えっ。自分が?なんか嫌だ。
『新しいものには一度触れておいた方が良いですよ』
人とのつながり方が多様化している。
そして日々、驚くような進化を続けている。
以前であれば、人と人とは対面以外でやり取りすることは難しかった。
古から続く手紙という方法が主だったのだろうか。つい最近までは。
ある若者と『人とのつながり』について話していた。
今は昔に比べると簡単に連絡が取れるようになっている。
スマートフォンに代表される機器を使用して、想像もつかなかったような方法でやり取りが出来る。
いま書いている『note』にしてもそうなんだけど。
この記事を不特定多数の方に読んで頂けるのかもしれない。
なんだか浪漫を感じてしまう。
「そういえば。なんでnoteを書いてるんですか?」
なんで・・・と改めて聞かれると少し考えてしまう。
強いて言えば、いろんな事があったけど、それで人とつながって今がある。
人は人と出会って、交わって、繋がることに意味があるような気がする。
楽しいことも悲しいことも。
どう受け止めていいのか分からないような過酷な出来事も。
自分はそれでも人とつながって来て、これからもつながって行きたい。
そのきっかけ作りとして。
まずは自分の事や気持ちを世の中に放流してみようと思ったから。
そして、人とつながりたいから。
「・・・へぇ。何だかすごいっすね」
君こそなんだかすごい上から目線な気がするのは気のせいかな。
「つながって・・・どうするんすか?」
ぐっ。この連続質問。
人は自分を分かって貰えないまでも、知って貰えるだけで気持ちが楽になれることがあるんだよ。
出来ることなら分かるのが一番だけど、まずは知るためにつながりたい。
そして仲間達と、これからつながって行く人の受け止めの場を作りたい。
喜びでも悲しみでも辛さでも。悩みや苦しみでも。誰にも言えないようなことでも。この人に言ってみようかなと思って貰えるように。
「方法は?」
若造。人の話を聴いているのか。いま言った通りだ。
「noteだけですか?」
だけ・・・とはまたお言葉な。
この若者は専門学校の先生をしている。
電気電子工学という分野らしい。
自分は詳しいことは分からないが趣味嗜好が似ている。
「SNSとかやってますか?」
あ~。Facebookとかだよね。方々で随分と勧められたことはあるんだけど、その度に何だか面倒くさい感じがして始めてないんだよ。
色んな活動をしてるから初っ端に自分の名前を出すのも抵抗がある・・・。
「じゃあTwitterとかどうですか?」
3.11の震災の時に活動に役立つと勧められたんだけど、その時はまだスマホを持ってなかったし。
その後はTwitterは何かと世の中の騒ぎの種になっているような印象がついちゃって、自分には関係ないようなモノに思うなあ。
「新しいものには一度触れておいた方が良いですよ」
えっ。自分が?なんか嫌だ。冷蔵庫に入ったりするのか。
「それはクズだけです。FacebookもTwitterも、あれだけ世の中に広まるのは理由があるんですよ」
でも、なんか。なんだろうね。どこか抵抗があるなあ。
「自分はリアルタイムで知らないですけど。手紙だって不幸の手紙とか、電話だってイタズラ電話とか。使う人と使い方の問題じゃないすか?」
まぁ・・・確かに。
「使う目的と使う人がシッカリしていれば良いだけで」
なるほど。いやいやいや、こんな若造に・・・。でも、確かになるほど。
「だから世の中に広まった新しいものには触れておいた方が良いすよ。その上で嫌だったら止めれば良いし、広まる理由を知りたくないすか?」
「もしかすると。それを使う事でまた世界が広がるかもしれないすよ?」
そういえば。何で今まで触れようともしなかったんだろう。
・・・よし。
人とつながるきっかけを出来るだけ増やしてみよう。
気づけば自分で「Twitterやってみるよ」と言っていた。
それにしても。あなたは立派な若者におなりになられましたね。
どこか悔しいけどね。
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とは言え。
どんな展開をして行けば良いのやら。
「自分の事や気持ちを世の中に放流って考え方が面白いすね」
そうかな?みんなそんな思いは心のどこかにあるんじゃないかな。
「それで良いんじゃないですか?」
それで・・・とは。
「よく世の中の出来事やニュースに面白い解釈をしてますよね?」
面白いとは失敬な。こっちは真剣ですよ。
「noteには自分にあった出来事を書いてるんですよね?」
そうそう。今のことも昔のこともね。
「世の中の出来事やニュースは自分を含めて、皆にあった出来事ですよね」
ああ、そういう線引きになるか。
「でもモノの見方は人それぞれで。そこに自分のモノの見え方や感じ方を書いたりすれば・・・」
お。・・・なんか閃いた気がする。説明も言葉にもできないけど。
そんな訳で。
今更新しくもないTwitterを始めることになったのです。
いつか誰かと出会うために。
お読みいただきありがとうございました。
しゅてん拝