基地外電波のみた夢は
それっぽい顔の整った女がセーラー服着てそれっぽい紫色の夕焼けの中それっぽい学校の屋上に立っている、そんな写真が「世界」や「少女」、「壊す」や「殺す」、それっぽい言葉と一緒にツイートされてる、42ふぁぼのそういうセカイで構成された、おまえのイデアを叩き割る。
終末の花嫁はそこからそうして身を投げました、なんて都合のよい悲恋で傷んで帳尻あわせて、この物語を終わりにしないで、しなないで。半身不随の人魚姫、小指を齧れば花開く、合弁花類のがくを剥いたらサディスティックでエゴイスティックな排泄行為、おまえごときの涙なんかじゃ、だーれも救えませんでした。霜の降りてる朝顔畑で、ほんとはまったくやりたくもない性器の摩擦で「あっ」って言う間に氾濫した川、天の川、そうして僕は君を僕の宇宙にしました、そういう生殖、愛情、君の小さな身体に強いちゃったから、僕はぼくはぼくは結局天上には登れませんでした。
梯子になってた駅前TSUTAYAは潰れてしまって、サブスクリプションぐるぐるぐるぐる、どうでもいいって吐き捨てて、こんな田舎でいきています。お酒も煙草も薬もやらない、カルチャー育ちの面ぶら下げて綺麗なネイルの中指立ててる、東京育ちの女になれない、飢えを知らない頽廃ダサい。チャンネル合わせるテレ東基地外、制服デートのイルミネーションなんて夢のまた夢、ゆめゆめかわいいピンクのワンピはイオンモールに売ってない。さよならですらうまく言えない、平たいクレープうまく切れない、噛めない栞で廻るミミクリ、天使を模した像に乗りたい、どこに行っても朝日が嫌い、元カノ以上に傷をつけたい、きみのペニスはいつでも赤い。
ヴァニタスヴァニタス、テンプレみたいなエモでもいいから、愛していました.com。
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