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中学受験を志したときにすること(1/36)

中学受験を子供にさせよう、もしくは中学受験を受けたいと子供が言ったとき、親は何をするべきか?

まずは、自分の子供の学力を冷静に判断すると良いでしょう。

志望校ありきで中学受験を決める人も多いと思いますが、志望校と子供の学力が大きく離れていると、精神的にストレスが溜まるばかりでいいことが何もないどころか、子供たちだけでなく、家族を傷つける恐れさえあります。

中学受験は、本来持っている地頭や人それぞれ違う成長スピードの影響を大きく受けます。つまり、本人の努力や家族の努力以外で決まる部分が多分にあります。
中学受験は、言わば、「勉強センス」選抜試験です。
もちろん、努力や家族の協力は非常に大切ですが、
まずは、割り切って、自分の子供は現在、どのくらいの学力かを判断し志望校の目安をつけます。

現在の学力で判断することは、中学受験も入学後も勉強に前向き取り組むことができ、成果も得やすい状況を作ります。いいことだらけです。

現在の学力より高い学校をどうしても志望したい場合は、不合格になる覚悟を親は持ち、その際のフォローを綿密に立てておきましょう。そうなることを前提に想定しておくのです。親が想定しおき、その後のシナリオを書いておけば、ショックは最小限に済み、中学以降で巻き返しがいくらでも効きます。

漫画やドラマにあるように、塾や教育費にいくらお金をかけてもそうそう偏差値は上がって行かないのが現実です。塾の実績は、もともと優秀な子を多く集めることでできてきます。子供たちの学力を伸ばした、伸び率などのデータを公表している塾はどこもありません。つまり、塾に通ったら偏差値が上がるわけではなく、塾は「受験勉強の仕方」などの情報と、勉強環境を提供しているにすぎないのです。

「塾に入れば偏差値は伸び、今の学力より上の学校へ合格できる」
これを信じることで、苦しむ人たちが大勢います。

まずは、現在の学力に合った志望校に確実に合格できるレベルの勉強からスタートする。そして、偏差値を維持することが第一目標、もし、偏差値が伸びてきたら、志望校を上げる。中学受験はその方向がお勧めです。

ちなみにこれは、大学受験の考え方と逆の方針です。大学受験も地頭の影響力は大きいですが、それ以上に努力や戦略が大きく影響します。また、自分の限界に挑戦するのが大学受験です。選択肢も圧倒的に多く、第一志望に合格できなかったとしても、自分に合った道が他にも多数あり、見つけることができます。
中学受験はそれとは大きく違うことだけは覚えておきましょう。
子供たちは、まだまだ成長途中、無理に限界に挑戦させたり、失敗させると、逆効果です。

学力に見合った志望校を選び、勉強を楽しみながら、中学受験に挑戦しましょう。その方向で努力すれば、子供たちは必ず大きく成長します。


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