星座正俊(社会福祉法人彩凜会理事長)

社会福祉法人彩凜会で理事長をしている星座です。福祉系何でも屋として生きています。 バーチャルとリアル、健全と不健全のなかで、人は繋がり続ける。 その中でつながれる何かが社会のなかで力を持つことになるという思いでやってます。

星座正俊(社会福祉法人彩凜会理事長)

社会福祉法人彩凜会で理事長をしている星座です。福祉系何でも屋として生きています。 バーチャルとリアル、健全と不健全のなかで、人は繋がり続ける。 その中でつながれる何かが社会のなかで力を持つことになるという思いでやってます。

マガジン

  • 凛として、彩りを添え、形を為す。

    社会福祉法人彩凜会理事長の星座です。2015年9月21日(火災による事業所全焼から丸3年)よりnoteを始め、紆余曲折の末に2018年4月から障がい福祉総合支援センターなまずの里を開所しました。

最近の記事

長期休みはいいのか悪いのか。

この仕事を20年以上やっていて、組織を統括する身にはなったけども、実際の現場にも出続けていて思ったこと。 「年末年始と盆休みには何かが起こる」 まあ、起こる。 今年も1月1日夜から警察署→病院というコンボだったし。 (受け入れてくれて感謝しかない…) ではお盆休みはどうだったのか。 年末年始とお盆休みの決定的な違いは「昼間に行政が動いているか否か」であり、他が動いている以上は打ち合わせも通院もあるわけだ。 最近はお盆に休まない通所事業所も増えたし。 あんまり変わらない日

    • 3月に多い相談

      年度末である。 そんな初日ではあるが、新規の相談がポツポツと入る。 長期の引きこもりの相談が2件続いた。 1つは10代から引きこもって50代半ば。 いわゆる「8050問題」ってやつだ。 実際に会ってみないとなんともわからないが、親が見れなくなるときは必ずくるわけで、そこから考え出すとあまり選択肢がない。 もう1つは30代で精神科医療中断。 よくある感じだけども、受診につなげるには時間がかかるかな。 引きこもりって期間が長ければ長いほど、打つ手が減ってくる。 当然ながら、本人た

      • 新しい距離感と向き合うために修行。

        このところ、プライベートでSNS全般と遠ざかっていた。 とにかく楽しくないのよ。 楽しめない理由を考えていた。 オンライン会議も増えて、オンライン面談?みたいなのも、メッセージを通じてのやり取りも格段に増えた。 人と関わる仕事をしていて、関係性を作るには文字や言葉だけではなく、空気感や臨場感みたいなものも含まれていると常に感じている。 オンラインだと、その感じがつかめなくて苦労するというか間違うというか勝手が違うというか、とにかく「できない」。 基本は「メール<電話<会

        • 病気は薬で治るのか。

          このところ、薬を飲まないでの再発事例が続き、入院へとつなげる。 ある程度のところで退院して、しばらくはよいが、数年で同じことに。 いつから薬を飲まなかったのかと聞いても、すでにおぼろげになっている記憶からは「わからない」の答えしか返ってこない。 なにかのきっかけがあったのだろうけれど、それすらはっきりしない。 こういう方は一定数いるもので、そこに対するサポートもいろいろある。 周囲の人がおかしさをキャッチできる環境が一番だろうけど、本人たちはそこを望んでいるわけではないの

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        • 凛として、彩りを添え、形を為す。
          3本

        記事

          2021/1/1

          毎年、仕事納めの時には何かが起こる。 病院から人がいなくなった、アパートで暴れた、外国人の方が病状がおかしくなった。いろんなことが起こった。 年の瀬は慌ただしく、その空気の感じを掴んでしまうのだろう。 去年の最終日の午後は警察、夕方は様子がおかしいとのことで訪問。 明らかに入院した方がよい感じではあるけれど、さすがに病院も最終日だと受けてくれない。様子見となって、年明け対応となった。 1月1日。 夕方に様子がおかしいと連絡が入る。とにかく警察を呼んで状況を説明するように伝

          すぐ隣にあるもの。

          前回から久しく間が空いてしまった。 もう10月に入って数日が経ったが、9月の半ばから連日「事故報告」のオンパレード。ようやく落ち着いた感はあれど、緊張は取れない。 新型コロナウイルスについては、ひと頃に比べれば落ち着いているように見えるが、あと2回り・1回りというところまで近づいてきている。それは実際の感染もそうだけど、感染による社会的影響というのも確実に忍び寄ってきている。だからの事故報告なんだけども。 精神に障がいのある方と関わる仕事をして早いもので25年近くなった

          キャッシュカードが無かった話。

          夕方、スタッフから「振込先の登録をしようとしたのですが、カードがなくて登録できませんでした。」との報告があり、事務局が「えっ」とビックリして「いつから無いんですか!」とちょっと騒然となった。 「多分、最初から作ってないよ」と答えたところ、さらに騒然。 任意団体→NPO法人→社会福祉法人と法人格が変われど、全く変化がない口座。それは作業会計という、利用者さんの作業売上と工賃を管理するもの。 もともと、うちの事業所は金融機関のお隣さんだったため、売上も引出しも全て紙ベースで

          キャッシュカードが無かった話。

          登ること、下りること

          平成20年から就労継続支援B型をやってきた。 11年間で就労した人は50人を超える。 就労を目指す、工賃を上げるという目標の中で、平均工賃は3万を超えてきたし、工賃と年金で生活する人も少ないけど出てきた。 広げて、幅を持たせて、そこを登る。 10年経つということは、40後半だった人は60手前だ。もう、下る段階に入ってきている。 生活介護を始めて、何人かは異動した。 まだ、作業面でも何かを手放して下りやすくすることをやっていかないとならない。 いろいろと相反することだらけだ

          思い切ると反動がすごい。

          誰しもがそうだと思うが、決断したことを相手に伝えるってエネルギーが必要。特にマイナスなこと(リストラとか、契約更新しないとか、まあ同じ)だと濁しちゃうよね。私、朝決断して、そのまま伝えにいって、関係機関にクレーム入れられ、本人から罵声を浴びせられ続けて、今ココ。 長い付き合いだからこそ、こじれたら修復も長い。それは俺でなくても周りもだしね。考えて考えて、どうやったって本人の未来にもうちの未来にも着地点がないと判断したから、即対応。 振り返れば、こんなことばっかだわ。 一生

          自分に合った仕事はないですかの話

          一昨日からガジガジ祭りに入っていて、パニックになった利用者さんから噛まれ、寝てたら犬に噛まれ、噛み傷が増えていく一方。 それに加えて、ブツブツが出来てて、どうしたんだ俺の右手という感じ。 そんな中でも相談はやってくる。 毎度のような「私に合ってる仕事はないですか」。 何が向いているという適正訓練はやれども、合うかどうかは職場環境やら通勤時間やらで求人票に出ている要件次第。 そこで、どこだけバランスとってやれそうかが第一関門。 やってみて、上司と合わないところで折り合いつけ

          自分に合った仕事はないですかの話

          障害者就労の認識の違いについて語る

          就労支援センターには障がいのある方を雇いたいという話がそれなりにくる。今はこの状況だから減っているけど、それでもこないわけじゃない。 あとはマッチングすれば…というように思われるが、その前に障がい者ということへの認識のズレを修正しないと。 求人の際に話が出るのはほぼ「車いすの方」を始めとする身体に障がいのある方、若くて元気があって体力がある特別支援学校を出たばかりの方の2択。今の世間の障がい者イメージは昔とあまり変わっていない。 逆に出す側は発達障がいだったり、精神障が

          障害者就労の認識の違いについて語る

          地元の企業さんの夏まつり

          写真は昨年のものです。 地元の町内にある企業さんの夏まつりに毎年招待されています。町会の夏まつりにも。 障がい者雇用でお世話になったり、色々と気にかけてくれて、本当にありがたいことです。 今年は祭りが全部中止で、寂しい限り。 うちも夏まつりやるはずが中止。 こういうところで交流を深めていたけど、これからはどう関係を築いて維持していくか。 リモートでどうにもならない人付き合いの部分。 地域に何かできることはないだろうか。 吉川市の旭地区は旧旭村だったところ。 のどかでいい

          そういえば自己紹介…

          今更ながら、自己紹介をまともにしていなかったことに気付く。 大学で社会福祉を学び、精神障害者小規模作業所で働く。 【ひだまり】 平成16年に埼玉県吉川市で吉川市精神障害者小規模作業所ひだまり開所。 平成20年に就労継続支援B型ひだまりとなる。 平成23年2月に近くの倉庫を借りて、ひだまり工場を開設。 平成23年5月にエコショップひだまりを開店。 平成25年に就労移行ひだまりを従たる事業所として開設。 平成25年9月21日の土曜日早朝に火事で全焼…。 平成30年4月1日から

          何にしようか考え中。

          新型コロナ対策もあり、車で5分くらいのところにある物件を借りた。家賃と諸条件がよかったからだけど、周りにコンビニとかがない。 前は2件あったけど閉店しちゃった。 まあ密を避けて作業してくには場所が必要だからね。 ここでの作業については、3つくらいからベストなものにしていきたい。 考えないと…。 頭の中で繋がるためには一旦クリアしないとね。 脳内メモリがいっぱいだと動けやしない。

          長い休みはリズムを崩しがち。

          世間はお盆休みウィーク。 うちの法人では多機能型で通所のひだまりは2日間休み、相談支援は交代交代で縮小開所、グループホームは普段通り。 スタッフは今年ほとんど帰省する人もいないみたいだし、旅行もいなさそう。指示したのは行動履歴の把握くらいかな。 そして、お盆の時期と年末年始は事件が起きやすい。 今年も例外でなく、警察からの相談案件で緊急対応。 思い描いた結末にはならなかったけど、本人の選択だからね。 写真はオクラとモロヘイヤのお浸しを自作。 バテ気味を自覚してるから、パワ

          世間はお盆休みという感じですね。

          毎年、4月になると夏休みをどうしようか考える。 法人としての法定休日も決めなきゃだし、スタッフの休みの調整もある。 そして、長いこと通所を閉めてしまうと、みんなの行き場所は? 経験上、長い休みの前には何かしらドカンと起こる。 行方不明・病状悪化、その他諸々。 ほぼ警察の方々と一緒に動くことが多い。 今年は新型コロナウイルスがあったからか、8月に入ってバタバタと入院が続く感じ。これから残暑も厳しそうだしね。 開けたり、休みにしたりで中途半端な今年。例年ならバーベキュー開催

          世間はお盆休みという感じですね。