→chapter1-2 八幡堀
日牟禮(ひむれ)八幡宮の前の白雲橋付近は渋滞していた。三叉路故、右折車が通行を妨げる。境内の駐車場は広いが、すでに満車状態であった。にもかかわらず他府県ナンバーの車が次々と入ってくるのでさらに拍車が掛かるありさまであった。
僕は自転車を押して車も出入りする白雲橋を渡り、大鳥居を潜ると茶店風の[たねや]が目に入った。屋根の上には歴史を感じるような渋い看板が掛けられているが、実は1999年openである。
[たねや]は満員御礼状態だった。
まず僕は駐輪場を探した。駐車場の一角に大型バイクが数台停めてあったが、自転車はゼロだ。そもそもレンタサイクルでこの街を周ろうとする者はどのくらいいるのだろうか?
仕方なく僕は神社の林の端の目立たない所に停めることにした。来た道を戻ろうとした時、[たねや]の店の裏に3台の同じ駅リンくんの自転車が停まっていた。仲良しグループが[たねや]のsweetでも食べているのだろう。
雲ひとつない青空に鳥居と白雲館が重なり、眺めは最高だ!
僕は日牟禮八幡宮の楼門の前で撮影を試みた。
頻繁に駐車場に出入りする車の合間を見計らって撮影、なかなか大変だ!
楼門を潜ると境内は意外とこじんまりしていた。
日牟禮八幡宮の駐車場の奥に八幡山ロープウェイの乗り場があった。八幡宮の駐車場だが、八幡宮とロープウエイで山頂に行く観光客とはsetになっているようである。
八幡山は271mと低い山の部類だろう。近江八幡を通る度に一度行ってみたいと思っていた。
村雲瑞龍寺門跡は1961年に京都よりこの八幡山城跡に移ってきた。
奥嵯峨巡り(右京区)(二尊院の近く)の道中にある。観光客はこの大きな石碑には目もくれず過ぎ去っていく。この路地の奥に進んでも墓地があるだけで寺院らしきものはない。なぜこの地が[村雲]と呼ばれているかはよほどの歴史マニアでないと知らないだろう。
八幡山ロープウエイは並ぶことなく乗ることができた。パンフpamphletには30分で周遊できるとある。また八幡山は手軽なハイキングコースhiking trailとなっている。
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