フィリピン留学記⑯マニラで杜崎君に憧れたら
「海が聞こえる」というジブリ映画をご存じだろうか。知らない方は是非見てみてください、めちゃめちゃ面白いです。
この映画で登場する主人公の「杜崎拓」という主人公は私が最もかっこいい男としてノミネートしている。
ファッション、喋り方や諸々好きなので、髪形も一緒にしたいと思うようになった。
だが、あいにく私は現在マニラに留学中なため、杜崎ヘアーにしてくれる美容室を知らない。
そんなある日、行きつけのスーパーに通うと、隣に赤、青、白のストライプが順番に永遠と上へ昇ってく、あの美容室の前で必ず見るスパイラルマシーンを発見してしまった。
これは「杜崎チャンス!」と思い、買い物を済ませ、寝癖とパジャマ姿で美容室へ。
茶髪フェードカットのフィリピン人のおじさんがカットを担当してくれるそうで、早速、杜崎君の写真を見せた。
おじさんは写真を見て1秒で「OK」と言い放ち、すぐさまバリカンを取り出した。
まさか「海が聞こえる」はマニラまで浸透していたのかと思った。
黙々と切り進めるおじさん。
私が行ったフィリピンの美容室ではシャンプーのサービスがなく、なぜかドライヤーも使用していなかった。
結局切り進めて20分ほどで終わった。
鏡を見ると案外悪くなった。なぜか、首回りや背中のマッサージまでサービスしてくれた。
残念ながら私の実力不足で杜崎君ほどの風貌はなかったが、これでお値段300ペソ≒760円
リーズナブルすぎて毎週通ってもいいレベルかもしれない。
次はどんな髪形を指定しようか今から考えることにした。