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【ヴァンガード歴史書】BT01騎士王降臨~BT04虚影神蝕 最初期環境
セイシロウです。カードファイト!!ヴァンガードも11年目に突入。先日D-BT05「群雄凱旋」が発売。やはり旧シリーズ(無印編)において最も知名度や人気が高いパックBT05「双剣覚醒」の影響が大きいだろう。
しかしそれ以前の環境は比較的印象が薄い環境であったと言えるかも知れない。
リリース開始日からVGを始め、今日まで公式地区大会も皆勤賞の筆者が1〜4弾環境を振り返っていくぜ。
TD01「光の聖騎士」TD02「帝国の暴竜」
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自己紹介
1991年4月20日生まれ
福岡県在住
大学卒会社員
既婚者
幼少期より好きな物買い与え与えられTCGを熱意を持って活動し続けている幸せ者。
主な実績
・VG世界大会2012Jサイド 優勝
・VGファイターズロード全国大会 3位
・VMCファイナリスト 3回
2011年2月26日発売。アニメに先駆けて連載していた尊敬する伊藤彰先生の漫画版ではルール不透明な部分が多かったので待ち望んでいた。
構築可能クラン
ロイヤルパラディン・かげろう
これといったクセが無く存在から今日に至るまで一般的に初心者向けクランとして推奨されている。
アニメでアイチ君がガンスロット連打してた。当然環境なんかない。リアガードのオーバーロードは強かった。
発売日の筆者
デュエルマスターズで全国優勝を志す春休みの大学一年生(19)。九州エリア大会「サイキックマスター2010」前日に発売されたばかりのTD8つ購入〜。
仲間達は練習してる中我慢できず遊んでる。「デッキは強いし光ってるけど練度はアレ」系男子になる。
BT01「騎士王降臨」
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2011年3月11日。記念すべき最初のパック。発売寸前のアニメで「ばーくがる」が登場して効果ありのFVに驚いた記憶がある。
主な構築可能クラン
ロイヤルパラディン・かげろう・ノヴァグラップラー・オラクルシンクタンク。いわゆるチームQ4デッキ。その実情は
①ロイヤル。デッキからのリクルートに長ける展開が得意。表紙である騎士王アルフレッドにライドできれば爆発的な火力で一斉攻撃を行う。詳しくは後術するカードのおかげで圧倒的安定感が魅力。
②かげろう。リアガードの除去が特徴。ヴァンガード11000は正義!連続攻撃ができたりと見た目によらず火力だけでなく実に柔軟で器用な戦い方ができる。カードプールの広さもあり元祖スペリオブライドのアリフ型の選択肢。
③オラクル。カードのドロー及びデッキのトップ操作が特徴。CEOアマテラスは一番高額であったが実際はトリガー選択が星4引8回4と選択肢がない。決定打もないためライブラリーアウト(以下LO)が多い
④ノヴァ。ダメージを表返し及び味方のリアガードをスタンドさせる特徴。しかし裏返すカードも少なくイマイチ能力の発揮できない。単構築するためには全種類積み込まなければデッキにならない。
環境
黎明期ということもあり誰もが手探りな環境ながらもトリガー優劣「ヒール>クリティカル>ドロー>スタンド」は確率されていた。
BT04まではVパワー10000ラインが基盤となる。例パワー12000+8000の20000など重宝される。この時点でパワー11000のG3はオーバーロード・アシュラカイザー・ジャガーノートマキシマムの3枚しか存在しない世界線。
クランルールはないためトリガー16枚ルールを守れば構築は自由。公認大会ではMr.インビンシブルでバーサークドラゴンやドラゴニック・オーバーロードを連打するノヴァカゲロウ(通称インビンオバロ)などユニークな発想に驚かされた。
公認大会しかないため環境を定義できないが結果ロイヤルとかげろうが環境の中心であった。当時の公認大会のPR、必須カード多いため筆者の住んでいる福岡市では土日どこも参加抽選があり㈱ブシロード様大成功だったと思う。
当時使用デッキ
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BT02「竜魂乱舞」
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2011年5月28日発売。アニメで「あれは竜魂乱舞のカード」といったメタ発言を幼稚だったので無限に笑ってた。
新規構築可能クラン
①スパイクブラザーズ。高い火力と展開力で瞬間的にラッシュで攻め切るのが特徴。チアガールおっぱい。唯一パワー11000が2種類目もらえるがメインVになれるカードが存在しない。戦いが長引くと手札の消耗が激しくジリ貧になる可能性は高い。
②グランブルー。墓地からRをコールすることが特徴。単クランで数少ないメガブラストができるデッキであった。しかし再生コストが重くユニットごとのパワーが総合的に低いことが欠点。扱いが酷すぎて5年後TD発売までの成長を当時想像できなかった。
環境
初の大型大会「ヴァンガードチャンピオンシップ2011summer」が地区大会として開催。これを機にトーナメントレベルの対戦数が大幅に伸びていく。
当時の予選は今では考えられないだろうが、ガンスリンガー方式であり、8勝したファイターが8人になるまで行われた。
そして九州地区本選決勝トーナメント。スタンドアップ共に筆者を含め8人全員ばーくがる。
分布 ロイヤルパラディン8(筆者含む)
戦場に咆哮が響く時、英雄たちが駆けつける。結果はロイヤルパラディン1強環境であった。
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Gシリーズのアシスト。Vシリーズのマリガン変更。Dシリーズのライドデッキ。年月を増していくごとに洗礼されていく事故回避システム。当時はそんなインフラ整備されてないので普通にライド事故が発生する。ばーくがるスタートならデッキにブラスターブレードがあれば確実でに2ターン目にG2ユニットにライドできる。G2を10枚ほどにしてデッキ内のグレード配分に余裕ができG1を15~16枚にできデッキ全体の安定性も飛躍的に高まる。
主な対策は2つ。
①かげろう先行でガトリングクロードラゴン能力を使用。
②先行でテージャスの攻撃を当てる。
前者に関しては点数を与えなければ良く、後者はそもそも攻撃なのでR裏にコールしてシールド貼ればいいだけ。
両者とも先行取るのがマスト。他クランとのそれほど圧倒的な有意差であり本当にそれ以外のクランに人権はない半年だった
当時使用デッキ
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BT03「魔候襲来」
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2011年8月6日発売。BT01発売前からこの表紙まで公式発表されており重要カードかと思ったらバーサーク互換で草。アニメで全国大会編始まって個人的に盛り上がってた。
新規構築可能クラン
①ダークイレギュラーズ。ソウルの数を元にしたパワーアップが大きな特徴。かげろうほどではないがリアガードの除去手段もある。しかしドロー要素が皆無+ドロートリガーが存在しないためリソースぎれが激しい。シュティル・ヴァンピーアのメガブラストだけ気をつければよいレベル。
②ペイルムーン。ソウルからの連続攻撃が特徴。しかしソウルの質を求められるデッキな為、ソウルにクリムゾンビーストテイマーが入るかどうかで勝敗が左右される。ユニットのパワーも低いため後半は攻撃が通らないこともしばしばある。パープルがPRパックvol.3で入手できるが高価な値段で取引されていた。
環境
発売と同時にばーくがるFV禁止が発表。ロイヤルにはバロミデスの強化により任意的にRでパワー13000+8000の21000ラインが完成。BT09までロイヤルを支えることとなる。
またロイヤルに三種類目もクリティカルトリガーが追加という優遇具合。元々リソース面では困らないので星12枚構築が主流となる。
ツクヨミの登場。元祖連携ライドである。BT02でも語ったがライド事故回避はこの時代の最優先事項。デッキを掘り進めることで狙ったカードを発動できる玄人向けのデッキとして環境にBT09まで活躍することになる。
新クランはほぼ目無し。
結果はそれぞれ新カードを搭載したロイパラとオラクルの2強環境
当時使用デッキ
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BT04「虚影神蝕」
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2011年10月29日発売。アニメでダイユーシャがブラスターダークに貫かれてるシーンくらいしか前情報無し。
新規構築可能クラン
①シャドウパラディン。リアガードを犠牲に強大な能力を発動するのが特徴。週ヴァンがある今では考えられないが発売まで情報封鎖されていたためみんな大本命!しかしカードプールの狭さから連携ライドしか選択肢がなく「劣化ロイパラ」などと一部で耶喩されるなど力不足な部分が目立った。
②メガコロニー。相手のリアガードの行動を制限させるパラライズが特徴。見た目に反してドローや除去を持つユニットもおり器用な立ち回りもできる。連携ライドにより事故は少ないが、G3以外のパワーが低めであり、Rでは有効活用しにくいのが欠点。
③ディメンジョンポリス。バトルフェイズ開始時に一定のパワー以上で発動する効果が特徴。アニメ出演のためか謎にBT03で1枚だけSPで先行収録されていた。この時点ではエイリアン要素が多くロボットも少なかった為激安の殿堂で組みやすかった。ローレル効果を狙ってリアガードに殴り込むプランは後世まで活躍。
環境
シャドウパラディン収録弾共通だが抱き合わせクランが多い印象。
新システムの連携ライドが増えるが環境には影響なし。
あの格好いい紫スリーブで有名な「ヴァンガードファイト グランプリ」が開催。予選方法はガンスリンガー方式8勝8人先着順。前回同様に運だけで九州地区本選決勝トーナメント進み今回の分布は
ロイパラ3・かげろう2(筆者含む)・ノヴァ1・オラクル2
であった。結果はカードプールが広いQ4クランが環境を支配している。この期間個人的に1枚で戦況を変える劇的なカードはなく1枚のアドバンテージを取り合う環境であった。個人的にはパワーは低いが基本的な攻防が楽しめるので良い環境だと感じていた。
他の地区大会も似たような分布だった。次のエキスパンションがヴァンガード無印シリーズのターニングポイントなるとはまだ誰も知らない。
当時使用デッキ
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まとめ
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結論的にいえば最初の1年間はロイヤルパラディンだけが突出してた。数々のメタゲームを通じてユーザーが考察して試したという過程があっての結論。
筆者と同じようにサービス開始からプレイしていた方は一緒に感慨に浸ってもらえると、そうでない方は「双剣覚醒しかわからん」「そんな時代があったんだな」と思ってもらえれば幸いである。
巷ではメモリアルファイトとして一定の需要があるようだ。詳しくはカードランド秋葉原店さんやTRAIL BLAZERさんの記事にて拝見してはいかがだろうか。
有力な若手に抜かれていくオワコンな筆者。現在は結婚しており家庭と両立しながら公式大会一本に絞っている。これからも小学生の頃から気持ち変わらず精力的にトーナメントプレイヤーとして活動していくので再び王座とれるように応援よろしく。
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