イブに生まれて くるしみとひかりと
せいの絵ブログですが、今日はせいの生い立ちなんかをある願いを込めて
お話させていただきます。この生い立ちをブログ投稿するか悩みましたが
とても大切な人に助言を聞いたところ、書いてもいいと思いますと
後押しをいただいたので、書き綴っていきます。
せいは東京生まれの東京育ちで、中年になった今は
神奈川県に住んでいます。
せいは、生まれた時、1360グラムしかありませんでした。未熟児です。
今でいう、低出生体重児ですね。こんだけ体重ないと色々な病気になる
リスクが高いみたいですが、確かに色々な病気にはなっています(笑)
クリスマスイブに生まれました。こういうとロマンチックな~って
なるんですが、人生は四苦八苦でした。両親がせいが3歳にも満たない
時に離婚し、母にも父にも引き取られず、祖父母と叔母たちの住む家で
姉と共に育てられることになりました。
子供の時はそこら中駆けずり回る子供で(笑)やんちゃでした。
祖父母と叔母たちにはとってもかわいがられ愛情をたくさんもらいました。
その間捨て猫を拾ってきて、増えてしまい、たくさんの猫たちとも
過ごしていました。
小学6年の12月年も終わろうかという時、病気で入院していた祖父が
亡くなりました。それから3カ月もしないうちに祖母も突然死で
死んでしまいました。祖父の後を追うようでした。
祖母の死はかなりのショックで、ある朝、叔母が自分を無理やり起こすので
なんだと思い起きると、大好きなおばぁちゃんが、上半身をグワングワン
動かし苦しんでいました。すぐさませいは、祖母を両腕で抱きとめたんです
が、祖母はしばらく、せいの名前を呼び続けたまま、腕の中で亡くなってし
まいました。聖母が亡くなったキリストを抱く有名なピエタ像を映像などで
みるたびに祖母が亡くなった時を思い出します。
立て続けに大事な人を失ってしまい気持ちが沈んだまま中学の入学と
なるのですが、学校に入ってしばらくして、いじめにあい何人もの不良
グループに目を付けられて執拗にいじめを受けました。小学校の時友達
だった人たちも自分のことを見て見ぬふりされてしまい、なにもかも
失った感じで、そのまませいは中学を1年以上登校拒否しました。
勉強が大嫌いになり、なにもかもどうでもよくなっていました。
ただなにもしなかったわけでなく、生きる意味を求めてキリスト教や仏教
に興味をもって、両方の旧約、新約聖書や仏典を読みました。
そして、自分がクリスマスイブに生まれたこともあって自分の苦しみを
イエスキリストに重ね合わせていたのかもしれません。カトリック信者に
いつしかなりたいと思い、何十年もそれから隠れた信仰が続いていました。
本当に信者になりたいと思った時は、実家から四谷の聖イグナチオ教会に
自転車で通って、ミサにも数回でたりしてました。でも信者には結局
ならないままでした。おそらくは、家が仏教のお墓を構えてて
自分だけがキリスト信者なのはどうかと考えたのかもしれない・・。
実家には30年いました。長屋の古い木造の家で、ボロボロだったので
未亡人となってた叔母が引っ越し先を探していたので一緒に住むことになっ
たのです。転機でした。それまで実家がボロくて、あまり将来像を思い描く
ということをしたことがなく日々なんとなく生きていたものですから。
だから綺麗な新しいところに住めるというだけで、その話に飛びつきまし
た。これには、一緒に住んでいた叔母たちもせいの将来を思ってくれて
すぐさま同意してくれたのです。せいにもその時すぐに実家に残した
叔母たちもいずれ綺麗なところに住まわせたいと考えていました。
しかし叔母たちは中々に引っ越しをしようとはしませんでした。
それから数年経って、実家が隣の家の火事の消火の消防の水浸し
被害にあって、まったく住める状態ではなくなってしまいました。
この時、せいは仕事中で、このことをしらされていませんでした。
その頃火事のあった現場前で、離婚していなくていい父が叔母の
襟首をつかみ怒鳴ってたといいます。どうしようもなかったクズな父です。
離婚後父は、名古屋や静岡に新しい結婚を2回して住んでたんですが
時が経って、離婚したりして、父親自身が苦しくなると東京に戻って
きてたのです。地獄のはじまりでした。お金を何度も何度もせびられ
毎回1万円をせいは渡したりしてました。叔母たちにも数百万円借りたまま
1万円も返したことがない人でした。死ぬまで。
話少し戻りますが、実家が火事になったのは家族みんなの転機でも
ありました。せいと叔母が住むところのすぐ近くに叔母たちも暮らすことに
なりました。やっとみんな新しい生活が!!という矢先、311の大地震が
起き、その3か月後に叔母の一人が突然死してしまいました。
そのことをせいは、真夜中の仕事をしてて、真夜中に家に帰ってきたら
いるはずのない近所の叔母が家の中にいて、「〇っちゃん死んじゃった」
と言われました。その瞬間せいは、その場で泣き崩れてしまいました。
叫んでたかもしれません。おばぁちゃんに続いてなんでこんな大好きな
人をかみさまはすぐ持っていっちゃうんだって。突然すぎて。
あとから聞いた話で、突然死した叔母は亡くなる前日にもクズの父親に
お金をもっていかれてたとの事でした。悲しいことばかり!!
クズ父親の金せびりはその後も数年続き、ある時は住まいのマンションの
ブザーを何時間も押され続けることも数回ありました。
疲れてたせいたちは、父親にみつからないよう新たに引っ越しをしました。
決してみつからないように。
引っ越しを終え、1年経った時、父親が父の住んでるアパートで
衰弱死してるのがみつかりました。死後すぐにみつかったのは幸いでした。
せいは、父の葬式で一切涙を流しませんでした。憎くてしかたがなかった
父でしたから。でも1年後の1周忌でお坊さんの叩く木魚を聞いてるうちに
涙が流れてきました。。クズな父でしたが、その父親がある大晦日とかに
ウチに遊びにきてて、その日はめずらしくお金のせびりはなく
お寿司食べながら笑いあってたのを思い出して。
その時の父のハニカんだ笑顔を思い出したら
泣けてしまったんです。木魚を聞きながら。
せいは3回目の引っ越しを経て、ようやく自分の人生を落ち着いて
眺めることができるようになりました。そんな中ではじめて描いた
アクリル絵の具での筆絵がブログ冒頭の2枚のクリスマスプレゼント
だったんです。本当色々なことが落ち着いて描けたんだと思います。
父親には感謝してることがひとつあります。
それは、クリスマスイブに生んでくれたことです。正確には母ですが(笑)
自分の名前も父が付けてくれたそうで、せいは自分の名前が大好きです。
イブに生まれたことによって、多くのことを考えロマンチックな世界に
逃げ込むこともできました。正直、20歳前は何度も自殺をしたいと
考え、腕に刃物をあてがったこともありました。でもしなかった良かった!!
生きてて本当に良かった!!
せいは、テレビゲームが大好きなんですが、ライフイズストレンジという
アドベンチャーゲームがお気に入りのひとつで、アメリカオレゴンの架空の
街でスクールに通う女学生のマックスという主人公が若者たちの苦悩に直面
しつつ不思議な超能力で少しだけ時間を巻き戻して問題を打開していくとい
うお話のゲームなんですが、その中のエピソードで、マックスの友人で敬虔
なキリスト教徒のケイトという女の子がクラスメイトの執拗なSNS内での
いじめにあい、自殺を校舎で試みます。時間を巻き戻せるマックスは
飛び降りた瞬間を巻き戻し、飛び降りる直前のケイトの傍までいきますが
その時に限って力が使えなくなってしまいます。ケイトを説得で助けようと
必死に試みるマックス。ケイトは言います「私なんかもうこの世に必要ない
よ」マックスは、親が手紙でケイトへの心配をしたためていたのを知ってて
想ってくれてる人がいるよと伝えます。そして敬虔なキリスト教徒のケイト
の心を奮い立たせようと、ケイトの好きな聖書の一節を話し始めます。
「すべて労する者 重荷を負う者 われに来たれ、われ汝らを休ません」
マタイ福音書11章28節
この言葉を聞いたケイトは我にかえり、マックスに抱きつきます。
昨今、若者の自殺が多くなったと聞きます。昔からせいは、死にたいと考え
たことがあっても生きてて良かったと思って生きられてるので、自殺してし
まう人が不憫で仕方がありません。
人生ってせいは、8割9割くるしみで、残りは楽しい事だと思ってます。
その少しの間の楽しいことのために人は生きてるんだと。
偽善かもしれないけど、自殺とか考えてる人にはなんとか生きてほしいで
す。絶対お日様は昇ります。今、あまりに苦しくて逃げ場がなくても
いっそう死に逃げず、現実で逃げまくればいいとも思うのです。
絶対いいことやってくるから。 せい
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