かたりかたり3
「アイアムアヒーロー」
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ヒーロー。
『英雄になりたいのならなれば良い。誰も君を邪魔しない。君が誰かの邪魔者になるだけだ』 (出典 西尾維新『悲鳴伝』)
とまあそんな言葉があったけれど、しかしじゃあ誰をも邪魔しないヒーローってのは存在しないのかな
『誰にも迷惑をかけないヒーロー』ってのは
「うーん。名乗ることなら出来そうだけどそれ何にもできないんじゃない?」
「物事は表裏一体で、『楽しいと楽しくない』とか『好きと嫌い』とか『生きる事と死ぬ事』とか、それらの片方だけがあるんじゃなく同時に発生していて、その強弱の強い方が感情では表面化するってゆうこれは君の論だけど」
「だとすれば、うーん、『ヒーローらしい事』?ってゆうのは確実にその片方の意味を持つ事で、そうしたら必然的にもう片方も出てきちゃうんじゃない?僅かでも」
僅かね。『1割もあれば十全ですわ』ってこれも『出典 西尾維新』の言葉だけど
うん、僅かでも出てしまうならそれはもう破綻と言って良いだろう
毒の一滴でワインが毒になるように
「『余計なお世話はヒーローの本質』ってオールマイトも言ってたし
ヒーローってゆうのは、英雄ってゆうのは、じゃあ樽いっぱいの毒で一滴でも入ってきたワインを毒に塗りつぶしてしまう事なんじゃないかな。」
あるいはその一滴を持ってしてワインを制してしまう事かな?
「あはは・・・毒で例えられちゃあ僕たちも形無しだけど」
「そうだね。また君の先生西尾維新の言葉を借りるならば『薬になれなきゃ毒になれ。じゃなきゃあんたはただの水だ』かな?」
「オールマイトは人を助けるヒーローを『平和の象徴』として人の心の薬にしようって志して、実際それを成したわけだけど、実際に行ったその英雄譚を例えるとすれば今度は毒になっちゃうのかなあ?」
良いんじゃない?毒でもさ
毒だって 生み出す何かの 知恵だから
「川柳?」
閑話閑話
あるいは今回のオチ。
「『薬になれなきゃ毒になれ、とびっきりの強いやつに』とかはどう?」
良いね
「それじゃあそろそろ」
うん、お話せんきゅうー
「良いポイズンライフをー」
せいりゅう and ??? より