116回医師国家試験 やってきたことと受けた感想
やってきた国試対策
・弊学では3年の春から臨床医学の講義が始まるため、それに合わせてmedu4と、当時無料公開していたQAをやりました。
・具体的にはQA(問題演習なし)⇨medu4(問題演習あり)⇨QB online
⇨大学の過去問⇨大学の講義
という順でこなしたため、同じ内容を5週は勉強することになりました。
・4年の秋にCBTがあり、冬から臨床実習です。
・臨床実習の間は国試対策はやらずに、図書館の本、ケアネットの動画、論文、USMLEの問題演習をメインにやってきました。
・USMLEは受験予定はありませんでしたが、就活への箔付けと勉強の成果を試したいと思い6年の4月に開始(問題演習はすでにこなしてノートにまとめていたので、その再演習がメインでした)。
・6年7月にstep 1を受けて合格、その後は実習に集中していました。
・国試対策は実習が終わった10月から始めました。
・10月:115回の医師国家試験を解きました。ただ解くだけではつまらないので、今までに勉強してきた内容、ガイドライン、論文を読んで徹底的に深追いするスタイルで勉強しました。
・ただしこれに2ヶ月もかかってしまいました。これでは到底間に合わないと思い、回数別のみに焦点を絞り(古い問題は捨てて)対策しなおしました。直近4年分を自分なりにまとめ直し、重要なポイント(個人的に好きなポイント)と今後出るかもしれないポイントをまとめてnoteにしました。
・4年分詰めたら次は必修対策ですが、さすがにまとめるのは時間がなかったためパルスを行いました。ギリギリ前日に間に合わせて必修の感覚は掴んだ…と思います。
全体を通して
A:普通
B:普通
C:やや難
D:やや易
E:易化
F:易化
で、全体としては易化だったのかと考えられます。
・113回以降は特に診断をつけられたら勝ちではなく、診断がついた上でその後どうするのかという問題が多いと感じました。
・そのため、普段の勉強で「臨床像⇨病態⇨検査⇨治療」と勉強をしていても自信を持ってこれだと選びにくいものもあり、試験として対策も難しくなっているのかもしれません。
1日目
試験開始前
早く到着しましたが特にやることもなく、暇で眠くなります。
トイレを確認したら結構小さかったので、休み時間は注意が必要です。
周り見る限りMAPをやってる人がそこそこいました。
以下、実際の問題についてのコメントもあるため注意です。
問題はこちらに載っています。
Aブロック
・難易度としては簡単な方だと感じましたが、前半と後半の温度差が大きいなと感じました。
・以下、迷った問題と間違えた問題を、本番でどう思いながら解いたか振り返ります。
・眼科は直近4年分以外はあまり手をつけてなかったのが痛手でした(おそらく正答率は9割くらいです)。
・マイナー科も手を抜かずにきちんとテキストをやりましょう。
(かすった…?)
・選択肢dの肺水腫を生じた急性心不全では高血圧クリーゼになります。これは知らなかった…
・前日の必修パルスで、フィブリノゲン補充⇨FFPという問題を見たせいか、選択肢cのFFPと一瞬迷いました。
・想起バイアスに惑わされてはいけませんね。
・112A41にも「穿刺1時間後に強い呼吸困難と泡沫状の喀痰が」とのキーワードがあり、診断は可能でした。
・ここ苦手なんですよね…問題見た瞬間落とすことを覚悟し、撃沈
・いつも通りの運動誘発〜かと思いきやいつも通りの選択肢が無い…
・部活辞めろと運動前に食うなとステロイドは論外として、残った選択肢は「イカ禁止」と「プリックテスト」。
・イカ禁止はやりすぎよなあと考えプリックテストを選びました
・NPPVを選ぶ問題です。カニュラの流量をあげるのがナルコーシスリスクであることは分かりましたが、必修パルスにて「少しだけ流量をあげる」という問題があったため少し考え込みました。
・これ実は弊学の講義でとても強調されていました。
・それを踏まえて直近シリーズでもこのように書いていたため選べました。
・お手上げでした。
・「性別を確認できません」と「半陰陽」で迷いました。
・半陰陽って言葉は現在使われてないという知識はあるも、大学の試験では出てたんですよね…
・一方でまだ何も検査をしていない状況で、性器の形だけから性別を確認できないとまで言ってしまっていいのか…
・結果として半陰陽を選びましたが、二択を外してしまったようです。
・コルチゾールが低いからこれを補充するという、例年よくある問題ですが題材が真新しかったです。
・直近シリーズには載せているのでHITかなと思います(が、irAEを知らなくても解けますね)
・ちなみに低コルチゾールはA63にも出てるんですよ。
過去に作ったスライドより抜粋しています。
・ATP2A2なんて知らんがな!これはもう完全な知識不足でした。予想にも書いてなかったため、完全に勉強不足を実感した問題でした。
・断裂してるのは1つしかありませんが、他の説明ができません。来年以降の受験生はまた覚えることが増えて大変になりますね…
・関節鏡は実習でも見ていないので完全に知識がありませんでした。
115回に出ていたのですが、これは全ての選択肢が当たりました。HITです。
・問題文から明らかに過敏性肺炎だし、9割以上に人が選んでます。私も選びました。選びまし「た」……
・途中で5日前に発熱などのエピソードや画像所見で引っかかって非結核性抗酸菌に変えてしまったんですよ… 素直さは捨てちゃダメですね。
・DownはHirschsprungとかあるし下痢やろ。次々と飛ばしてしまいましたが、ヒルシュは下痢じゃないですね。何してるんでしょうね。
・緑膿菌カバーでピペラシリンは分かりましたが、タゾバクタムは…と一瞬迷いました。
・他の選択肢が違うということから選べましたが、タゾピペで覚えてるからやめてほしいですね。
113A71と全く同じ画像と気づけました。やってなかったらきっと迷っていました。
・中心静脈栄養は真っ先に選びました。
・次に胃管、嚥下訓練、胃瘻は同じベクトルだよなあと考え、泣く泣く手術を選びました。
・胃管は入れるためのものではなく、抜くものでもあるという当たり前の知識がとんでいました。国試せん妄ですね…
・bceで迷いました。全部やると思うがどうなのかわかりませんでした。
・皮疹がなくて白苔がある川崎、溶連菌、EBVと選びました。
・パルボは違うが、アデノは何とも…
⇨川崎は誤りで正解はアデノでした。これは分かりませんでしたね
・敗因はアデノに関する知識不足です。
・グラム陰性を陽性と勘違いしていました。完全にミスです。
・step 1では結構髄膜炎菌による髄膜炎が出ています。髄膜炎+紫斑 の場合は髄膜炎菌を疑うことが重要です。
Bブロック
・108C2にて「患者からの苦情や相談への対応」という問題が出ています。
・公みえにも同じこと書いてましたね…
・私は間違えました(市町村保健センターを選んでしまいました)
・過去問というかテキストをきちんとやりこんでいれば解ける問題ですが、公衆衛生は直近で出ていない頻出分野以外は正答率は悪いようです。正答率は50%を切っていそうです。
・クローバー舌のおじさんを思い浮かべながら脳死で筋強直性ジストロフィーを選びました。「先天性」と書いてあるにもかかわらず…
・幼児期以降=幼児期も含む ため、5歳ごろにGowersが見られる臨床問題を解いていれば選べると思います。
・国試せん妄に陥ってdの「強い」を「弱い」と読んで最初は焦りました。明らかな正解なのにね。
・acで迷ってましたが、解いていて「正解が無いぞ」と思ったら大体問題読み間違えてるから落ち着くことが大事ですね。
・114C3で出ています。選択肢まできちんと理解するのが大事な一例です。
・正解は明らかなのですが、こう出すかと予想外でした。
・インスリン発見から100年の記念すべき年のため、何かしら出ることは予想されていました。多くの人はフレデリックバンティングを覚えていたでしょう。
・入院する以上は必要だろうし、こういう研修医仕事しろや案件って基本正解になりますよね。
・「医師事務作業補助者」なるものが新登場しています。117回以降の人はご注意を。
・75gOgTTをやるのか、インスリン療法を開始するのか、血糖値の日内変動を確認するかで割れました。
⇨治療するか精査か ですが、治療には日内変動やインスリン分泌能、抵抗性を評価するためインスリン療法は誤りでしょう。
・では75gOgTTか日内変動かですが、必修的には後者ですよね
・産婦人科の先生間でも破れています。切迫早産のため「まず」ならdですが、ステロイドも入れます。
・物言いついて正答が複数になる可能性はあります。
・家族が巻いたハンカチはすぐに取ります。虚血時間が長いと壊死のリスクになります。
・私は結構迷い、逃げの選択肢bを選んでしまいました…
・それに加え次の問題で手関節に飛びついて間違いました(伸展は大丈夫ですね)
・手痛い臨床必修2連問ミスでした。
Cブロック
・3割くらいが間違えているのですが、実は去年全く同じ記述が出ていました。
・褥瘡予防に円座は非推奨であるという知識が新規で出て、これに引っかかっている人がそこそこいたようです。
・これだけ覚えれば絶対大丈夫な食事療法問題対策は以下の通りです。
・蛋白は成人男性で400kcalのため上記は明らかに少なすぎます。
・腎機能正常と書いた理由に加え、サルコペニア予防が重視されている昨今の流れからの出題でしょう。
・高齢者に蛋白は抜くなという教訓は重要ですね。
予備校によって割れていますが、おそらく
b「肺がん検診では二重読影が行われる」
が正解でしょう。
e:「PSAによるがん検診」についてはガイドライン上「推奨せず」となっています。
参考:PSAのエビデンスについては、大規模な前向き試験にERSPC試験とPLCO試験があります(それぞれ欧州とアメリカ)。前立腺癌死亡率は前者では有意差あり、後者では有意差無しとなっており、人種、測定感度、検診群の割り付けなど様々な要素による影響が考えられています。詳細は以下を参照してください。
・マイクロバブルテストをどのように行うか細かく書かれた問題でした。
・112回に出てるこれがフラグでしょう。116C6でもきちんと「胃内容物」と書かれています。
・出た瞬間勝利を確信した1問です。
・予想問題に載せておりHITです。
・%まで出している点が引っかかりましたが、それ以外答えようがない問題でした。
・手洗いに次亜塩素酸ナトリウムは使えないという問題が115回に出ており、それと同様のひっかけを疑いました。
・cの老年人口指数を選んでしまいました。老年人口指数=老年人口/年少人口
は200%超えであるという過去問がありますので、選んではいけませんでした。
・老年人口「割合」ならば正解です(40%ほど)
・婚姻率は人口動態統計に含まれており、全人口1000人あたり50人程度(0.5%)です。
・バルトリン腺炎の臨床像は知りませんが、炎症であるならば痛いだろうという直感です。
90D4にBartholin腺膿瘍の問題があるため要チェックです
・115C10に子宮頸癌の疫学の問題が出ています。
・出題者の意図としては「罹患率がとても多い」「子宮頸癌が若年者で増えている」「ワクチンで予防できる」という主張がありそうです。
・d「過剰飲酒は男性低所得者に多い」を選びました。
⇨調べると低収入者は過剰飲酒は少ないと出ました。酒を買う余力がないため?
・関節リウマチパルスで扱っていました(が、問題で直接出した訳ではないためHITとは言えないでしょう)
・医学の問題であるはずですが…
・eのpast medical history(既往歴)と迷いました。身元不明死体の特定では歯科治療歴が重要なためです。⇨ただし前提条件として身元不明のとは言ってないので…
e「全ての予防接種は努力義務」を選びました。B類は努力義務なしです。
⇨今後、「インフルエンザワクチンは努力義務」とあってもバツをつけられるようにしましょう。
・生活保護では原則としてジェネリックとすることが3年前に決定しました。
・生存権については110F12に日本国憲法の第25条が出ています。
a:認定は産業医⇨誤り。労働基準監督署です。
c:熱中症が最多⇨誤り。腰痛です。
e:精神障害による労災は増加傾向。⇨正しいです。
・上の3つはすぐに分かりましたが残りで迷いました。
・安全管理が出来ているため休業4日以上は減ったのではと思いましたがそんなことはないようです。
・労災の死亡者は年間800例ほどであることは覚える必要ありです。
・日本リウマチ学会の手引きに書いているようですが、確固たるエビデンスがある訳ではないようです。
・国試で出た以上、これはこれとして覚えておくほかないと考えます。
・115D74に出ていますが、今回は下の図をより意識したものです。造影CTで異常なしなら小腸カプセル内視鏡で、異常ありの場合はバルーン小腸内視鏡です(選択肢にはありませんが)
・ハズレ選択肢にメッケルシンチがありますが、このタイミングも注意です。
・長谷川式、MMSEがない!
・Wechslerは記憶検査とのひっかけかなと思いバツにしてしまいましたが、これで合っていたようです。
・eのBPRSは統合失調症の検査です。
・ここ4年出ていなかったため対策不足でした。
a:初乳が見られる⇨3日ほどで見られます。正しい。成乳は10日ほどからです。
b:黄色悪露が見られる⇨誤り。3日はまだ赤色です。1週間くらいで褐色になり、2週間ぐらいで黄色、1ヶ月くらいで白色です。
c:内支給口が完全閉鎖するのは1ヶ月ごろ。
d:産褥10日ほどで腹壁上から触れなくなります。
e:後陣痛は3日ほどで消えます。最も痛いのは初日です。
・菜食主義⇨ビタミンB12、Ca、ビタミンD、Feの欠乏がリスクです。
・Duchenne型筋ジストロフィーはXRの遺伝形式ですが、全てが全て遺伝という訳ではありません。
・Lyon現象による女性の発症、変異として家族歴なしで生じるものなどがあります。
・遺伝子検査は感度100%という訳ではありません。
・遺伝カウンセリングは慎重さと正確さが求められます。Duchenne=XRとだけの理解ではなく、上記のようなことも考えつつ適切な説明をせよというメッセージを感じる問題でした。
・痙攣はすぐに止める必要があります。ジアゼパムはマストです。
・CO中毒では酸素運搬障害をきたすため酸素投与も必要です。
・私含め多くの人はeの高圧酸素療法で迷ったかもしれません。某予備校では高圧酸素療法の適応を「友がゲイ」という語呂合わせで覚えているかもしれませんが、「初期対応」としては誤りです。
・高圧酸素療法は用意に時間がかかることは覚えておく必要があります。
参考
114F73:壊死性筋膜炎の症例。誤り選択肢に高圧酸素療法がありますが、デブリドマンや抗菌薬など、すぐにできる処置より優先すべきことではありません。
・シンナーの記載があるため尿中馬尿酸は選べます。
・δ–ALAとアセトアルデヒドも消去できます。
・コチニンが出ました。コチニンはニコチンの代謝産物です。受動喫煙の曝露量などの指標に用いられます。
・もう1つの正解は尿中マンデル酸です。マンデル酸はスチレンの代謝産物です。
・単純な知識問題です。
・SIADHの原因としては、他に中枢神経疾患(髄膜炎や外傷、腫瘍など)、肺疾患(肺小細胞癌のほか、胸膜炎など胸腔内圧が上がる疾患)、薬剤性があります。
・SIADHを起こす薬剤としてSSRIは余裕があれば覚えていいと考えます。
2日目
試験開始前
・1日目と同じ説明を繰り返すことになるため、待ち時間がとても長いです。
・試験に来なくなる人や泣いている人はいませんでした。
Dブロック
・夫の血液型には大きくバツをつけました。夫が父親とは限りません。
・間接Coombsが陰性=抗体がない かつ 児の血液型がRhD(+)が適応です。
・感染症リスクだから発熱の原因次第では抗菌薬だよなあと思いつつも、sick dayを考える必要があります(115A75で出ています)
d:化膿性汗腺炎と迷いましたが明らかな正解がeでした。
・化膿性汗腺炎はアポクリン腺閉塞によって起こる慢性感染です。
・96H46のプール問題です。
・選択肢a「乳幼児期の流行性耳下腺炎」が誤りです。思春期以降のムンプスが不妊のリスクです。
・TNMとGleasonは選べましたがPSA値は選べませんでした。
・115D15に一般問題で出ています。ここでも「切符」の記載。
・消去法で選べますが他の選択肢が迷いどころです。
de:ベラパミル、ジルチアゼムはclass Ⅳの抗不整脈薬で、AFやPSVTには使いますがVTではあまり使いません(ベラパミル感受性VTはありますが)
c:class Ⅰと書くと幅広いですが、VTには使います。
≪注≫class 1Bのリドカインが上室性に無効という知識は重要です。
b:β遮断薬はclass Ⅲの抗不整脈薬です。これもAFやPSVTなど上室性がメインですが、心室性も使います。
・咳はウイルスのクリアランスのために必要な防衛機能です。感染ではブロックでしてはいけません。
・画像でcystが出ていますが、これは115A37に文章として書かれています。
・出血傾向となっているため血腫除去は危険です(禁忌判定はされないと思いますが)
・皮膚筋炎については以下を参照。
・逆Gottron徴候と併せて覚えておく必要があります。
・下垂体卒中の症例です。腺腫の10%ほどで見られます。下垂体卒中では25%ほどが下垂体梗塞にいたります。
・109G54に診断を問う問題が出ています。
・4年連続で尿道カテーテルの手技ものが出ました。
・尿道損傷を起こしている可能性があり、抜去しますが、固定水を抜かずに抜くと危険です。
・de novo B型肝炎の予防としての検査は115回を中心に多く出ています。
・劇症肝炎の定義は覚える必要がありますが、肝性脳症2度(羽ばたき振戦出現)が急速に出ればそうだと考える必要があります。
・ロイコボリンレスキューです。
・口内炎と骨髄抑制はメトトレキサートの用量依存性の副作用です。葉酸投与で予防します。
・詳細は以下を参照してください。
・アルブミン尿とGFRで重症度判定します。
・他の選択肢が切れるため選べました。
・他の選択肢の造影CT、造影MRI、FDG–PET、頸部エコーは全て有用ですが、頸動脈を生検するわけにはいきません。
・巨細胞性動脈炎に対して側頭動脈生検を行うと教科書的に書かれていますが、不可逆な視力障害の進行が怖いため、GCAによる視力障害が疑われる場合は生検よりも優先してステロイド投与を行います。
・MD双胎であることは選べました。大きさの差か、羊水量かで迷いました。
・羊水量が正解です。
・ポイントは以下に示すとおりです。
・膀胱を切るため膀胱穿孔、尿道を通るため尿道の狭窄、通り道の前立腺に傷がついて前立腺炎です。
・逆行性射精が(一部で)話題になりました。
Eブロック
・下図のように受領行動調査に含まれています。
・これは大HITでした。直前にツイートした内容が当たったため嬉しくなりました。
・以下の手順は重要です。
・常時50人以上は産業医を置くような規定です。
d:時間外労働が月80時間超の労働者は希望により面接指導が受けられる。
と迷いました。「受けられる」⇨「義務である」と勘ぐりましたが、間違い選択肢を作るとしたらbだろうと考え選べました。
・高Kで致死的不整脈という知識はありましたが、低Naと迷いました。Naが低いと活動電位が生じず徐脈になるのではと思いました。
・胃液を嘔吐しているため、まずは胃管で除去していく必要があります。
・挿管と迷いました。ショックで意識低下があるため適応ですが、初期対応ではありません。
・問題自体は簡単ですが、全人的苦痛の各々の種類についての理解を問う問題が出たのは初です。
・計算法はオッズが必要ですが、実際は計算不要で解けます。
・陰性尤度比が0.2と十分に低いため、検査で陰性という結果は事後確率を大きく下げます。ゆえに25%とまではなく10%であろうと考えられます。
・尤度比については以下を参照。
Fブロック
・扁平苔癬、尋常性天疱瘡、多形滲出性紅斑は切れたと思います。
・膿疱性乾癬か尋常性乾癬かですが、実は昨年の膿疱性乾癬の問題にこの記述があります。
5歳ごろに左右がわかりますが、私は小1でも苦労しました(特に上履き)
abd:円を描く、ハサミを使う、片足立ちはいずれも3歳です。
e:ごっこ遊びは2歳ごろです。
・110F9にて「流動食はNG」という問題が出ています。
・凝集性が低いものとしてはカロリーメイトのイメージです。我々でもむせますね。
・児童福祉施設は児童福祉法です。
・107E2にて次世代育成支援対策推進法に規定⇨育児休暇 という問題が出ています。
・複数の予備校の解答ではeの精神保健福祉センターが正答ですが、自殺予防への関与がゼロというわけではありません。
・内容的には初出題ですが、正答率は9割を超えてそうです。
・NIPTの項目に書いたためHITはしていました。
・お手上げでした。塩化ベンザルコニウムは111I24のハズレ選択肢として出ています。これが切り傷などの消毒に用いるということは知っておく必要がありそうです。
・ついに出ましたが、人工呼吸器を増やす、扱える人を増やす、ステロイドを軽症に入れるななどTwitter上で大いに盛り上がっていたこともあり答えられました。
・この場合は血液培養を取れという問題が多く出る中、優先度が低いものとして選ぶのは勇気が必要でした。
・感染徴候が無いため選びましたが、外傷ではあってもおかしく無いため積極的には選びにくかったです。
・消去法でしたが、インスリンは絶食するため、降圧薬は鎮静をかけるためです。
・勘で当てました。直腸以外なら選びようがないと考えました。
・死産は12週以降の死のため、今回は届出が必要です。
・流産は12週未満を早期流産、12週以降(=死産)を後期流産と言います。
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