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§1.神を身体で味わう2つのポイント

-1. まずは「知る」ところから(概要説明)

この題名に関心を持って内容を知りたいなと思ったというからには日ごろ、何かしら「神様に対する確信を持てたらいいな」という気持ちや、「神様は本当にいるんだろうか」とか、「衝撃的な神様との出会いを自分も出来たらな」と思っている人がほとんどなのではないでしょうか。

これからお伝えする内容は「神を身体で味わう(体験する)にはどうしたらいいのか」というポイントをみ言と原理の内容と照らし合せて、大きく2つに分けて説明していきます。

まずは真のお父様が15歳の時に神様と出会ってこの道を出発された時の様子がよく分かる自叙伝でよく引用される個所を抜粋しました。

私は自分では何も分からなかったので
すべてのことを神に尋ねました。
「神様、本当にいらっしゃいますか」と尋ねて、神が確かに実在することを知りました。
「神様にも願いがありますか」と尋ねて、神にも願いがあるという事実を知りました。
「神様、私が“必要ですか」と尋ねて、こんな私でも神に用いられるところがあると知りました。
          平和を愛する世界人 p67

ここで注目して欲しいのは「私は自分では何も分からなかった」とあります。「神様は本当にいるのか?」とまで尋ねているのです。
この姿勢を私たちも学ぶ必要があります。分かったふりではなく分からないなら分からないと自分自身に素直になってまずは尋ねてみるという事です。

そこで今回は「心情」「事情」「願い」、この3点に絞ってみ言と原理の内容から講座の内容を組み立ててみました。講座はあくまでも「知る」事のサポートにすぎません。すなわち知的レベルにとどまるのです。

神様を身体で味わう(体験する)には行動してみて実際に味わった体験をしてみることです。ですからこの講座の内容は生活実践とのセットになっています。読んで知るだけではそのレベルだという事をまずは知っておいて欲しいと思います。”無知からはいかなる情緒をも生じ得ない”と原理講論にあります。まずは知らずしては何も始まらないので知るところから始めていきたいと思います。

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-1-1.気持ちを知る(心情)←まずは存在を知る

一番知りたいのは神様の気持ち(心情)なのですが、そもそも神様という方がどのようなお方なのかその存在自体を知る必要があります。そこでまず初めに、§1.神を「身体で味わう2つのポイント」ということで今この内容を説明しています。そして存在自体を知るために§2.神を知ると分かる「平和を成す視点」について説明していきます。全体像からすればほんの一部にすぎませんが神様の「存在を知る」という事がここでの一番目のポイントです。
(※実践をして体感する内容に関してはここでは省くとします)

-1-2.置かれている立場を知る(事情)

私たちにもそれぞれ置かれている環境で立場もありますが、神様にも同じように置かれている立場というものがあります。それはいったいどのような事情があり、どんな立場なのか、それを知るために組み立てた講座が§4.神の「計り知れない事情とは?」になります。

-1-3.求めているものを知る(願望)

私たちの欲望は尽きることがありません。私たちにもそのように望むものがあるという事は神様にも同じように望むものがあるという事です。そこで神様が望むものは何かを知るために組み立てた講座が§3.神が最も喜ばれる「究極の願望①」と§5.神が最も喜ばれる「究極の願望②」です。

この講座全体の内容は大きく分けて以上の3つの内容から構成されています。まずは知ろうじゃないかというところから始めていきましょう。

-2. 視点を変える(創造理想を中心に考える)

今回、神を身体で味わいたいという人たちのために本来ならば原理を順番に学んでいくと創造原理の4番目に学ぶものをあえて先にもってきました。

神の創造理想に立脚した人間の美に対する追求欲が、その花からくる情的な刺激によって満たされ、人間が完全な喜びを感ずるとき、その創造本然の美が決定される。このように、創造目的を中心として、その花から感ずる喜びが完全であるとき、その花の美は絶対的である。ここに、その美の追求欲というのは、人間自身がその性相と形状とを、その対象を通じて相対的に感じようとする欲望をいうのである。また、その花の創造目的と、その花に対する人間の価値追求欲とが合致する瞬間、その対象と主体は渾然一体の状態をなすようになる。それゆえに、ある存在が創造本然の価値をもつためには、神を中心として、それとそれに対する人間主体とが渾然一体の状態となって、神の第三対象となり、四位基台をつくらなければならない。そうすれば、絶対的な価値の基準である神に対して相対的に決定された万物の創造本然の価値も絶対的なものとなるのである。 原理講論,p71 , 創4節

この冒頭に「神の創造理想に立脚した…」とありますが、神様が創造されたものにはすべて理想があって創造されています。この「神様の創造理想を中心に考えてみる」という箇所に焦点をあててみると、理想というからにはそこに神様の気持ちが込められていて、神様の心情を理解する一つのツールになるので先に紹介させてもらっています。

身体で味わうという事がコンセプトになっているので生活に根差してこれを以下の4つの視点からみていきたいと思います。

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-2-1.「物」に対する視点

まずは物に対する視点です。例えば花ひとつをみたときに一般的には「あ…綺麗」とか「あ…いい匂い」などすぐに出てきますが、これを「神の創造理想に立脚して」考えてみましょう。

「この花…綺麗だな」と思うのと同時に「神様はこの花をなぜ綺麗に造られたのか?」「綺麗に造られた理想は何ですか?」となります。これが神の創造理想に立脚するという事です。

多くの男性は花をみて「綺麗だな」とは思いますが「かわいい」とまではなかなか思えない世界があります。中にはそういう男性がいても二性性相の視点からして全くおかしくありませんが比較的少ないようです。これを聞いている女性は恐らく「えっ男性は花をみてかわいいと思わないの?」と驚いているかもしれません。このような男女の性質も神様が何かしら理想をもって造られたとしか思えないのです。

では花を創造された神様の理想は何だったのでしょうか。神様はすべての存在をペアシステムとして創造されました。もしかしたら「あの花…かわいい」と欲しそうにしている女性をみた男性がそれをよじ登って取ってきて女性に渡してお互いに喜んでいる姿を想像して花を造られたのかもしれません。

そうやって花ひとつをみた時に「物」を見つめる視点が変わってきます。このように花だけでなくあらゆる「物」に対して見つめ方を変えてみるだけでも神様を知るきっかけになるのです。

-2-2.「人」に対する視点

そのような視点を持ちながら今度はそれを「人」に対して当てはめてみましょう。人と接するとき誰しも苦手だなと思う人はいるはずです。中には葛藤するという人も出てくるでしょう。その時にまたこの「神の創造理想に立脚して」考えてみるのです。神様はその葛藤する人も何か理想をもって存在させているはずです。「あのような人にも何か理想があって存在させているのですか?」「あのような人をもってどんな理想を実現されようとしたのですか?」と考えてみるのです。そうすると今まで自分の視点でしかその人を見れなかったものが、神様からその人をみた視点へと自分の気持ちが変化していく事に気づく事でしょう。

-2-3.「出来事」に対する視点

次に「出来事」に対しての視点です。身の回りで起こる「出来事」にも何か神様からみて理想があって起こっているものです。そこに込められた理想は何か、どんな喜びが待っているのか一度、心を落ち着かせて考えてみるのです。突発的に起こった出来事などに対しては、すぐには整理できない事もあるかもしれません。それでも時間を掛けてでもいいので一つの出来事に対しても「神様の創造理想を中心に考えて」みるのも一つの手段です。出会う人や出来事に関しては他にも見つめ方や考え方はあるのですが、ここではこれだけ紹介しておきます。

-2-4.「自分」に対する視点

最後に自分に対しての視点です。自分自身に対しても神様は理想を持っておられます。同じように「この私を通してどんな喜びを実現されようとしたのですか」と尋ねてみましょう。その理想を実現するにふさわしい個性も一人ひとりに与えてくださっているのです。

自己肯定感

しかし私たちは「生きてる意味なんてあるんだろうか」「生きている価値なんてあるのかな」といった、自己肯定感の低さにおいては世界的に比べてみて(内閣府のグラフ参照)も日本が一番低くなっている事がよく分かります。その自己に対する肯定感が極端に低くなると最悪の場合、自殺という事にもなり兼ねません。

自分自身の価値や生きることの意味などに関しては、み言や原理の中にはたくさん学ぶものがあるという事も、もっと知って欲しい内容の一つです。

今回は「神様を身体で味わう2つのポイント」と題して話しました。一つ目は「存在」「事情」「願い」を知的レベルからでもいいので、まずはこの講座を通じてこの3つを知るところから始めようということ。2つ目は「物」「人」「出来事」「自分自身」に対する視点を変えてみるという事です。

み言や原理には私たちに他にもたくさんの事を教えてくれています。今回の講座はそのほんの一部分ですが神様を身体で味わう一つのツールとして紹介していきたいと思っています。


HeavenlyParent体験プログラム
2020年7/24〜8/11までアドバンスメンバーとアドバンスチャレンジャーを中心にオンラインで行われた教育コンテンツになります。

「孝情の動機の種を植える」というのがコンセプトで、神様の「存在」「事情」「願い」を原理的視点から説明し原理に関心を持ってもらうように内容を組み立てました。

[目次]
§1.神を身体で味わう2つのポイント
-1. まずは「知る」ところから
-2. 視点を変えてチャレンジしてみよう

§2.神を知ると分かる「平和を成す視点」
-1. グローバル人材に求められるもの
-2. 神を知ると開かれる平和への扉
-3. 真のダイバーシティ(多様性)を考える

§3.神が最も喜ばれる「究極の喜び (願望)」①
-1. 喜びをもたらす仕組み
-2. 最も喜ばれる究極の願望「三大祝福」実現

§4.神の「計り知れない事情とは?」
-1. 神までも絶対的に従わなければならなかったルール
-2. すぐに手を差し伸べられなかった3つの事情
-3. 与えられる環境(試練)には2面性がある

§5.神が最も喜ばれる「究極の喜び (願望)」②
-1. 願っていた喜びと新たなギャップ

-2. 堕落以降の4つの願望

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