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2024年9月最新号特集は「精神疾患とがん看護」です🎆

●特集紹介

がんは日本における死因の第1位であり,生涯でがんにかかる可能性は男性の2人に1人,女性の3人に1人といわれています。過去には統合失調症患者はがんの罹患率が低いという話もありましたが,すでにそれも否定された話です。また,精神疾患とがんが併発した場合,精神症状などによって治療が困難なことも多いため,ケアにあたっては注意を要するでしょう。精神科病院においては入院患者が高齢化している状況もあり,がんを併発している患者をケアする機会が増えていくことが容易に想像できます。しかし,精神科病院でのケアには設備の問題に加え,転院にあたっても問題が起こりやすいようです。
 精神科看護師としては何ができるでしょうか。今回東京都立松沢病院緩和ケアチームのみなさまにご協力いただき,精神科病院においてがん患者をどのようにケアしていくのか,基本的な知識を実践例とともにご紹介いただきました。現状の問題点を整理したうえで,がん看護の基本となる疼痛アセスメント,疼痛コントロール,薬剤を使用する際の注意点をご紹介しています。

               [目次]

特集 精神疾患とがん看護

〇精神科病院でがん患者をケアする,松沢病院緩和ケアチームの実践矢崎佐知子(地方独立行政法人東京都立病院機構東京都立松沢病院 緩和ケアチーム看護師/看護主任)
古林詩由(同 緩和ケアチーム看護師)
中島篤正(同 緩和ケアチーム精神科認定看護師/看護師長)
実践レポート

・実践レポート
訪問服薬・心理教育プログラム(HOPE)の開発と実践報告
橋本俊英(社会福祉法人明清会)
伊神敬人(訪問看護ステーションらしさ)
小中原隆史(医療法人厚生会道ノ尾病院)
小松洋平(西九州大学リハビリテーション学部)
齋藤百枝美(東京薬科大学薬学部)
高木友徳(医療法人糸逢会ともこころのクリニック)
永井典子(医療法人糸逢会Kこころのクリニック)
中島太一(株式会社中島映像教材出版)
丹羽真一(福島県立医科大学会津医療センター)

・ANGLE
言語は「精神の窓」 言語解析からわかること3清水 純(大手前大学国際看護学部/大手前大学大学院国際看護学研究科 教授/医科学博士)

・特別記事
障害受容概念の功罪と未来への展望1
―当事者から医療者に問いかける村松秀樹
(放送大学大学院文化科学研究科 認定心理士/WRAPファシリテーター)
福井里江(東京学芸大学教育学部 教授/臨床心理士/公認心理師)

・TOPICS
アンガーマネジメント入門
―自分の怒りについて探求しよう
渡邊恭佑(株式会社葵心訪問看護ステーション信緑 管理者/精神科認定看護師/アンガーマネジメントファシリテーター)

【連載】
・姉と過ごした最後の日々とがんから還ってきた私と看護について
第9回 命があるだけでかまわない
宮川香子(特定非営利活動法人精神医療サポートセンター訪問看護ステーションいしずえ 理事)

・精神科看護の臨床判断MSEガイダンス
第11回 「HOW?」を組み立てるときの「転ばぬ先の原則」5
武藤教志(宝塚市立病院 精神看護専門看護師)
崔 明玉(トキノ株式会社訪問看護ステーションみのり 看護師)

・一般社団法人日本精神科看護協会 にっせいかん
第49回日本精神科看護学術集会開催
学術集会取材レポート編集部

・せっかくなので学びをエンターテイメントだって思うことにしませんか?
第17回 認知症の将来推計2
深田徳之(精神科認定看護師)

・日々のやりとりから始める認知行動療法
第23回 統合失調症のCBTの目的
細川大雅(ストレスケア東京上野駅前クリニック 院長)

・病棟看護師さんへの手紙
第8通 看護を受ける側の心理と機微
常本哲郎

・学の視点から精神保健(メンタルヘルス)で地域をひらく54
54th Step 聞いてはじめてわかること(4)
安保寛明(山形県立保健医療大学看護学科 教授)

・どん底からのリカバリー―WRAP(R)を使って。
第58回 WRAP 本物のWRAPって何?
増川ねてる(アドバンスレベルWRAP(R)ファシリテーター)

・坂田三允の漂いエッセイ  222
あらら……
坂田三允(多摩あおば病院 看護部顧問)

月刊『精神科看護』2024年 増刊号次号予告 

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