轟音

時々猫になりたいフェミニスト 雇われの身として働き、あるイエを運営しながら、それらと関わりのないファンダムの中で細々と何かを作り続ける

轟音

時々猫になりたいフェミニスト 雇われの身として働き、あるイエを運営しながら、それらと関わりのないファンダムの中で細々と何かを作り続ける

最近の記事

  • 固定された記事

透明な私たちのバカンス

 宇多田ヒカルと椎名林檎のデュエットソングの印象的な冒頭だ。かつて同時代の圧倒的なカリスマとして一世を風靡したかれらが30代の親(母親と書いていましたが、宇多田ヒカルさんがノンバイナリーであることを公表されていることに鑑み、親に変えます。ご指摘ありがとうございます。)となり、再び出会って送り出した共作は、家庭を持つものの一時の息抜きにも、友情の形を借りた婚外恋愛にも読める。初めて聞いたときから私にとって気になる曲であり、ゆったりとしながら何か楽しいことが起こりそうな期待感のあ

    • だれでもいいけど/君が良い

       水曜ゲームがある週は楽しくもせわしない。そのことを久々に思い出しながら、昼前になって人通りの増えてきた空港内のカフェで、私はスマホを充電しながら抹茶フラッペを啜っている。  沖縄行きの飛行機が飛ぶのは14時過ぎで、まだ3時間もある。今夜沖縄アリーナのナイトゲームに間に合うギリギリの便だ。なんとまあ賃労働者(それも子持ちの)としてのかつての常識からすれば信じられないことに、私ははるばる沖縄までバスケを見に行こうとしている。  今季現地観戦は、第2節ホーム群馬戦GAME2⚪︎

      • どうやら2年目ブースター

         10月になった。  Bリーグ2024-25シーズンが始まった。    この夏があまりに暑すぎたこともあって、約5カ月のオフシーズンは長かった。その間、昨シーズンの出費を振り返ってみたりとか、日々の生活に追われるなかで趣味に軸足を置くと周りに負担かけるし自分もしんどいこととか、応援しているチームの移籍が激しくて思いのほかダメージを食ったこととか、それから悠長に趣味を楽しめる世の中があとどれくらい続くのかわかんない社会情勢とか諸々考えるとしんどくなるねっていう…そういうのがあっ

        • ラストマイル 初日感想(ネタバレあり)

           こちらでは突然の感想文をば。(Twitterアカがないためふせったーは使えないから。)ネタバレ配慮は一切なしです。鑑賞済みの方ももしかしたらまだ気づいてないところのネタバレになっちゃうかもなのでノーサンキューな方はご覧にならないように願います。またぼちぼち加筆する。 おじさん成分多め、真正面からお仕事ドラマ  3作の主役(ミコト、404、エレナ)の世代までを(ぎりぎり)若者・青年期とすれば、ラスマイのメインユニットは刈谷毛利の臨時バディと佐野親子、あと羊急便の八木という

        • 固定された記事

        透明な私たちのバカンス

          私が野鳥を探す理由

           バスケにハマる前、私が自由時間を割く趣味の一つが野鳥観察だった。日本野鳥の会が各地で定期的に開催している探鳥会(大きな川や公園などの野鳥観察スポットに集まり、皆で鳥を探して有識者が解説してくれるという胸アツイベント)にも何度かお試し会員として参加したけれど、結局正会員にはならずに趣味の軸足をバスケに移してしまった。今はたまにひとりで散歩がてら鳥を探す程度で、私のバードウォッチングは趣味未満のままだ。とはいえ、春になって家の周りにシジュウカラの縄張り宣言やイソヒヨドリの個性豊

          私が野鳥を探す理由

          大きくて強くて正しいものと、それ以外

           個人的な価値観の話をしたいと思う。たぶん、単なる好みの話。  ここでも何度か書いたけど、私をにわかバスケファンにしたのはご多分にもれず、去年のW杯男子バスケだ。  AKATSUKIJAPANの選手たちが海外やBリーグで活躍しているのを見ると、今も特別な感情が湧いてくる。この大会にリアルタイムで立ち会い、その後のBリーグやインターハイ観戦の入口にできたことは、バスケファンになるには間違いなく幸運だったのだろう。  W杯の記憶は今も鮮烈に残っている。ドライブからバスカンを決め

          大きくて強くて正しいものと、それ以外

          2月23日ハンナリーズサイン会レポート

          イベント概要  2月のバイウィークなかば、三連休初日にイオンモール桂川にて京都ハンナリーズの外国籍選手たちによるトークイベントが開催された。故Twitter(X)をやっていない私がキャッチしたのは2週間ほど前のInstagramのストーリー(ヘッダ部分に出てくる24時間限定の投稿)だ。いつもながらインスタでのイベント告知はあまり手厚くない印象で、前日にマシューが「明日はサイン会だよ」とストーリーを投稿してくれたものの、故Twitterをやっていない人間にはいささか不案内な

          2月23日ハンナリーズサイン会レポート

          君が好きだと叫ぶだけ

           き・み・がすきだーと、さ・け・びーたい!  これを聞けば即座に、湘南のきらめく海をバックに駆けるバスケ部員たちのまさしく青春そのものという映像が自動的に脳内再生される。スラムダンクのアニメ主題歌のうち、おそらく最も有名な1曲だろう。京都ハンナリーズのホームゲームでは毎試合この曲が流れる。私の記憶が確かなら3Q中盤のタイムアウト中。推しアピールと銘打って選手のグッズをフリフリし、無作為にカメラに抜かれた客が指ハートなんかのポーズを強制的に要求される(笑)。2月中旬現在、ハンナ

          君が好きだと叫ぶだけ