ヒヤリハット報告の重要性！組織の安全意識を高めるために！

こんにちは。元看護師よっしーです。

4月になり、新年度が始まりました。看護師を志して新たな職場に入った新人にとっては特に重要な時期となるでしょう。新人の皆さんは、新しい環境に慣れる一方で、これから病院での業務において、ヒヤリハットが発生することもあります。

私が現役時代、ちょうど仕事に慣れてきたある新人看護師が、忙しい状況の中で、ダブルチェックを怠り、臨時薬の服用時間を間違えて服薬させようとしていたところ、先輩看護師が指摘し、服薬させずに患者様には影響がなく未然に防いだ出来事がありました。まさに“ヒヤリ！”

彼女は先輩看護師が忙しそうにしていた為、声かけるタイミングを失い、ダブルチェックをしないまま単独で行動したそうです。業務にも慣れ始めた頃で、自信もついてきていたのでしょう。

早速、ヒヤリハット報告書の提出を促すのですが、初めは浮かない表情でした。私は報告書を通じて、問題点やリスクが特定され、改善策が検討される点と、スタッフ間で情報を共有する事で、同様の問題を未然に防ぐ事が出来る点を説明しました。彼女は納得して書き始めました。

この出来事を通じて、彼女はミスから学び、今後の業務でより慎重になろうと決意し、また、先輩看護師も新人看護師が気軽に声掛けできる環境を作る努力をする事で、病棟内の雰囲気も明るくなりました。

こうしたヒヤリハット報告は、新人の成長と安全な医療提供にとって、欠かせないものです。病院では新人看護師をサポートし、情報共有やトレーニングプログラムを通じて、彼女彼らが確実に成長していけるようにする大事な報告書です。

　　　　　                 　《　ま  と  め  》

1.医療品質向上：ヒヤリハット報告は、医療ミスや危険な状況を管理する上で貴重な手段です。問題点やリスクが特定され改善策が検討されます。これにより、医療品質が向上し、患者様の安全性を確保することができます。

2.情報共有：ヒヤリハット報告は、医療スタッフや関係者間で情報共有する為の優れたツールです。情報を公開する事で同様の問題を未然に防ぐ事ができ、また、教育やトレーニングの材料としても活用され、知識の共有と継続的な学習を促進します。

3.透明性と信頼性：ヒヤリハット報告書は、病院の透明性と信頼性を高める効果があります。スタッフが問題を報告し、適切な対応がされる環境が整っていると知れば、患者様や家族の方々は安心感を得ることができます。
また、報告書の存在は、病院のコンプライアンス体制の一環としても重要です。

病院のヒヤリハット報告報告書は、医療現場の改善や問題解決のために欠かせない存在です。報告書が適切に作成され、適切な対応が行われることで、医療の質と安全性を向上させることができます。報告をためらわず、相互に助け合いながら、患者様の安全とケアの質の向上に貢献していきましょう。