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根府川駅のカンナの花が咲き始めています。


熱帯地域原産のカンナは、真夏に咲くと思われがちですが、意外に開花時期が長いのが魅力です。

初夏の6月ごろから秋の10月にかけて咲き続けます。
真夏の太陽に負けずに、カンナは鮮やかな花を咲かせます。

夏空に映える花色もさることながら、大きな葉も印象的です。
カンナの花言葉は、「情熱」「快活」「永遠」「熱い思い」です。真夏に色鮮やかな花を咲かせるカンナの見た目がそのまま花言葉に反映されています。
カンナにぴったりの花言葉といえますね。

星槎国際高等学校学習センターのあるJR根府川駅には、詩人の茨木のり子さん(1926〜2006)の詩が駅舎に掲げられています。
戦争中に、電車で通う女学生だった茨木のり子さんの思い出の駅です。
戦争も終わり大人になった茨木のり子さん。

詩人になった茨木のり子さんが、その頃を懐古して書いた詩
「根府川の海」の中で咲いていたのは『赤いカンナ』でした。

根府川の海

根府川
 東海道の小駅
  赤いカンナの咲いている駅

     たっぷり栄養のある
    大きな花の向うに
     いつもまっさおな海がひろがっていた

      中尉との恋の話をきかされながら
       友と二人ここを通ったことがあった

        溢れるような青春を
         リュックにつめこみ
          動員令をポケットに
           ゆられていったこともある


                        ……………………………

レポート:釼持

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