やーせ問:ヘパリンシリーズ

ヘパリンについてはこちらでまとめています。

https://note.com/seiyagrazie/n/n6fa9d9e98d58

第1問

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正解はプロタミン
ヘパリンの拮抗薬がプロタミンであるという事実は111回でも出題済みです。

参考:111I26 薬物とその拮抗薬との組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.
a アセトアミノフェン - アセチルシステイン
b バルビツール酸 - フルマゼニル
c ワルファリン - ヒドロキソコバラミン
d フェンタニル - エタノール
e ヘパリン - プロタミン
正解はae

第2問

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正解は動脈血ガス分析です。 血算で使うこともあるようですが、過去問的にもワンベストはこちらでしょう。

☆添加剤として覚えておくもの
・凝固=クエン酸Na
・血糖=フッ化ナトリウム(解糖系を抑制)やEDTA(Caのキレート剤)
・血算=EDTA
≪注≫EDTAに起因する血小板凝集によって、機械で測定する際に血小板数が少なくなることがある(偽性血小板減少症)。血小板数が低い時は顕微鏡でチェックして、本当に血小板が少ないのか、それとも血小板凝集があるのかを確認すること。
・血ガス=ヘパリン(EDTAやクエン酸NaではpHが変わるため不適)

第3問

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正解はAPTTと血小板数です。

モニタリングについては、ヘパリン⇨APTT ワルファリン⇨PTは最低限覚える必要があります。また、ヘパリンの場合は後述するHIT(ヘパリン起因性血小板減少症)が怖いので血小板数もモニタリングすることが推奨されます。

第4問

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正解はアルガトロバン。HITについて(過去記事抜粋)

ヘパリン起因性血小板減少症(HIT=Heparin-induced thrombocytopenia)

ヘパリン投与中の血小板減少で、Ⅰ型とⅡ型に分けられる。臨床上問題となるのはⅡ型である。

・HIT Ⅰ型
ヘパリン投与後2〜3日後に見られる一過性の血小板減少。一過性であるため自然と血小板数は回復する。

・HIT Ⅱ型
ヘパリン投与後5〜14日後に起こる血小板減少で、ヘパリンに対する抗体(HIT抗体)が原因となる。HIT抗体は凝固カスケードを亢進するため、トロンビン活性が亢進し、血栓症をきたす。血小板減少はそこまで深刻ではない(減っても5万ほど)。ヘパリンを中止し、アルガトロバン(選択的トロンビン阻害薬)を投与する。早期発見のために血小板数をモニタリングすることが重要である。




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