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【百合漫画レビュー】あの頃の青い星(第1回)

   どうも、スカーレット・ヨハンソンです。この漫画、めちゃくちゃ最高なのに何故かKindleとpixivで無料公開されています。700円出しても絶対買った方がいい作品です。最高すぎるので何回かに分けてレビューいたします。軽め?のネタバレ含みますのでご容赦ください。

1.概要

ジャンル:青春、百合
作者:青蟹(蟹)先生
巻数:1~5巻(連載中)


2.あらすじ

   海沿いの街にある女子校が舞台。主人公の構本海はその学校の寮生。ある日授業中に没収された携帯を返却してもらうため、準備室にいる教諭の元を訪れる。しかしそこにいたのは秀麗でどこかミステリアスな雰囲気を纏う少女、瀬川晶だった。「海っていい名前だね。私、海が好き」。

3.見どころさん

   瀬川さんいきなりの告白である(困惑)。というわけでは実はないんですが、わたしの脳みそを鷲掴みにするには十分である。瀬川さんは構本さんと同じ寮に住まう同級生です。少し大切な部分を話してしまうと、瀬川さんは物心つかない頃に母親を亡くしてるんですね。父親は幼かった瀬川さんと夜の海に出掛けこう言います。「母さんは人魚でな、一緒には暮らせなかった。お前を産んですぐ海に帰ったんだ。だからふたりでここで待とう」。それから高校生になった今も瀬川さんはずっと、夜の海に独りで出掛けて母親を待ち続けています。瀬川さんはおそらく赤ちゃんの頃、お腹が空いたり怖い思いをした時に母親が駆けつけてくれたり、その柔らかな手で包まれて無条件の安心感を享受したことがありませんでした。これは瀬川さんの人生にとって最も未解決なことでありましょう。ですから幼児期~児童期に他の児童が友達を作るなどして社会的な物に興味を示しているとき、瀬川さんは母親のいる海にしか興味がありません。ある意味現実に興味がない状態で夢の中を漂っています。そのため彼女はミステリアスな雰囲気と思われたり、ときには冷たい人間、傷つきやすくて嫌いなどと評されることもあります。そんな風には現実とは隔絶された世界に生きていた瀬川さんに、運命の人が現れます。

   それが構本さんですねお待ちしておりました。準備室での出会いで完全に一目惚れしちゃいました(直ぐには自覚してませんが)。最初は瀬川さんの見た目や雰囲気に興味が湧いて何となく「きれいだな」くらいの思いでしたが、瀬川さんがあるトラブルから構本さんの寮部屋に引っ越してきてからは(何も起きないはずはなく...)少し想いが加速します。夜の海に出掛けていく瀬川さんに着いていき、一緒に海を眺める仲になりました。ここ、作中では何となく良い雰囲気のシーンとして流してしまう場合もあると思います。けどこれって実はすごく大切な意味のあることですよね。何故なら構本さんは瀬川さんのいる夢の中(海で人魚の母親を待つこと)に入っていって、彼女と同じ世界を見ることが出来たわけですから。ずっと独りだった瀬川さん、彼女と本当の意味で目を合わせ語らうには同じ世界を体験するしかなかった。そんな女の子の前にあらわれた女の子...。運命ですねえ。

4.さいごに

   あ〜最高すぎて会社の上司に死滅させられた脳細胞が再生するんじゃあ〜。ネタバレ含んで申し訳ないのですが自分の気持ちを抑えられない。あと何回かレビューしていきますのでよろしくお願いします。

   あと神経心理学の記事も読んでいただけたら嬉しいです。下らない内容ですがなるべく面白おかしく見て貰えるようがんばってます。(・ω・)ノシ

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