共感が辛い
僕は昔から、ドラマが苦手だった。
なんとなく、途中から観るのをやめてしまう。やめたくなる。
漫画なんかでも、読んでる途中で閉じてしまうことがあったりする。
それがどうしてなのか、ずっと何十年もわからずにいたんだ。
だけど、今日やっとわかった。ドラマが苦手な理由。
観たくなくなる、読みたくなくなる、そんなときは必ず…
感情が爆発しているシーンになったときだ。
僕はどうも共感性が強すぎるのかもしれない。作り物のシーンのはずなのに、まるで自分のことのように感じてしまう。
怒りや、悲しみや、辛い感情。そんなシーンに影響されてしまうことを怖がる僕の防衛反応が、そのシーンをカットさせようとする。
他人事と切り捨てることができない僕の感情は、見たまんまを自分にコピーしようとする。コピーしようとして、それが無理で、見ること自体を拒否させる。
『解決させてあげたい』じゃなくて『解決して楽になりたい』
よく、男はアドバイスしたがる生き物という。
アドバイスして自分を優位にしようとか、いいところを見せようとかそういう心理らしいんだけど、僕にはピンときてなかった。
多分、僕は違う。
共感しすぎて相手の問題なのに自分の問題のように勘違いしてしまい、それが辛くて何が何でも解決したくなる。解決して楽になりたい。
そんな気がする。
だから、相手が困ってると何が何でも解決してあげたくて楽になってほしい。そうすれば、僕も楽になれるから。
それが良くないことだってある。というか、良くないことがほとんど。
相手の問題に深入りしすぎちゃう。自分との境界が見えなくなってしまう。
感情が処理しきれない
これに気付くきっかけは一つの漫画を読んでいた時。
その余韻は読み終わった今でも続いてる。共感した感情が、ページを閉じた今でも落ち着かない。僕の心臓はドキドキ。不安、混乱、拒絶、恐怖。
自分事ならいくらでも処理できるのに、自分事じゃないから処理しようがない。時が経つのを待つしかない、この時間が辛い。
なんとなくだけど、僕が海外の翻訳本のほうが好きなのが多いのもわかった気がする。翻訳本って、あまり感情を語らないのが多いから。共感せずに読めるから、楽なのかもね。
僕はHSPだった?
こんなことを書いていて、そんな状態を検索していたらHSPという単語が出てきた。
聞いたことはあったけど、正直全然自分には関係ないことだと思ってたんだね。
でも、HSPに当てはまる項目を見ていたら…ドハマりしてたよ(笑)
マーキングシートがあれば真っ黒に塗りつぶすくらいに。
まぁそれが分かっただけでもいいのかもしれない。
そうわかっていれば、在り方や動き方も見えてくる。どうしてなのか全くわからず、暗闇で懐中電灯もなく歩き回るのとは違うから。