中学受験に向けたテキストの選び方
公立校(適性検査)と私立中学受験の違い
公立中高一貫校の入学適性検査では、その特徴として、難しい計算問題や学校で習わない特殊な解き方、高校で使うような公式を使う解き方、中学校で使うような図形(相似や合同、錯角、同位角など)の知識は必要ありません。逆にいうと、私立中学受験では、公立小学校では習わないような、細かな知識が必要になり、中学、高校内容に出てくるような数学知識が必要なことを工夫して解くように問われることがあります。数学の知識を中学受験では使わず解きますから、難関と言われる大学に合格した大学生でさえ、算数の問題、理科の問題が解けないことはよくあります。
では、公立中学受験(適性検査)は私立中学受験より優しいのか?とういうとそうではありません。
問題の文章も長く、読み取りが複雑であったり、学校で普段解く問題よりは明らかに難しく、理科や社会の知識を含めた総合問題になりますので、私立ほどではないにしても難問が多いことに変わりはありません。
中学受験勉強スタート時のテキスト選び
そういった難問がたくさん掲載された、実践的な問題は、小学校6年生の後半、早くても小学校6年生の前半ぐらいからでしか解けません。
4年生や5年生向けにも、受験問題が多く掲載されたテキストが発売はされていますが、実際は、6年生の知識を習い終わってから出ないと、私立過去問や適性検査の良い演習ができるとは言い難いと思います。
ですから、一般にスタートに適しているとされる小学校4年生から中学受験に取り組む場合、私立を受けるにせよ、公立中高一貫校の中学校を第一志望にするにせよ、対策のはじめは、予習を中心にすることをおすすめします。
学校よりできるだけ早く、分数、小数などの計算方法、割合や速さ、比の考え方などの基本を習得してしまうのです。
つまり、中学受験スタート時は、いかに予習に適したテキストを選ぶかが重要になります。これは、私立受験、公立受験(以降適性検査)でも同じです。
中学受験に取り組むような子どもたちは、学校の授業には余裕でついていけているはずです。文科省のカリキュラム通りに進んでいる学校であれば、優秀な子は小学校5年6年の内容を4年生後半くらいから理解する力があります(もちろん個人差はありますが。。)
また、全国展開している塾教材問題集などの出版会社では、だいたい、小学4年生から中学受験専用テキストを発行しています。予習テキストとは別に一冊導入して、難しい問題でも小学校4年生や5年生のうちから挑戦しておくと良いでしょう。すべて解く必要はありません。また、すべて解ける子は天才です。少しずつ慣れていくように解いておきます。
適性検査のみ志望(公立校のみ志望)でも中学受験テキストで大丈夫なのか?
適性検査に出ないような問題も小学校4年生5年生のうちはどんどん解いたほうが良いでしょう。ついてこれる場合はです。難しくて理解できそうもないなと感じる場合は無理に解かせる必要はないと思います。
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