![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163491437/rectangle_large_type_2_22124cdc751c23b16df4c6c02147021c.jpg?width=1200)
若狭街道をゆく chapter 1-2 古知谷 阿弥陀寺(2)
→chapter 1-1
阿弥陀寺の入口は観光バスも駐車できる広さがあった。その隅に1台の古いVolvoが停まっていた。その車から一眼レフを持った男性が出て来て山門を撮り始めた。
![](https://assets.st-note.com/img/1732751008-8zJOjasF7Lhbpe5nDRl1t3cT.jpg?width=1200)
僕も撮りたかったが、撮影の邪魔をしては行けないので裏側から撮影した。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163569751/picture_pc_04638263a10c22362a6a4d9abb5b60bb.png?width=1200)
参道入り口の看板に【拝観は3時に受付を終了します】と書かれていた。少し早い気がするが、この時期日没も早く、こうした山では下山のことも考慮しなければならない。
お寺の参道にはよく石段が施されているところが多いが、ここは車が1台通れるくらいのコンクリート道である。しかもLow gearで必死になって登らなければならないほどの急勾配である。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163701786/picture_pc_5e78d416a5ff1114ec4263f4e2cb7579.png?width=1200)
参道の入り口から少し中に入ったところに両サイド開閉式の鉄扉があった。夜間は閉じるのであろう。その少し上から一眼レフを持ったラテン系の顔立ちの男性が降りて来た。すれ違い様に
「こんにちは」と日本語であいさつした。
「こんにちは」と日本語で返して来た。なぜこんなところに(YOU)外国人が?・・・。
その雰囲気から日本に住んでいる外国人なのだろう?と思った。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163743404/picture_pc_e79e2ab6b559151c93a35e9deb633832.png?width=1200)
僕はさらに急な坂道を登った。誰もいない。建物らしきものも一向に見えない。
『この道はどこまで続くのだろう』と少し不安になった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163583436/picture_pc_cbe2107b6e45d4ab895395166d935f68.png?width=1200)
古びた看板
さらに進むと車が離合できそうなspaceがあった。
そこで[古知谷のカエデ]の看板を見つけた。
ここに来た目的は秋色の楓を見るためだ!!
じっとカエデ🍁が秋色になる時期を待っていた。
そして今日、決行した。
それらしきものは見当たらない!?
まあよいか。
先を行くことにした。まだまだ登りが続く。さっきまで薄着で寒さを感じていたのだが、今は熱い。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163701985/picture_pc_6194b59994e84f0f6e8970bae3a21408.png?width=1200)
道は右に折れ、すぐさま左に折れ、さらに急勾配の道が続いていた。その狭い急坂を黒塗りの中型個人タクシーがゆっくりと下りて来た。 こちらも貸切なのだろう。僕は道を譲った。譲った場所は整地され、車が4・5台置けそうな場所だった。そこには[一般車はここに駐車ください。この先はタクシーの待機場所で一般車はご遠慮ください]という意味合いの看板があった。そこから見上げると25m高くらい上に寺が見えた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163688418/picture_pc_869794c3750cd936a8a6f6884233b851.png?width=1200)
阿弥陀寺入り口
「あれか」と呟いた。
見ると下段(3m高)と上段(6m高)の整地されたspaceにヤサカタクシーが 1台ずつ停まったいた。もう一息だ。僕は急勾配の坂を登った。
そこから 1人が登れるほどの狭い石段があり、ちょうどご婦人というにふさわしい女性2人が紅葉をbackに撮影していたのが見えた。camera manはヤサカタクシーの運転手driverである。所謂、観光(貸切)タクシーで料金は高いが、道中はもちろんのこと、寺社の中もPrivate guideをしてくれて、おいしい店から土産店までfull course で案内してくれる。地元ならではのとっておきのspotを効率よく巡るには利口な手段だと思う。
その女性の一人は杖を付いていた。石段のところどころには苔が生えており、急なくだり(降り)である。もう一人の女性にsupportされながらゆっくりゆっくり降りて来た。母娘だろうか?僕は彼女らが降りてくるまで下で待った。続けてdriver、いやguideが降りて来た。
「こんにちは」とあいさつした。
品のいいご婦人は会釈した。何も言わなかったが、静かに紅葉が見られてたいへん満足しているようだった。guideにはお疲れさまの意味を含め軽く首だけでおじぎをした。guideも無言で同じ動作をした。
guideの目はtaxiに向けられた。杖を付いたご婦人より先に行き、doorを開けねばならない。guideはdriverになった。そして小走りになった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163698545/picture_pc_bffe4fbac91b29df8880bef6a25bd38d.png?width=1200)
ご婦人らが撮っていた同じ場所で撮影した。
狭い石段の手すりを持ちながら登って行くと受付があった。そこに若いお坊さんがいた。
「一人です」と言った。
「500円です」と若いお坊さんは答えた。
彼らは拝観料なのに*志納金という寺もある。寄附なのだ。紅葉の一時期に限って店を開いているに過ぎず、それ以外はこの地まで足を伸ばす拝観者は少ないだろう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163710783/picture_pc_54f7db0b8eaad4a6d455e3ddb662b2ed.png?width=1200)
「写真、撮っていいですか?」必ず尋ねる。その答えを知っている。『庭はokだけど建物の中はダメ』と90%の寺は答える。中には庭もダメという京都の禅寺がある。受付で写真撮影お断りの説明を受けたにも関わらず、言葉が通じなかったのか?china系観光客が庭を撮影した。随所に防犯cameraが設置されており、monitorで見ていた住職がその観光客にスマホのDataを消すように詰め寄った。庭も著作構築物である。撮影可なのかは尋ねておく必要がある。
僕は小銭入れから1000円札を出した。予め用意してある500円玉を返してきた。
すかさず「写真撮ってもいいですか?」と尋ねた。
予想通りの答えが返ってきた。
chapter1-3 古知谷 阿弥陀寺(3)→
*阿弥陀寺では拝観料を何という名称にしているかは知らない。
また拝観料500円は2024年11月現在の値段である。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163711754/picture_pc_75813e10782347068eab39b549a8d417.png?width=1200)
余談ながら
ヤサカタクシーは1916年創業の老舗タクシー会社、MKタクシーとは双璧である。白にエンジ(濃紅色)のbodyにclover markクローバーマークが特徴である。
所有車両約1300台のうちわずか4台だけがFour leaf clover 4つ葉のクローバータクシーという。非常にrareなことから[その車に乗車すると幸運をもたらす]との都市伝説がある。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/163873259/picture_pc_de2fa2e042a4b3df3682a3afc0daa3cf.png?width=1200)
著作権があるのでapple penで描いてみた
Level 才能なし