エントロピー池崎さんから学んだ、感動した

タイトルに興味を持ち、昨夜放送された朝までラーニング!のビデオ録画をし、朝食をとりながら軽い気持ちで見始めたら、感動しました

芸人サンシャイン池崎さんが、時間学、物理学、哲学の専門家から、

”時間とは何か?”

との講義を1on1で受け、最後に学生を対象に講義を行い、評価を受ける。
と番組構成。この番組のフォーマットはありがちだけど、テーマ、”時間とは何か?”はあまりにも難しい。
自分は学生時代に数学を学び、物理学も抵抗なく読める理系人間。アインシュタインってやっぱ凄いし、格好いいなんて。そして、社会人になってからは、定期的に哲学の本を読んで、サプリメントのように哲分を欲するタイプ。

そんな自分でも、”時間とは何か?”で講義・プレゼンを依頼したら、えいやで承諾しても、準備に悩み、眠れない日々がよういに想像できる。おそらく、サンシャイン池崎さん(この番組ではエントロピー池崎さん)も相当苦労したでしょう。前提知識なくゼロか学び、そして専門家の情報を活用しつつ、自分なりの解釈と娯楽性を加えた講義は凄かった。感動しました。

講義で使ったホワイトボードは書くのに1時間半かけた。

ということは、その準備で数倍の時間を掛けたはず。その努力は生半可なはずがない。一発芸のイメージが強かったが、スマートな人なんでしょう。偏見を持ってました、ごめんなさい。

個人的には、時間学、物理学(特殊相対性理論)あたりはそこそこ知っていたので改めて理解を深めるのに良かったが(やや物足りなさも)、時間哲学者 平井 靖史先生の話がとても興味深かった。特に時間は量だけでなく、質(クオリア)、テンス(時制)だけでなく、アスペクト(相)がある。との説明にすごく腹落ち。
ロマンス言語学をかじったことがあるため、アスペクトの難しさと使いこなすことの価値を体験してきたので(←この書きっぷりは未完了のアスペクト)、哲学と言語学が繋がるアハ体験になりました(こっちは完了)。
しばらくの間、ベルクソン思想・ベルクソン時間哲学の本を読みあさろう。

そんなことを考えながら、いつもとは違う時間の流れを感じた日曜の朝でした。


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