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若狭街道をゆく chapter1-3 古知谷 阿弥陀寺(3)


→chapter 1-2 古知谷 阿弥陀寺(2)


靴を脱いで本堂他2棟を見て廻った。予想外にこじんまりした寺で数分で見終わった。庭ではもう一組のヤサカタクシーの客が紅葉をbackに撮影していた。参拝者は僕以外に彼らしかいないので断定出来る。

本堂


谷に突き出た茶室風の建物が紅葉で映えていた。見ると〇〇〇と小さな表札があった。いつもならその表札にもcameraを向けるところだが、何故か撮らなかった。代わりに受付で尋ねた。

⚪︎⚪︎⚪︎
庭園から撮影

「あの茶室風の建物は何ですか?」

若いお坊さんは答えた。
「茶室にも見えますが、茶室ではありません』
ならば何だろう?
「それは〇〇です
〇〇か(非公表)。
「ありがとう」とそれ以上聞かず、礼を言った。

⚪︎⚪︎⚪︎
庭園から撮影

狭い石段を降りようとした時、熟年夫婦?が上がって来るのが見えた。僕は彼らを受付の前で待った。
「こんにちは」と挨拶を交わした。

庭園

僕はあのご婦人が撮っていた位置で再度cameraを構えた。下からあの建物と紅葉が最高のangleだと思った。僕はamateurだが、たとえ同じ場所であっても日の差し方ひとつで変わることを知っている。

厳密にいえばその瞬間こそが唯一無二の存在なのだ!

〇〇〇


僕は坂道を下った。スキーで滑走できそうな勾配である。山でも登りより降りる方が危ないという。転んでも助けは来ない。増してや救急車が来るまで相当掛かるであろう。僕は転ばないよう、スピードが出ないよう斜めにジグザグでゆっくり歩いた。

寺の外れの墓地

一般車用駐車場に軽自動車が停まっていた。後から来た熟年夫婦の車だろう。他に拝観者はいない。

古知谷のカエデ

古知谷のカエデの看板のあるところへ来た。そして看板の字をもう一度読んだ。やはりそれらしきものは無かった。この谷の何処かに自生しているのだろうか?寺で尋ねなかったことを後悔した。

参道

その時だった。エンジン音が聞こえた。僕は一歩、道の端に寄った。瞬間、背中で【のぞみ号】が駅で追い抜くような強い音速風を感じた。

本来なら歩行者がいるのだから徐行すべきであるが、警笛も鳴らさず、坂道で勢いが付き、かなりのスピードが出ていたのだろう。救急車も来そうもないところで⚠️ひき逃げされ掛けたのだ‼️

振り返ると先ほどの軽自動車が飛ぶように走り降りて行った。僕が一歩前に避けたのでそれで行けると思ったのか? 実に危ないところだった❗️南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。


山門

山門まで降りて来た。誰もいないのでゆっくり撮影が出来る。

阿弥陀寺の看板

思い出した!、この駐車場の前を車で数回か通ったことがある。

山門の額
光明山 法國院・阿弥陀寺

僕は阿弥陀寺を後にした。携帯のbatteryは5%になっていた。たくさん撮影すると消耗も早い。電源を切って帰路に着いた。

山門


大原バス停留所は長い行列が出来ていた。僕もその行列に並んだが、京都駅行きには乗れなかった。次は30分後だ。僕の後ろにも行列が続く。学生アルバイトの男性が最後尾にプラカードの棒を持って立った。僕はスマホの電源を入れ、残量を確認すると4%だった。

5分くらい経ってぽっちゃり型の女性staffが臨時便が出ることをannouncedアナウンスした。しかも流暢なchinese中国語を交え。

そのbusは特急で停車は八瀬のみ国際会館前行である。僕は運良くそのbusに乗車でき、しかも着席できた。

乗車の時にtouch or 整理券を取らなければならない。僕はIcokaでtouchすると残高240円と出た。こちらも欠金である。念の為、整理券も取った。

subway地下鉄、国際会館駅前
編集のため2024.12.4撮影

国際会館前では全ての客が下りるのを待ってIcoka残高が少ないことを運転手に告げた。

Suica appがある。これでいつも払って来たのだが、少ないbatteryで果たして決済できるのだろうか?

「代わりにSuicaで払いたいのですが・・・」
運転手は操作をした。何か交通系決済のボタンでもあるのだろう。

できた❗️・・ 運賃400円が決済できた。 よかった。

「touchしたIcokaはどうなりますか」 と念の為、尋ねた。

「電車と違ってbusは履歴が残らないから大丈夫」と言ってくれた。

「ありがとう」と言ってbusを降りた。

「ありがとうございます」と運転手の声を背中で聞いた。

chapter1 The END  2024.12.5
これは記憶の記録である。
もちろん全てFactである。
ここに記載している内容は個人の感想である。
公開後も必要に応じて著者が編集・加筆を行うことがある。
また、個人情報・著作権等については著者が気づいた限りの配慮を講じている。



この話には後日談があった。
次の日、僕はfacebookのあるgroupに投稿をした。
するとcommentをいただいた。

『古知谷のカエデはまだあるのですか?』
確かに看板はあった。僕は現物を見ていない・・・・・。
有るとも無いとも言えない。

古知谷のカエデ

もう一度、[古知谷のカエデ]の看板の写真をスマホのGoogle Photo で見た。そして親指と人差し指で最大限に広げ、読み返した・・・。


京都市の巨樹名木 第2編p10より
京都市景勝地植樹対策委員会
京都市図書館所蔵

京都市指定天然記念物なら大切にしているはずだ。そうだ!お寺に聞いてみよう。
すでにPM6時を過ぎていたが、電話をした。

「ちょっとお尋ねしたいことがあります」と断りを入れた。

「実は先日、阿弥陀寺を訪れた者です。古知谷のカエデの看板がありましたよね。それについてお尋ねしたいのです・・・・」

Gigantic-famous Tree of Kyoto
p11
apr.1975.
kyoto City Gaverment
monochrome photo



『コメントをありがとうございます。
古知谷のカエデの表札はありました。ただ、お寺に尋ねたところ今年6月に寿命が来て伐採せざる得なくなったとか、樹齢850年と推測される。今は根だけが残っている』

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