#せかい部✖️SDGs探究PJ 171人の高校生レポーターと5人の先生レポーターの活動のそれからby 桜木由美子 (#せかい部xSDGs探究PJプロデューサー)
10月10日のキックオフから濃い時間を共にした171人の高校生レポーターと5人の先生レポーター。プロジェクトの区切りとして設定された1月24日(日)の成果報告会の前夜、活動に関わった人たち(高校生レポーター、先生レポーター、オンラインプログラムに登壇してくださったナビゲーターのみなさま)にお声がけし、「成果報告前夜祭(交流会)」を開催しました。
前半のリフレクションタイムでは、プロジェクトであった「あんなこと」「こんなこと」をみんなでふりかえり、後半は高校生レポーター有志14名が運営する交流タイムからなる2時間弱の前夜祭。この日は「みんなと繋がる、これからも繋がる」雰囲気を大切にしようと、常時カメラオンでZoomも運営し、クロージング後もオフレコトークを楽しむ輪が続く素敵な夜になりました。
#せかい部 ×SDGsプロジェクト。2021年9月、コロナ禍で移動が自由にしづらい状況だからこそ、高校生のみんなを「世界」に飛び出す扉まで連れていってあげたい!そんな思いのもとで、いつもの場所から越境体験のコンセプトで、この企画は始動しました。高校生レポーター100人の募集枠に集まった応募者は400人。先生レポーターは20人。ここから高校生レポーター171人、先生レポーター5人が誕生しました。
10月10日のキックオフミーティングには、45都道府県から157人の高校生レポーターと5人の先生レポーターが出席、これからの活動に関するガイダンスに加え、「SDGsは何のため、だれのためにできたのか」について、国連広報センターの佐藤桃子さんに、「SDGsのすべての目標はどれもが密接に繋がっていて、達成を目指すためには多角的に課題をみていく必要があること」を、立教大学の萩原なつこ先生に教えていただきました。この日から、近くに住む人、遠くに住む人、居場所や文化はバラバラでも、オンラインで繋がれる新しい友達の輪がどんどんとひろがっていきました。
キックオフ翌日からは、各テーマ、全27回のオンラインプログラムがスタート。どのテーマについても、「課題のありか」を学んだあとで、日本の国内でおこなわれている活動や研究の最前線で、また、それに対する海外の動きをよく知るたくさんの「大人」に各プログラムのナビゲートしていただきました。
プログラムでナビゲーターを務めてくださったのは30人。
そのほかにも、ナビゲーターのバックでたくさんの大人たちが協働し、高校生レポーターの活動を応援。前夜祭には、ナビゲーターの佐野敦子さん、笹瀬正樹さん、木村駿さん、大和田順子さん、宮本育昌さんが出席してくださった他、東京工業高等専門学校での「先生レポータープログラム」に登壇くださった米国海洋大気庁(NOAA)の田中貴生さんがハワイからお越しくださいました。
キックオフプログラムをのぞく、各テーマ全27回のプログラムに参加した高校生レポーターはのべ801人。各プログラムには、平均29.6人が出席し、ナビゲーターの趣向をこらしたレクチャー、活動の現場や施設を動画で視聴するバーチャル見学、そして、インタビューという構成で、どのプログラムも大いに盛り上がりました。前夜祭では、171人の高校生レポーターの出席数ランキング上位5名も発表。同タイで1位になった工藤 颯さん(埼玉県立坂戸高等学校2年)、松岡明希さん(福岡県立嘉穂高等学校1年)は、なんとすべてのプログラムに出席!ひとりあたりの平均参加プログラム数は、4.7回・17.4%に対し、ベスト5に入った人たちの出席率は、67%、71%、79%、100%と凄いことになっていました!
ちなみに、プロジェクトのプロデューサーとして多くのプログラムのファシリテーターを務めた私の出席率は、93%。1位の明希くん、颯くんにはかないませんでしたが、それでも、連日のプログラム参加がどんなに大変なのかは身に染みて感じました。だから、ランキングに入った人はもちろん、高校生レポーターのみなさんが学校や家庭の予定を調整しながら、プログラムに参加した頑張りは本当に大きな拍手と感謝の気持ちを送りたい。プロジェクトの成功はこういう高校生たちのおかげだったと思います。
そして、この翌日の成果報告会をもって一応のゴールテープを切った171人の高校生レポーターはあれから5か月経ったいま・・・・。
ここで出会った全国の友達と引き続き、高校生レポーターとして、「全国の中高生にSDGsの自分ごと化をもっと加速させよう!」と、SDGsをテーマに、身近なご当地ネタとも絡めながらの発信活動をするグループ(SDGs_STAR) が立ち上がっていたり、
「私たちの県をSDGs先進県に!」を掲げ、このプロジェクトで出会った同じ県に住む高校生レポーター同士が繋がって、県内の小学生や中学生に「SDGsで掲げられた目標に関連する課題解決は喫緊の問題であることを知ってもらい、毎日の生活の中でできるSDGsの達成に繋がる具体的なアクションを楽しく始められるしくみ」をどう実装していくかを真剣に話し合っていたり、
このプロジェクトを通じて、SDGsを自分ごと化したことや今考えていること、これからしてみたいこと等々について、地元の新聞やTV局の取材を受けたり、
ラジオ番組でこのプロジェクトのことやここで出会ったなかまについて話をしたり、
そして、SDGsを自分ごと化した何人もの高校生レポーターが、今期の「トビタテ生(トビタテ留学JAPAN日本代表プログラムの奨学生)として、世界のいまを自分の目で確かめにいく予定だったり!!!
高校生レポーターたちのみならず、私自身も一緒にプログラムを制作した各分野の有識者であるナビゲーターの方々や学校プログラムで繋がった各校の先生たちと活動を総括したり、改めて課題啓発活動の大切さを話し合ったり・・・・・・。
いうまでもなく、SDGsは「知る」だけでなく、ひとりひとりが具体的なアクションに繋げていくことが大切。私たちトビタテが挑戦した2020年度の#せかい部×SDGs探究プロジェクトは、今度はプロジェクトに加わった高校生レポーターたちが、それぞれの場所で、それぞれのやりかたで、新たな挑戦へと続いています。私たち大人も引き続き、彼ら・彼女らを応援していきたいと思っています。
世界へトビタテ!171人の高校生レポーター諸君。明日の世界をつくるのは、きみたちだ。
桜木由美子 #せかい部xSDGs探究PJプロデューサー (文部科学省トビタテ留学JAPAN)