物理とは、現在の主観的な意識体験を原理とした、仮定・分析・拡張された連続的な時空である/物理学における、万物の理論(超大統一理論)・原理原則・基礎理論の証明

・基礎文献:

1.

2.

・本文

世界の原理である【体験】は、〈主観(自我の意識)〉/〈現在(主観の自明な変容の期間)〉を構成要素とした時空である。

本論文では、単に、意識現象の時空(以下、意識時空と略称する)について言及する際には、それが自我のものであることや、現在のものであることを、必ず内含される要素とせずに、【体験】を、〈主観〉/〈現在〉の構成でない時空にも仮定したものを含んだ、組織体の情報過程に創発した意識現象の、全般を指す。

基礎文献にて証明がなされている通り、世界の原理とは【体験】であり、物理時空を含め、仮定物の影響によって、その真理性が覆されるなどのことは有り得ない。

研究・開発の方法とは、【これ】や抽象(=普遍)度を順序・基準として進展させることを基本とするものであり、それに適合する(=合理的である)仮定のみが、すなわち《真》へと分別されうるものである。

このような主従関係・因果関係は、時相的な前後関係とは異なる。

つまりは、〈主観〉/〈現在〉に【体験】が真実在するために、その他の仮定物の実在も、【これ】を順序・基準とすればこそ、疑似的に保証されうるのであり、因果関係として表すのであれば、〈現在〉の【体験】が原因としてあればこそ、それと接続した〈過去・未来〉の仮定もが結果として導かれうるのだ、というようになる。

時相的な前後関係では、真なる理論体系の順序となりえないのだ。

またこのように、【体験】原理の主従関係性によって実在化する、現実の時空との強い関連度を持つものとして仮定されることも、物理時空の特徴である。

くわえて、これとは抽象度を順序・基準としたものであるため、その抽象的な条件に適ってさえいれば、仮説(仮定)は合理化されるのであり、それは唯一絶対的ではなく、並列しうるものである。

例えば、【体験A】の内容と、無矛盾に接続するよう考慮されてさえいれば、シミュレーション仮説などの思考実験も、より素朴な意識時空の現象機序も、まったく同様に合理的なものとして並列しうる。

裏を返せば、どれが唯一絶対の合理仮説(仮定)なのかを確認することは不可能だということである。

これらもまた、そもそもが、仮定存在の合理化(実在化)、という事象が、すなわち抽象度を順序・基準とした研究・開発の過程において起こりうるものであり、その場合では、【体験】とは異なり、その(構成要素の)具体(=特殊)性・自明性に由来する、唯一絶対性を伴いえないための帰結である。

この裏が、抽象(=普遍)性・不明性に由来する、適合条件(=共通要素)の単純化・簡略化の発生である。

論じられているように、物理時空もまた、このように、要素の構成体としての実在を仮定されるものである。

意識時空に対しても、構成要素の分析(顕微)は行われうるが、それは限界点を、【体験】として自明な認識が可能である範囲に狭められたものである。(【これ】とは一切のあらゆる仮定がない、あるがままの自明な認識であり、そのうちにない内容の実在は、物理学のさらに基礎たる真理論哲学の基準に照らしては《偽》へと分別される)

しかして、基礎文献にある通り、物理学などの、仮定的実在に関する研究・開発を行う分野においては、《真》へと分別されるための、重視すべき点——順序・基準に、仮定を持ち込んで、これを進展させればよいのである。

そも時空とは、現象の広がりと、その変容のことである。

そして、物理時空とは、この時空原理(定義)に適う方法論で、意識時空とは異なって、数学的な最小単位まで構成要素が仮定・分析されうる時空である。(プランクスケールの概念などがその実践例)

以下、これらの時空をそれぞれ、意識位相・物理位相との仮称でも表す。

時空の分析可能性とはすなわち、それがより複雑系として実在化させられる可能性に等しいものである。

こうした可能性によって、物理位相は、多量の変数をたたえた複雑系の、組合わせ爆発の所産としての、無限大の仮定・分析・拡張が理論上可能となり、ひいては、宇宙(=世界)全体の微視的構造としての実在化も可能なものとなる。

このパターンのなかに、【体験】と関連する、意識位相の創発機序もまた含まれる。このように、物理・意識のこれら両位相は、相関関係にあり、重複・同調しあったものである。

以上。

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