#003 メンタルヘルスに関するエビデンスレベルの高い論文を月イチでサクッと紹介。
①社会的孤立や孤独感は大敵
アメリカの93名の女性を対象にした研究で、社会的孤立が強く認識されている人は脂肪量の割合が高くて、食事の質が低下して、不適応な食行動の増加、精神的健康の悪化があることがわかってんて。 この研究のすごいとこは食品の画像見ながらMRIで脳の反応を評価したとこやで。 社会的孤立から食行動の悪化なのか因果関係はわからんけど、なんせ社会的孤立や孤独感を改善することは訪問看護が重要な役割なわけで、それが食行動や精神的健康も改善できることにつながる可能性があるんちゃうかな~。知らんけど。
②ストレスが増えると主観的年齢も見た目も……
2016年のちょいと古いデータやけど、アメリカの106名の18~36歳の若年成人を対象に毎日ストレスや主観的年齢を約9日間調査したら、ストレスが増えると主観的年齢も見た目も老けることがわかってんて。見た目が変わりにくい若年成人を対象にしてんのが肝で、日々のストレスが老化に影響を与えてまうってことやな。この研究者が結論に「自分の生活をコントロールできなくなっていると感じたときに老ける可能性がある」って記載されてて、なるほどなーって妙に納得してもうたわ。 ストレスって人それぞれ感じ方がちゃうから、なんしか自分の生活をコントロールする認識を増やすことからはじめるのがええんやろなー やっぱWRAPがええんちゃう。 知らんけど。
➂社会的接触が不足すると……
コロナパンデミック時のドイツの若者317名を6ヶ月間調査した結果、社会的接触が不足すると感情的に悪化するけど、ウォーキングなどの身体活動してるとそれほど悪化せーへんことがわかってんて。 この研究の凄いところは位置情報を含めた活動計や神経画像(MRIとか)で客観的に評価してるとこやねん。 アンケートで「いま気分落ち込んではりまっか?」って1から5の5段階で聞くっていうあの主観的評価やないってところがやばい。 お金も手間も100倍かかるけど、エビデンスレベルめっちゃ高い。 日常生活において社会的な接触や身体活動の重要性が示されたん。訪問看護においても役立つんちゃう?
文・矢山壮
構成・霜田(精神看護出版編集部)
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華やかなお花花火が目立つ精神科看護2024年9号の特集は「精神疾患とがん看護」。今回東京都立松沢病院緩和ケアチームのみなさまにご協力いただき,精神科病院においてがん患者をどのようにケアしていくのか,基本的な知識を実践例とともにご紹介いただきました。現状の問題点を整理したうえで,がん看護の基本となる疼痛アセスメント,疼痛コントロール,薬剤を使用する際の注意点をご紹介しています。(編集部:霜田)。
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