この売上で? と自分につっこみながら合同会社を作る話 その1

初めまして、瀬井と申します。コンテンツ制作を中心に、いろんなことに手を出しています。元々は官能作家で、このnoteでは「セクシー掌編小説」という132文字小説を不定期で発表しています。マガジンにまとめてあるので、よろしかったら。
https://note.com/seiryu_09/m/mb8fbcdc8b153

おまえのやってることは儲かっているのかと訊かれたら、それがさっぱり、と答えざるをえない状況です。日々何かしらの文章を書いて発信し、販売サイトには電子コンテンツの新作を毎月発表しているのですが、これがなかなか売れません。困ったものですが、まぁ焦っても仕方ないので地道にやっています。

そんな状態なのですが、このたび思いきって会社を作ることにしました。
え、儲かってないのに、なんで? 
そうツッコミを入れたいのは、実は僕自身です。普通はまず個人事業である程度の売上を確保して、それから税制面のメリットや社会的信用を得るために法人成りするのが一般的だと思います。いまの状態で作っても、はたして会社としてうまく機能するかどうか。
それなのに敢えて、なぜ。
そのあたりのことを、これから追々語っていこうと思います。

連載第一回
1.どうしてそんなに会社創設にこだわるの?

売上という中身が先か、会社という容れ物が先か。鶏と卵みたいな問答ですが、今回のテーマはこれです。
いままでの僕はたいした考えもなく、個人事業→成長拡大→いずれ法人化というイメージをぼんやりと抱いていました。テキストを書いてコンテンツを作るのは、そもそも好きなことをして食べていくためであり、いろいろと手続きが面倒くさい法人化を無理に進めることはない。儲かって節税を考えるような時期がきたらそのとき対処すれば良いや、と。ものの本を読んで、そのボーダーラインはだいたい売上1000万円という認識も持っていました。

ところが最近、その考えが変わってきたのです。
テキストコンテンツではなかなか食べられないこともあり、別の仕事で生活の糧を得るようになってから、創作活動はお金を稼ぐためのものから、純粋に好きな作品を作るものに変わっていきました。まぁ、以前のように必死で書く情熱が薄れていったということもありますが。

個人事業を拡大して行って、1000万円を売り上げるのは、もう時間的にも体力的にも難しい。だったらそれにこだわらず、逆に考えてみてはどうか。現状において、生活費と切り離したもう一つの支出入の流れを作り出し、それを管理・運営する機構を生活の中に組み入れる。つまり「いまの状態で会社を所有する」という発想に至ったのです。

なぜこのような発想をするに至ったか。その背景には、いまの自分に対する不甲斐なさへの反発のようなものがありました。
他人から指示を受けて労働し、生活の糧を得るだけの自分では嫌だ、自分で仕事を生み出して利益を得、さらには社会に対してなんらかの影響を与え、貢献もしたい、と。俗な言い方をするなら、「何者でもない自分は嫌だ。ひと角の人物でありたい」ということでしょうか。

そういえばTwitterに、こんなことも書きました。

https://twitter.com/seiryu_09/status/1285930092720345089

https://twitter.com/seiryu_09/status/1285941176890056704

https://twitter.com/seiryu_09/status/1288216013436157953

まず会社という装置を持ち、それから売上を伸ばすことに注力する。その順番でいこう。
そう考えて、合同会社を作ろうと思ったのです。
(続く)

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