セクシー掌編「紫陽花の青にまぎれて」
雨が好き。濡れながら裸で佇むのはもっと好き。そんな君を紫陽花の公園へ連れ出した。人目を避けて青色が乱舞する奥へ。緑の藪にまぎれ込む裸体の、なんて幻想的な白さ。「あと半歩、前に出て」。ふっくらと濡れた丸みが葉影を分ける。青の群生にぽつんと小さく、ピンクの肉の蕾が浮かんだ。
雨が好き。濡れながら裸で佇むのはもっと好き。そんな君を紫陽花の公園へ連れ出した。人目を避けて青色が乱舞する奥へ。緑の藪にまぎれ込む裸体の、なんて幻想的な白さ。「あと半歩、前に出て」。ふっくらと濡れた丸みが葉影を分ける。青の群生にぽつんと小さく、ピンクの肉の蕾が浮かんだ。