「今週のことば」おしまい

 いよいよ完結となると、少し寂しい気もしています。
 3/1(水) に厳かで温かな雰囲気のもとで挙行された卒業式を終えてからおよそ4週間、この3年間のことを何度も振り返りました。生徒の皆さんに回答してもらったアンケートを読んで温かい気持ちにさせてもらったり、担任の先生方と「あの時、こうでしたよねー!」と振り返ったり、写真や書類を見直して懐かしんだり…、そんな毎日でした。BLENDでも書きましたが、ポッカリと心に穴が空いたような、魂が抜けたような気持ちになりながら、それでも前に進まなきゃ!という感じでした。
 いずれにしても、最後に卒業式のアレコレを振り返って、おしまいにしたいと思います。

卒業式に向けた準備

 卒業式というのは、ある意味で最後の”舞台”だと思います。生徒の皆さんにも何度かお伝えした通り、言葉そのものだけではなく、表情・返事・姿勢など全ての一挙一動に想いを込めて表現する場であり、それを見守る保護者の皆さんや教職員、そして卒業生同士がその想いを感じ取ることによって完成する場なのかなぁ…と、大げさにもそんな風に考えています。だから、ただ名前を呼ばれて返事をして、代表者が証書を受け取って、立ったり座ったりして話を聞いて終わるだけの式典ではないと思います。
 3年間の集大成としての”舞台”であって、一人ひとりがそんな志を持って臨んでくれれば、きっと良い式になるだろうなぁと期待して、1月下旬の卒業関連行事や前日のリハーサルではそんな想いを伝えてきました。そして、私なりにはもう1月下旬の時点で、学年の生徒たちに対して絶大な信頼を置いていたので、先生方から「卒業式の練習、もっとたくさん入れた方がイイんじゃない?」とアドバイスをもらっても、「いや、大丈夫です。あの子たちは、ちゃんとやれるので。」と、偉そうに自信たっぷりに強気な答えをしてしまっていたほどでした。
 だけど、本当にその期待通り、ほとんどの生徒が意味合いを考えて、ふさわしい姿勢で卒業式を迎えてくれたと思います。

 そして、卒業式に向けて、多くの方々がそれぞれの場で精一杯動いてくださっていたことも、生徒の皆さんにはお伝えした通りです。目に見える場所だけではなく、目立たない場所や裏方も含めて色々な場で力を注いで準備してもらえているから、やっとこの卒業式を迎えられるんだ、という感謝の想いをもって、当日を迎えてくれました。

 私自身の性格は、↑ こんな風に少し考えすぎて、ついつい場の雰囲気を落ち着かせてしまいがちなタイプなので、周りで何人もの先生方が”華やかに盛り上げること”をアレコレやってくれて、すごく心強かったです。その一つとして、1月下旬に各クラスで協力してもらった「モザイクアート」も、あのようなタイミングでバッ!っと飾られたのを目にした瞬間に、とても温かい気持ちになりましたね。確か、1年生の頃にも文化祭代替行事で取り組みましたが、あのような形で”みんなで力を合わせて成し遂げる”という経験って、やっぱり本当に大切です。一人では絶対に出来ない達成感があり、それを感じてもらうために陰でコツコツとその準備をしてくれていた人たちがいたことも、皆さんにはきっと見えていたと思います。
 あのモザイクアートの絵柄は担当の先生にお任せしていたので、皆さんと同じタイミングで見た時には、既に泣きそうでした。3年間しつこいくらいにミスチル好きを公言してきたこともあり、そして集会でも「GIFT」の歌詞を取り上げて話したことも拾ってもらえて、あのような絵柄にしてもらえたんですね。そんな風に、周りの先生方が粋な演出をしてくれて作り上げられた一つの作品がモザイクアートでした。

 そしてもう一つは、学年の先生方が総出演した「フォトスポット」です。あれは美術やマンガを担当されている先生のアイディアで「どうします?何か作ります?」と相談してもらえたので、「今回はせっかく保護者の皆さんも入れるんだし、最後に記念のフォトスポット的なものが出来たらイイですよね。」と話したのを、ステキな形で実現してくださったものです。
 制作する段階では、メディア芸術進学系の生徒を中心に、多くの皆さんが色塗り作業に携わってくれました。自宅学習期間中の2月にも連日登校して作業にあたってくれて、日に日に仕上がっていく様子が本当に感激でした。あの作品もまさに”みんなで力を合わせて成し遂げる”経験の一つになったものですし、卒業式当日にアレをバックに写真を撮ってくれた友だち同士や親子がいたのだったら、何より嬉しく思います。
 せっかくなので、今回のDVDにも映画のフライヤーのような形に仕上げて同封する予定です(3/18時点の案)。それもこれも、受け取ってくれた皆さんが喜んでくれるのをイメージしながら。

今 君に贈るよ 気に入るかなあ? 受け取ってよ
君とだから探せたよ 僕の方こそありがとう

『GIFT』(Mr.Children、桜井和寿、2008)

私なりの演出(BGM)

 ということで、いよいよ卒業式本番の話です。あの”舞台”において、私なりに大事だと考えていたのが「BGM」です。そう、音楽。映画でもドラマでも、そのシーンにふさわしい雰囲気の音楽ってありますよね。私は別に、音楽的な才能があるわけでも詳しいわけでもありませんが、ただ単に高校生の頃から「ドラマのサントラ(サウンドトラック)」に注目していて、みんなが買わないようなドラマのサントラCDを集めたりしていた時期もありました。そんな経緯もあり、今回は学年主任として図々しく提案させてもらって、卒業証書授与のBGMと卒業生退場の曲を、個人的に準備させてもらうことにしていました。
 そんなわけで、実はそのBGMと退場曲を考える作業は、もう12月末からこっそりと始めていました。かれこれ2ヶ月間、頭の中でイメージを重ねながら試行錯誤して、やっと自分の中でしっくり来たのは2/27(月)でした。
 こういう作業をする時、私なりのこだわりとして『最後の最後は、その時点での素直な感覚を信じる。』ことにしています。曲を選ぶ作業も、曲順を考える作業も、何度も何度も繰り返して試して…そんな毎日でした。きっとその時点での感覚なので、今やってみたらまた違うかも知れません。でも、卒業式を迎えるギリギリの直前まで自分なりに悩んで考えて向き合ってみることが、気持ちや想いを最も伝わりやすくできる近道なのかなぁと信じているので、出来る限り頭も心も悩ませてみました。
 それもこれも、本当に楽しく充実した時間でした。何とも贅沢で図々しい役回りをさせてもらっていることを重く受け止めて、ちゃんと自分自身で納得のいく形まで仕上げて、自信をもって「じゃ、コレで!」と音源をお渡しする時には、ワクワクとソワソワとが入り混じった想いでした。それだけ、色々な気持ちや想いを曲に託していたので、『早く届けたいなぁ…』と『受け取ってくれるかなぁ?』が溢れていました。


【卒業証書授与】
 私なりの感覚で申し訳ありませんが、卒業証書授与にふさわしいと感じる曲を選んだつもりです。でもそのほとんどの曲については、自分なりに”メッセージ”を込めて選ばせてもらったつもりです。

  1. 母と暮せばタイトル−w.pf(映画「母と暮せば」より)/坂本龍一
    → 坂本龍一さんの曲を入れたいと思ったのは、率直に彼自身が今、”命”をかけて病気と闘っている姿に心を打たれたからです。「戦場のメリークリスマス」などで有名なミュージシャンですが、近年はがんを公表して、闘病中のために表舞台からはしばらく遠ざかっていました。そんな彼が2022年末にNHKの番組で演奏を披露していたのを観ましたが、以前の姿とは違ってだいぶ痩せて弱々しい姿になっていながらも、その繊細な演奏に思わず涙が溢れてしまいました。体力的にも続かないため、1日2~3曲ずつ撮影しながら時間をかけて収録されたという話もあり、本当に命がけで披露している演奏だというのが改めて伝わってきました。そんな彼が作曲した楽曲の中から、今回は保護者の皆さんに見守られている式だということを実感する意味で、この曲からスタートしたいと…。

  2. A True Blue Fragment 色褪せぬ蒼青の欠片(「聯合艦隊司令長官 山本五十六」より)/岩代太郎
    → そして次の曲は、生徒の皆さんが自分たち自身で強く逞しく前に進んで戦ってきた様子をイメージできるものを選びました。記念講演でお話頂いた講師と同じように、海軍の司令長官をテーマにした映画の曲です。「大変なコロナ禍で不安を抱えながらも、この子たちは毎日健気に、そして必死に戦っていたんです。」という、私なりのメッセージでもあります。

  3. 時代 花ひらく(「filmful life」)/岩井俊二
    → 次の曲は、単純にそのステキなタイトルに惹かれて選びました。映画監督・岩井俊二さんが「市川崑物語」という映画のサントラとして自ら作った楽曲の一つで、透明感のある雰囲気と凛々しく育っていく皆さんのイメージに近いかなぁと思って選んだ曲です。岩井俊二さんの映画は、どの作品も本当に世界観が奥深くて引き込まれるので、オススメです。特に、この春から新生活を始める皆さんには、「四月物語」という作品を観てもらいたいです。理事長の座右の銘、『念ずれば、花開く!』にも通ずるタイトルですね!新たな時代に、一人ひとりの花が開くことを願って。

  4. silent snow piano(ドラマ「silent」より)/得田真裕
    → この曲だけは、会場にいる多くの人に「あっ!コレって…!」と思わせてしまったとしても、あえて入れたいと思って選びました。ドラマ「silent」のテーマ曲です。保護者の皆さんにはお話ししましたが、私なりにはこんなメッセージを込めたつもりでした。
     第8話での話。実家に帰っていた主人公・紬が自宅に戻る支度をしている時のシーンで、母親は次々と「これも持っていって。これは?あっ、これも!」と手料理などを次々に渡しています。そんな中で、紬が「実家から帰るとき荷物増える現象、そろそろ 名前欲しいわ。」と言ったのに対して、母親が「親の真心。言葉じゃ伝えきれないからさ。物に託すの。」と答えるやり取りがありました。
     私自身にも同じ経験があって、まさに「それそれ!」となった印象的なシーン。私が3年間かけて伝えたかった『自分以外の人の気持ちを考えられるように…』というのも、これと同じこと。言葉でも物でも、受け取った”ソレ”にはどのような想いが託されているのか、それを想像する力こそが大切な力になると信じています。

  5. コルドバの午後/川上ミネ
    → 曲の雰囲気が好きだったので、単純に。

  6. The Graces In Your Eyes(ドラマ「白線流し」より)/岩代太郎
    → この曲も、私の中では重要な曲の一つでした。1996年に放送された「白線流し」という、長野県松本市を舞台にした卒業式の伝統行事”白線流し”(学生帽の白線とセーラー服のスカーフを結んで川に流す行事)がテーマになったドラマのサントラです。当時の私は中3 or 高1くらいでしたが、ヒロインの七倉園子が高校卒業後に教員を目指していく中で、「人の夢を応援するのが、私の夢になった。」という話をしていたのが、私が教員を志す上で一つのキッカケになりました。
     元々は、小学校1・2年生の頃の担任の先生の穏やかで公平で楽しみを欠かさない人柄に憧れて、『あんな大人になりたいなぁ…』という想いが、徐々に教員という職業に絞られていったのですが、この「白線流し」の影響も結構大きなものでした。自分の源流の一つとも言える作品で使われていた大好きな曲をこの舞台で流すことが出来たのは、個人的にはすごく感慨深い瞬間でした。陰ながらですが、生徒たちの夢を応援することができる役割になれているのが、本当に幸せで嬉しいことなので。

  7. Aqua/坂本龍一
    → 1で挙げたような理由で、坂本龍一さんの楽曲をもう一つ選曲。一つの曲の中にドラマがあって、何となく沈むような雰囲気の部分も、逆に未来に向かって明るい光を感じる部分も併せ持つステキな曲で、とても好きです。この曲は、娘の美雨さんのデビューに際して書いた曲で、出来が良かったからカバーして先にリリースしまった、というお話でした。比べるのもおこがましい話ですが、私も父親として子どものために何かを作ったりする時に、その出来が良いとついつい試してみたり使ってみたりしてしまうことがあるので、何となく気持ちは分かります。『なんでパパが使っちゃうのよー!私のために選んでくれたんでしょ?』なんて怒られてしまいそうですが、そんなやり取りになるほど思い入れを込めて贈ることができたら、一生の宝物になりますね。

  8. 監察医 朝顔 2020-2021(Piano Version)(ドラマ「監察医 朝顔」より)/得田真裕
    → 「silent」キッカケで知った得田さん。他にも多くのドラマや映画で音楽を担当していることを知りました。中でも、やっぱり今回は”親子”をイメージさせられる作品がないかなぁ…と探していた中で、このドラマにたどり着きました。法医学者の娘と刑事の父親とが繰り広げる話ですが、震災にも触れながら、遺体と向き合い「生きた証」を探し求めるのがテーマになっている作品です。切り口は違っていても、同じ方向を向いて力を合わせる姿は、生徒の皆さんが今度出会う様々な人との関わりにも役立つはずですし、将来仕事に就いた時に親御さんとどんな風に関わりながら自分の仕事について話していくのかな?と、そんなイメージを持ちながら、このドラマの曲を選びました。

  9. My Own Life(ドラマ「白線流し」より)/岩代太郎
    → 上に挙げた曲と同様に、「白線流し」のサントラです。この2曲は曲調もメロディも結構似ているのですが、実はちょっと違っているという、不思議な関係です。私の高校時代、本当によくこの曲を聴いていました。周りからは『サントラなんか聴いていて楽しいの?』と不思議がられていましたが、自分なりに自由に妄想を膨らませられる、意外と面白い楽しみだったと、我ながら思っています。サントラのススメ。私の中では、まさに高校時代の青春を思い出す1曲です。願っていても思っていても、うまくいかなかったり到底及ばなかったりする現実の厳しさも知った時期。思い返すと、何だか切ない気持ちにもなります。

  10. The radiance of tender(映画「コード・ブルー−ドクターヘリ緊急救命−THE THIRD」より)/佐藤直紀
    → 「コード・ブルー」も人気の作品なので、聴いたことがある人もいると思います。学校のすぐ近く、私の通勤路からもドクターヘリがいつも見えるので、「HANABI」(Mr.Children)を口ずさみながら通りかかることもありました。繰り返しになりますが、やっぱりかけがえのない”命”については、いろんな場面で話してきた通り、最優先でなければならないと思います。当たり前の話にはなりますが、やっぱり優先順位って大切ですので。

いずれの曲も、厳かな式典な雰囲気のもとで、担任の先生からの呼名と生徒の皆さんからの返事の声が響き渡る会場の様子をイメージしながら、それにふさわしい曲調のものを選んだつもりです。歌詞のないサントラにココまでメッセージを込めて選んでいたとは思わなかったでしょうけれど、これを読んでくれて少しでもそれが伝わってくれれば嬉しく思います。BGMって、人生の各場面で人の心を本当に後押ししてくれますので。


【退場曲】
 選んだ理由は、退場後の廊下に掲示した通りです。
歌詞(掲示)

  1. 旅立ちの唄/Mr.Children
    → 「手の届かない場所で 背中を押してるから / もし聞こえてたって 返事はいらないから」というのが、全てを物語っています。そのスタンスこそが全て。
     自分たちの元から巣立っていく皆さんには「いつでも顔見せにおいでよ!」と帰れる場としていつでも迎え入れたい気持ちもありつつ、「もう振り返るなー!前へ進めー!」と背中を押したい気持ちもあります。きっと保護者の皆さんも同じような想いなのかなぁ…と、私なりにイメージをしたので、保護者・教員が見送る退場曲にはピッタリだと思って選びました。『便りが無いのは良い便り』などとも言われますが、4月から親元を離れて暮らす人もそうでない人も、ほどほどに近況を知らせて心配をかけすぎないようにしながら、しっかりと自立して進んで行ってくれることを願っています。

  2. 僕のこと (Orchestra ver.)/Mrs. GREEN APPLE
    → 壮大な曲調と、目の前の一つひとつを丁寧に見つめて認めようとしている前向きな歌詞に惹かれて選びました。
     特別なことなんて要らなくて、フツウの・いつも通りの・平凡な時間の積み重ねで、それで充分なのだと思います。それもこれも、自分自身の気持ち次第。「なんて日だ!」と悔やむこともできるけれど、もっと前向きに「なんて素敵な日だ!」と捉えることだって出来るはず。歌詞の中にある『狭い広い世界』の解釈は様々ありますが、私はスマホを通した【狭い】画面でのやり取りで繋がっているけれど、本当はいくらでも無限に繋がり合える【広い】世界を指しているように感じました。目の前の狭い画面の中で完結させてしまわずに、その奥・その先にある人の気持ちや想いをイメージして広い視野や価値観をもって生きていけたら、たくさんの幸せと出会えるのでは?という話に聞こえます。
     自分自身を、自分の人生を、もっと愛おしく感じられるようになる曲だと思います。

  3. ココロノナカ/RADWIMPS
    → 実際には、この曲が流れる前に退場が終わってしまいましたが、実は3曲目にこの曲を選んでいました。
     やっぱり3年間を振り返ると、どうしてもコロナ禍で苦しい想いを強いられてきた現実は否めません。だけど、そんな毎日にもちょっとした笑いもあったり喜びや楽しみもあったりして、それを糧にしながら”輝く術を探して”、そして”這い上がるスペックを持っている”僕ら。何となくその姿が重なって、皆さんの青春時代を物語る曲だなぁと思えてきました。
     そして、『この曲までは流れなかったなぁ…』と思いながら、完成した卒業DVDを観てみたら、まさかの展開で在校生からのムービーで使われていて、しかもそれが退場直後に流れるという奇跡の巡り合わせでした。

     ちなみに、当初から退場曲のうち1曲はMr.Childrenの曲を入れようと決めていたのですが(特に、全ての曲のイメージを理解できているから、込める想いを形にしやすいと思った)、その候補として最後までいくつかの曲で悩みました。
    終わりなき旅:私自身の高校時代の卒業式で退場曲だった。この先の人生をイメージできる、旅立ちにふさわしい曲。
    足音~Be Strong:逞しく、強く、一歩ずつ歩いていって欲しいという想いにマッチしている曲。
    GIFT:学年集会でも話した通り、「ありがとう」の連鎖が生む優しい世界に近づいて欲しくて。皆さんに対する自分の気持ちそのものを表した曲。
     この辺りが最後まで悩んでいた曲でした。

     そんな私に対して、まさかの卒業式直後に皆さんからサプライズ動画のプレゼント。全く予想していなかったことだったので、驚きと感激でいっぱいで涙…感無量の時間でした。あんな幸せなGIFTを贈ってもらえるとは思いもしていませんでしたが、3年間の想いや願いが期待していた以上に伝わっていてくれたことがよーく分かって、本当に嬉しかったです。学年の生徒たちは、私の宝物です。そして冷静になって振り返ってみてハッ!と気づいたのですが、あの動画の中で終盤のクラスが使っていた曲が「終わりなき旅」、合唱してくれていた曲が「GIFT」、最後のシーンで使っていた曲が「足音~Be Strong」。「ホントだったらこの曲も使いたかったんだよなぁ…」と泣く泣く諦めた曲が、それぞれあんな形で登場するとは…まさかの伏線回収!のような展開で、本当に驚きでした。
     でも、やっぱりこういうのって、言わずとも想いや気持ちが伝わって届いていた表れなのかも知れないな、と、そう思うようにしました。本当に恵まれた3年間の締めくくりに最高のGIFTを受け取らせてもらって、この上なく幸せな気持ちにさせてもらいました。ただただ感謝。


終わりに

 伝えたいことは、もう充分すぎるくらい言葉にしました。読むのも疲れたと思います(笑)。でも、どれもこれも正直な想いをただ言葉にしただけです。

 そして、各学年で掲示してきた【今週のことば】を整理しておきましたので、いつかふと、高校生活を思い出したい時にでも開いてみてもらえたら嬉しいです。私も時々、この3年間に立ち返りたい時には、アルバムを開くようにして見直してみようと思います。

1学年【今週のことば】のまとめ

2学年【今週のことば】のまと

3学年【今週のことば】のまとめ

 では、お互い元気に頑張りましょう。卒業おめでとう。

いいなと思ったら応援しよう!

3学年 今週のことば【2023.3 おしまい】
Thank you!!