「座頭市」 北野武 [映画の話し]
「強い、強すぎる!!」
盲目だが、居合斬りの達人「座頭市」は刀を仕込んだ杖を
懐に携え、宿場町にやってくる。
時を同じくして浪人で剣豪の服部源之助と妻おしの、
旅芸者のおきぬとおせいの姉妹も、それぞれの事情と因縁を
抱え、ヤクザの仕切る宿場町を訪れる。それは、これから
はじまる生死を賭けた戦いの幕開けだった。
勝新太郎によるシリーズが有名ですが、北野武の座頭市は
頭を金髪にした、たけし色に染められたものとなっていて
余りにも豪快かつ素早く居合を見せてくれます。
剣豪の服部役、浅野忠信もライバルとして強さを見せつけます。
殺陣シーンは非常にスピーディーで、合間のたけし軍団の
コメディや出演者のダンスがなんともたけしらしい映画。
盲目にして居合の達人座頭市は調べた所、実在した人物だそうです。
子母沢寛の史実小説の数ページに書かれていて、本名、阿部常衛門。
長岡藩主牧野家の落とし子で、青年時代に眼の病を患い失明、祖父の
生家、磐梯町の桑原家にお世話となり、あんまやハリを修行。
幼少から文武両道を仕込まれていたので、藩からも認められていた。
3つの名を持ち、番所に居るときは「阿部顕如」、町を見回る時は
「佐渡市」と名乗り、あんまを見まわり仕切るようになり、いつしか
座頭の頭「座頭市」と呼ばれるようになった。
78歳まで生き、その墓は、福島県会津若松市の井上浄光寺に実際にあるそうです。
映画内での座頭市の仕込みの杖は、勝新太郎のアイデアだそうですね。
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