合気道×発達障害①
合気道と発達障害は相性がいい、と私は考えています。合気道で大切にされることは、自分の軸をしっかり立てること、相手とつながること、脱力して自分の持つ力を効率よく発揮すること。一方で発達障害の傾向が強い方は、いつも余分なところに力が入りがちで、動きが不器用であったり、相手からのサインや空気を読むことが苦手でコミュニケーションがうまくできないことが多いように思います。発達障害の方が、生きづらいと感じる原因を改善するためのヒントが、合気道の動きの中にはあると思います。
発達障害は、「ある」人と「ない」人と2つに分けられるのではなく、グラデーションのようになっていると言われています。「すごく発達障害の傾向が強い」「発達障害からほど遠い」「それっぽいところもある」「だいぶそれっぽい」のように、人それぞれ、グラデーションのどこかに入っています。だからどんな人でも合気道をやってみるメリットはあると思いますが、発達障害の傾向が強い方は特に、合気道の動きや考え方を獲得していく中で、自分自身が変化していくのを強く感じられると思います。
合気道が発達障害の方に良いと考えるポイントを3つ挙げてみます。1つは、「自分の体を思い通りに使う」2つ目は、「自分の心をコントロールする」3つ目は、「コミュニケーション能力を高める」次回から1つづつ、書いていこうと思います。