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”ミスタープロレス”天龍源一郎が語る「最強論」

強い人が考える「強さ」って何だろう?
プロレスに疎い人間が、新刊の表紙を見た時にまず感じたことでした。
プロレスファンのみなさまには怒られてしまいそうですが…
そんな私でも知っている名前がずらり!
ファンにはたまらない名対戦のウラ話もたっぷりあります。

<11月2日発売>
『俺が戦った 真に強かった男』
著:天龍源一郎

2本の杖がなければ歩くこともできない。
9月には感軸椎亜脱臼に伴う脊髄症・脊髄管狭窄症のために手術を行い、治療・リハビリを続けている。
ボロボロになりながら杖をついて必死に生きているのは、相撲とプロレス、格闘といわれる世界に人生の大半を費やし、一生懸命過ごしてきた証――。

そう語るのは、誰よりも多くのレスラーと戦ってきた“ミスタープロレス”天龍源一郎です。
そんな天龍が、50年超の力士・プロレスラー人生を振り返って、実際に戦ったからこそわかる“真に強かった男”を、その対戦エピソードとともに初めて明らかにした一冊が出版されました。

東洋の巨人、ジャイアント馬場
燃える闘魂、アントニオ猪木
怪物、ジャンボ鶴田
ヒットマン、阿修羅・原
不沈艦、スタン・ハンセン
超獣、ブルーザー・ブロディ
仮面貴族、ミル・マスカラス
東洋の神秘、ザ・グレート・カブキ
格闘王、前田日明
方舟の盟主、三沢光晴
天才、武藤敬司
レインメーカー、オカダ・カズチカ…

…名レスラーと言われる男たちは総じて”強かった”と記す天龍。
しかし、それは単に肉体的・技術的な強さだけではないといいます。
半世紀以上もの間、汗を流し、泥にまみれ、時に血を流しながら土俵の上、リングの上でしのぎを削ってきたからこそわかる、戦う男たちの本当の強さに、リアルタイムの戦いを知らない人間でも、ぐいぐい引き込まれます。

これは何なんだろうと思いましたが、読み返した時のプロローグで答えを見つけた気がしました。

プロレスはショーなんだろう。
勝敗が決まってるんでしょう?
プロレスなんて……。
こう後ろ指を指されることがあるプロレスは、しかし70年を超えていまなおファンを魅了し、熱狂に誘う最高のエンターテインメントだと俺は確信している。
では、何がファンを引き付けるのか。強さ、感情、哲学、好悪、執念、人生。戦いに生きる男たちのすべてがリングにあるからだ。

プロローグより


日常に閉塞感を感じているならぜひ読んでみてほしい一冊です。
全力で戦い、生き抜いてきた天龍の、レスラーたちの生きざまに心揺さぶられることでしょう。