自然治癒力で病気が治る話
「自然治癒力を高めることが大切」
「病気は自然治癒力が高いと治る」
こんな話をよく聞きますし、整体をしていても「整体は自然治癒力を高めて治す治療ですよね？」と尋ねられることが多々あります。
でも、一体自然治療力とはどんな力なのでしょう？
明確な定義など、もちろん存在していませんが、本記事（収録）自然治癒力とは何かについて考察を進めてみたいと思います。
現時点でのぼくの結論は「病気が自然治癒力で治る」のではなく、「病気になることそのものが自然治癒力」だと考えています。
特に慢性的な病気やケガで悩む方は、病状をみつめる考え方の参考になるかと思いますので、ご参考いただければと思います。
本記事は「整体師のカラダとココロの話」のラジオ収録台本にもなっています。本記事は箇条書きで要点をまとめた記事ですので、本編はラジオ収録で解説しています。内容をしっかりご理解するために下記のラジオ収録もご視聴ください。
病気が自然治癒力？
・生きている限り、治ろうとし続けている
・病気やケガをすること、そのものが身体がバランスを取ろうする力
（例：風邪）
風邪を引くと…発熱、頭痛、下痢や嘔吐など
発熱＝ウイルス退治
頭痛＝頭を休める
下痢や嘔吐＝食欲を抑えて、胃腸のを掃除してリセットする
・一般的には風邪そのものを「病気」と捉えている。
「風邪は風邪薬を飲まなくても自然治癒力で治る」という人も多いが、風邪そのものが自然治癒力だと考えている
自然治癒力は高まることも、弱まることもない
・意識ある肉体には、自然治癒力は働き続けている。
・これは生きている限り100％働き続けており、それ以上に高まることもなく、弱まることもない
・いくら不摂生な食生活であったとしても、それにより自然治癒力が弱まることはない。
・その不摂生を是正する意味での、体調不良は起こり得る。その体調不良によって不摂生が調和する力が自然治癒力と言える
・どんな人であっても万人共通で自己治癒力における能力の差はない
切り傷の治りが1日で治る人と1ヶ月かかる人などという差はありえない
病気＝なってはいけないものという概念が、病気を病気たらしめる
・病気はなってはいけないものという概念が『予防すべきもの、できる限り病気にはならないために努力すべきこと、病気になれば早く治す努力をすべき』との思考を作る
・病気そのものが自然治癒力であるとすれば…病気の概念が大きく変化するはず
・病気そのものを悪者としてみることはなくなる
・病気を過剰に恐れ予防したり、病気に怯えて過ごす必要がなくなる
まとめ
・今日の話はあまりピンとこない人も多かったかも
人によっては理想論や机上の空論のように聞こえるかもしれない
・でも、明らかに病気が自然治癒力で治るというのは矛盾が多い。病気が自然治癒力で治るのなら、病気でない時はその力が働いていないことになるし、自覚できる病気など本の一部。気づかず病気になって知らない間に治っているのはなぜ？意図的には何も何も治そうとしていないのに。
・病気そのものが自然治癒力だとすると、多くの合わなかった辻褄が合う。
・何より、病気に対する概念が根底からひっくり返り、今よりはもっと気楽に力を抜いて生きることができると思う。
・ぜひ、この記事だけでなく、ラジオ収録もお聞きください。
記事執筆者紹介
整体庵大空 下大前陽介（シモオオマエ ヨウスケ）
＜プロフィール：整体師歴19年＞
スポーツトレーナー、トレーニングコーチ、プロ野球選手のサポート歴
スポーツ整形外科、産婦人科での施術を経て、整骨院開業。
現在は保険診療を廃止し自費診療で整体院を夫婦で営んでいます。
ファスティング歴10年以上、-25kgのダイエット経験者
定期的にファスティング講座をオンラインで開催しています。
妻（美容鍼灸師）、子供２人、猫１匹の5人家族です。
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