警が立って。彼の横夜警がもう一人通り過ぎる。
ズーム 犬。

●横断歩道を渡る。
●大きな広場にやってくる。
人は誰もいない白い場所。犬が吠える。
ピアニストまわりを見渡す。不安げな表情。オルゴールのようなメロディ。
背後からピアニストを撮る。横横移動しながら遠くからと。
高い場所から俯瞰で撮る。
犬は激しく吠える。
鳥が飛ぶ。
誰だ?と叫ぶ。
誰かいるのだろうか?
アップテンポの曲になる。

犬がピアニストに噛みつく首を噛む。犬に殺される。
犬がピアニストの肉を食べる。

【恐怖】広い場所に立つ。周囲には誰もいない。攻撃のしようがない状況。なにかが起こりそうだがどこから襲ってくるのか想像がつかない。
【恐怖】味方であるはずの犬が突然態度を変えてかみ殺す

夜警が気づきかけてくる。
倒れるピアニストのもとに来る。犬は走って逃げていく。

●ダニエル噛み殺されたと。スージー。他、生徒たち。
パットに続いてダニエルも死んだ。ここは呪われている。
スージーの唇にズームイン。
 →不気味ではあるが意味があるのか?

●副校長と話をする何か不都合なことでも。スージーが話をしている。
ターナー先生がやってくる2人きりにしてくださいと言って退出してもらう。
最近の事件についてお話をしたい。
私はここに着いた時、妙な独り言を聞きました。二言覚えています「秘密とアイリス」です
副校長はよく教えてくれましたと。
「早く言ってくれれば」と電話をする。副校長のアップ。
→不気味なアップ。仲間にスージーが知ってほしくないことを知っていると伝えたのか

●プール。サラとスージー。
夜パッドは校内で誰かと話をしていた。
相手は先生じゃない。
来て、と言ってプールの中に入る。
泳ぐ2人。サラとパッドは友達だった。私に何か話そうとしていたけれど、怖くなって逃げた。ヒステリー状態で。そして殺された。
インターホンの声を覚えてる?あれは私だったの?
スージーを拒絶したのはサラだった。

上から。泳ぐサラとスージー。
奥からカメラ、トラックアップ。プールが見える。パンダウンすると二人が見える。
上から誰か見ているのか?
上からカメラを撮ることによって、誰かが見ているような印象を与える。

こそこそ話をする2人何を話しているのかわからない
2人。スージーとサラ水の中。
パットがメモをしていてある人だけにこの話をしたの。フランク。親友よ。
今夜また話すわ

●建物全景。
●スージー。目を覚ましてメモが盗まれている。メモが消えているの?
→上からのぞいていたものの仕業だろうと想像できる。

サラにのみ緑の照明が当たる。
→緑の照明というのは、なんとも別の世界の人っぽい

フェードアウト。
→脈絡のないフェイドアウト。フェイドではなくカットインで戻るところが不気味

あなた魔女の話覚えてる?そのままスージーは寝てしまう。
サラは必死になって起こそうとするが。スージーは目覚めない
部屋の中は自然な色の照明に代わる。

カメラパンアップするランプ越しに2人。電気を消す再び緑色。
外に出てゆく。廊下は赤い照明。

時計が開く。時計からカメラ出てくる。カメラ、スージーに近づいていく。
→誰かがスージーに近づいたのではなく、単なるイメージなのか。それとも亡霊が彼女に近づいているということか?

●赤い照明の廊下。サラが怯えながら走る。扉をあかない。
階段を上る。
屋上に出る。木の階段、蓋をしただけの簡素なドア。

●コート後ろ姿。黒いコート。
箱から何か鋭利な刃物のようなものを出す。

●青い照明の廊下。サラが歩いてくる。
足音をひそめる。
目のようなものが暗闇の中にある。その前に立ち止まる。サラ後ろから。襲われるガラスが割れる。
【恐怖】暗闇の中に目のようなものがあることで、観客はここで襲われるのだと想像できる。
【恐怖】薄着の女性、ガラスが割れる。じっさいに痛そう。

●扉の中に入る鍵を閉めるサラ。血が流れている。
ドアの隙間からナイフが出てくる。
サラの頭上に窓がある。3メーターぐらいの高さ。箱を重ねて、そこから出ようとする。
→逃げ道を提示する。そこから逃げる、ということが目的になる。

ナイフ、鍵を外す。留め金を外す。
積み重ねた箱が崩れそうになる。
→崩れそうになるところにスリルがある。

サラは窓から見えて外に出る。別の部屋だった。
飛び降りると床には大量の針金。絡まって動けない。
ドアがすぐ近くにあるが届かない。
叫ぶと口手が出てきて、サラの手を抑える。誰の手なのか?
【恐怖】非現実的な手の登場
ナイフがサラの体を引き裂く。


【苦労して目的を果たしたら、果たすことによって最悪の結果を招いてしまった】

敵に追われる→高い場所に窓がある。そこから脱出できると考える。→箱を重ねる。崩れそうになりながらやっとのことで登る→のぼった先には針金が敷かれていてからまる。→さらに腹を刺される

●朝、スージーが部屋の中に入ってくる。誰もいない。
ターナー先生がサラが消えたことを伝える。
美青年が入ってくる。
階段を降りる音がしました。車の音も待ち合わせていたようです。
→美青年は味方だと思っていた。(ヒーローだった)しかし敵の一味だった。
スージーはありえないという。
ありがとう。

●スージー電話をしてフランク・マンデルを呼び出す。サラの友達。
サラのいるところをご存知ですか?会う約束をする。

●学会ビルですね伺います。カメラパンアップ。
ターナー先生と副校長。なぜ彼女が出て行ったのかわかりません。ジュネーブのお父様に連絡をしましょう。

●変な形のビルディング。
精神医学会。スージーと男性。
サラの実家に電話したが留守だった。戻りは月曜日だ。それ以上わからない。なぜかとても心配で、父親の帰りを待ちましょう。
最近不安そうだった。
彼女は奇妙な発見をしました。

ここでアップ2人のアップ学校を創立したヘレナ・マーカスがギリシャ移民の魔女だというのです。
変ですね。誰かに聞いたような気がします。それが誰なのか思い出せません。

サラは信じていました。19世紀の初めマーカスはヨーロッパ諸国から追放されました。人々を惑わせよう術を使っていたそうです
不幸の原因は鏡の日々ではなく心の日々です。
ミルス教授が詳しいです。
教授が登場する。魔女のことを説明する。

集会によって100倍進歩する。
悪の才能に恵まれた伝説的な魔女。町に住んでいた。
魔女はあらゆる悪事を働きます。魔力を使って世の中の人々の運命を変えます。物質的優位を追求し、他人を傷つけます。苦痛や病を与え、邪魔な人間は死に至らしめせます。
ヘレナ・マーカスは有名な黒の女王。悪の才能に恵まれた魔女。この町に住んで死んだ。
魔女の結社、それは集会。女王は集会で。一匹の蛇に例えると頭に相当する。嬢王なき集会は頭のないコブラで無理です。
ビルのガラスに映った2人に。ズームイン。
空をバックに教授が喋り続ける。

●赤い廊下、マークを呼ぶが、返事はない。
おばさんが窓を吹いている。
みんなボリショイの初日に行った私には内緒。
変なことが続く。
フランクに電話をしている途中で停電する。

●トイレに。残ったものを流す。
トイレ便器のアップ。
赤ワインを洗面所に流す。
洗面所を洗う手につく。
赤いものが洗面所に残る。
二つの光が点滅している。
窓を開けるとコウモリが入ってくる。スージーに。襲い掛かる
コウモリが倒れている。
タオルをかけて椅子で。叩き殺そうとする。血が滲み出る。

【恐怖】小動物に襲われる。体は小さくこっちのほうが一見強そうだがとても手ごわくて狂暴。弱そうに見えれば見えるほど怖い。(例)不良グループの背の低いリーダー

●青いライト。スージーのアップ。タバコを吸う。
ドア。メモを見つける。(○○のドアからと書いてあるようだ。字幕なし)
声が聞こえる「学校を出ていない。正面玄関は左だけれど、足音は右に向かっている。」思い出しているのか?
足音を数えれば行先がわかるわ。
部屋から出る。ドアのズーム。

廊下を歩く。赤い照明。
ドアを開ける

●実際にその歩幅で歩いてみる。廊下はクリーム色の照明(自然に近い)。若干ブルー。
笑い声が女性たちの笑い声が聞こえる。
廊下の奥にスージーの姿が現れると、声のある方へ歩いてゆく。
メイドが2人で笑っている。双子のメイド。包丁で肉をバシバシ叩いている。
誰だ?気配を感じた。大声をあげる。廊下出る
恐る恐る歩くスージー。

●部屋の中に入る。
絨毯で足音が消えた。
→お化け屋敷の面白さなのかな?

雷。

●建物の外。雨が降っている。
表札の前。エントランス。

●歩いてくるスージー。
東洋的なガラス。花。赤、青、黄色、白。黄色が大きい。
パットの言葉を思い出す。秘密扉の陰にアイリスが。
花を見つける。その壁の近くを探す。
扉が開く秘密の扉が開く中に入る。すぐにしまる

●青いカーテン。中に入る。
開けると奥に部屋廊下がある。光。若干黄色い金色の光。自然な色。
恐る恐る歩くスージー。
奥に向かう。
奥の部屋に人が集まっている。
カーテン越しに中を見る。
あのアメリカ娘は厄介者よ。消さなければいけないわ、と副校長。
ターナー先生が。何かお盆に載せて持ってきて、それを副校長は一口含む。
彼女を殺しなさい。
力を与えたまえ。副校長がコップを飲むと。照明は赤く青くピカピカ点滅する。自然な色からかわる
「病気を」と言うと。スージーの気分が悪くなる。(魔術か)
子供が耳打ちをする。
スージー目を覆う。サラの死体が。無残な姿になった死体
→美しい女性が、無残な死体になった。ギャップが残酷なところがエロティック

フランケンシュタインがやってくる。
ライターを持って歩いてくる。
→ライターを欲しがっていた。

●ドアを閉め、中に入ってくる。
中で声が聞こえる鳴き声か?
フランケンシュタインが見えるドアを閉める。孔雀の置物を倒してしまう。
ベッドから起き上がる。誰かそこに居る?
待っていたよ。アメリカ娘だね。来ると知っていた。
鋭利な物を掴む殺すのか。ヘレナ・マーカスを。
ベッドのカーテンを開ける。姿は見えない。声だけが聞こえる?
血だらけになったサラ無残な姿。サラは生きている。ナイフを持って歩いてくる。ベッドに人の影が見える。刺す。
グロテスクなミイラ。指がスージーをつかむ。鋭利なものが体を。貫く。
首を貫く首を刺されて倒れた。。
黄色い照明。廊下を走る。
→あっけなく、なんの策もなくスージーが勝った。

●雨の中、学校の外に出る。雨に打たれる。
燃え始める。建物が燃える。



























































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