妄想driver
かつてダーリンであった私の好きな人。
最低で脆く、でも最も煌びやかであったダーリン時代。
広いようで狭くひしめき合う街は信じられない程濃密な思い出で鮮明に色付き、今にも破裂しそうになっていた。
あの頃に戻りたい。今すぐにでも一から作り直したい。その一心を抱きつつ私は無心にペンを走らせていた。気が付くと不覚にも彼との思い出を描いてしまっていた。
此処にはもう妄想ドライブでしか行けれないのだけれど。
物凄く気持ちが悪いでしょう?でもこれが本当。
本当の事なんて誰にも共有できないのだけれど。今は多分それでいいのよ。
嗚呼悲しいなあ。