癖
最近、本ばかり買ってしまう。別に買ったって全然読まないのに。理由は「文学好きですよね?」って自問自答して「勿論、教養ありますからね。」と答える為である。文学に長けた人間になりたくて、そんな嘘っぱちな自分に酔っている。私は嘘に塗り固められて生きている。
気が付いたら平気で嘘をつくようになっていた。小さいものから大きいもの迄。きっと本当の事を話すのが怖くて、嘘をついている方が余程楽だからである。だってね、本当の事を話してしまうと大切なものを失うから。私はこれまでそうだった。本当の自分は物凄く意地が悪くて感情的。極めつけは思考回路が歪みに歪んでいる。そんなものを見せられたら誰だって触りたくないし逃げたくなるだろう。
嘘は物凄く便利。理想の自分になれる。周りの人から嫌われない。感情に囚われなくて済む。ほうら、良い事しかないでしょう?だからね、嘘をつくことは息をするのと同じくらい大切な事。
こんなこと言ってるから、人から愛されないし信用されない。これは全部嘘のせい。分かってるけれど辞められない。
だから私はいつだって独りぼっち。自分のせいだよ。あーあ。