見出し画像

技術書PDFと読書メモ

本を読むのが好きだ。先人たちは私を知らない世界へ連れて行ってくれる。
書籍を読んで、知識を整理して、使いどきがくるまでストックする。

前の職場にいた頃、技術書についてLTをした。

LT資料に書いているとおり、技術書は主にPDFで買ってiPadのGoodNotesで読んでいる。

ApplePencilでマーカーを引いたり手書きのメモを書き込みながら精読し、書き込みを参照しながらObsidianに読書メモをまとめていく。実質2回読んでいるような形。

知識を体系立ててゆくのは楽しいので不満はなかったが、これにはどうしても時間がかかる。本業・副業・家事・育児の後に残った雀の涙のような、一欠片の時間でやってゆくのはコストが高くつきすぎる。

やり方を改善しなければならない。

できれば、iPadで読みながら読書メモを完成させてしまいたい。

MarginNote

いろいろと調べた中で、MarginNoteというアプリに辿り着いた。
このアプリではPDFにマーカーを引いたり図表をキャプチャしながら、大きなキャンバスに概要をまとめてゆくことができる。
フリートライアルの後は、課金しなければStudySetの編集がロックされる。

MarginNoteのアプリに入っているサンプルのStudySet

それぞれのカードをタップすると、引用元PDFの該当箇所にフォーカスできる。

このアプリの中に、自身が管理したいあらゆる情報を集約してしまうのであれば、もうこれでいい。しかし、私はすべてのデータをObsidianに集約すると決めている。検索性が下がってしまうので、いろんなところに知識を散在させたくない。

MarginNoteはObsidianへのエクスポートに対応しているとのことだったが、図表は個別で書き出さなければならないらしく、それなりに手間がかかりそう。

良い製品だと思ったが、私の環境には合わなかった。
さらば、MarginNote。

Highlights

次に出会ったのはHighlightsというアプリだった。
こちらは至ってシンプルな作り。

Highlightsで技術書に注釈をつける

マーカー・コメント・画像のピックアップ、くらいに特化したアプリ。
課金すれば、注釈をMarkdownとして書き出しできる。

ObsidianではMarkdown形式でメモを管理できるため、この機能は嬉しい。しかし、Obsidianに書き出した注釈とPDFのリンクが切れてしまうのは、やはり残念だ。

Highlightsにも別れを告げることにした。

PDF++ (Obsidian Plugin)

そして、PDF++というObsidianのCommunity Pluginと出会った。

このプラグインを利用することで、ObsidianのPDF Viewerから簡単に引用やハイライトをすることができる。

テキストに加えて矩形選択で画像などを引っ張ってこれるのがこのプラグインのすごいところ。

PDF++でテキストの引用や画像の参照を行う

画面の左半分でPDFの技術書を開いて読みつつ、ハイライトしたい箇所を選択してマーカーの色を選び、画面の右半分に開いている読書メモページにペーストする。画像などの矩形選択は(キャプチャでは隠れているが)マーカーの右方にある選択アイコンをクリックした後にPDF上でドラッグ→読書メモページにペーストでOK。

ペーストした引用のリンクをクリックすると、PDFの該当箇所にジャンプすることができる。

全ての情報がObsidianに集約でき、読書メモ作成の省力化も図れて素晴らしい。

Conclusion

理想的なプラグインに出会うことができたが、幾つかデメリットもある。

  • 栞の機能がない

  • iPadのタッチパネルでテキスト選択がしづらい

  • 画面分割で読むことになるため、PDFの表示領域が狭くなる

デメリットはあれど、今のところPDF++が自分にとってはベストな選択肢となっている。
Obsidianはプラグインを開発できるので、気になる部分は最悪自分でどうにかすれば良い。

PDF++を使って、Obsidianの中で技術書を読んでゆこう。

プラグイン作者の方、いいものを作ってくれてありがとう。

いいなと思ったら応援しよう!