アップグレードには寛容な心で
最近、Evernoteがリニューアルして、愛好者の中で物議が醸されています。
デスクトップPC、タブレット、スマートフォンと端末問わず、操作性に一貫性が取れた。検索がしやすくなった。これを前から望んでいた!という賛成派。
期待してた機能が追加されない、以前のバージョンと比べると立ち上がりや同期が遅すぎる。こんなの使えない。ダウングレードしなきゃ、他のサービスを探さねば。との反対派。
自分は9年近く有償で愛用しているので、賛成・反対どちらの意見も理解するのですが、正直どちらでもなく、「ふーん変わってね」と思いつつ、変化を受け入れ、そのまま使います。強いて言えば、
・アップグレードに目くじらを立てても時間の無駄
と感じてます。Evernoteに限らず、有償・無償、結構な数のクラウドサービスを使ってて、いちいちアップグレード前後の違いを調べたり気にしたりしていると、時間を浪費します。そもそもクラウドサービスは、買取性とは異なり、課金性(サブスクリプション)では、変わり続けるのが普通です。変わらないサービスは、飽きられ、市場からなくなるのが普通だからです。もちろん、
・操作性が前と比べて良くなった。悪くなったと
思うのは人間だから自然ですが、良くなったなら素直に受け止め、少しでも使いこなすことを考え、仮に悪くなったと思っても、慣れればいいじゃん。あまりに評判が悪ければ、いずれ改善されるし、と思ってます。
自分はクラウドサービスを提供する会社に勤務していることもあり、つい考えちゃうのは、開発者は少しでも良くしようと頑張っていることです。改悪を意図的にするはずがありません。すべての機能を維持しながら、機能強化をするのは簡単でなく、何かを良くしようとした結果、想定外のBugを引き起こしていまうことは珍しくありません。そして万人に受ける機能拡張はめちゃくちゃ難しいです。特に国地域問わずに人気のあるサービスを提供していると、期待値の高さは尋常ではありません。むしろ、機能維持を優先し、新機能が提供されず、人気が下がり、製品・サービスがなくなる、使えなくなることの方が寂しく・悲しいです。
とは言え、自分もクラウドサービスを切り替えることはあります。
・急激な値上げ
・無償から有償化。その値段がサービスに見合わない
・自分のデータがなくなった
・情報漏洩・セキュリティー対策がされない
つまり、
価値 > 価格
が成り立たなければ、躊躇しないでやめます。でも、アップグレード(アップデート)という瞬間的なスナップショットで考えず、長い期間で価値を考えることにしています。たまに、
「似たようなクラウドサービスを定期的に切り替えるのが楽しい」
という人(引っ越しマニア?)もいるので、そういう人の価値観を否定する気は全くないです。そんな人の記事を時々参考にするので。
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