この売上で? と自分につっこみながら合同会社を作る話 その10
連載第10話 freeeとの出会い
着々と起業準備を整えつつある中、一つの転機となったのが、「会社設立freee」との出会いでした。
https://www.freee.co.jp/launch/
前述したマニュアル本のレビューにも「この本とfreeeがあれば十分」という意見があって、ほほうそんな便利なサービスがあるのかと思ったものです。そのときはまだ、本がメインでそのサポート的な役割のものかな、と思っていました。
ところが全然違ったのです。実際は、会社設立freeeがあれば他にはなにもいらなかったのです。(ラブソングの歌詞みたいですね 笑)でも比喩ではなく事実です。言っておきますがステマではありませんよ。
前回書いた設立までの行程、つまりまず屋号を決めて次に定款を、そして……という流れがチャート式になっていて、順番に最後まで入力していけば設立のための書類がちゃんと出来上がるようになっています。それをダウンロードして捺印すれば登記のための書類が出来上がるのです。これが全部無料というから驚きです。
本当に簡単でした。もちろん「会社印を作りましょう」とか「資本金を振り込みましょう」とか、よく考えたらたいへんなことがさらりと書いてあるんんですが、記入自体は呆気ないほどシンプルです。
前回書いた「本の通りにすれば良い」どころではない、チャートに記入するだけで会社ができてしまうという、とんでもないシステムなのです。
無料と言いましたが、唯一料金が発生した項目があります。
それは電子定款の作成代行。普通定款は紙に出力するのですが、その場合は40000円必要です。しかしデータをCD-Rに収めた電子ならそれが無料。しかしそれを作るには専用の器械が必要とかで、ほとんど諦めていたのです
ところがfreeeなら、5000円でそれを作ってくれるのです。しかも「ここはこう書いたほうが良いですよ」といったアドバイス付きで。
作ってもらった定款のデータはサイトからダウンロードできて、それを自分のパソコンでCD-Rに保存します。しかしその作業が上手くいかなかったため、僕はそれも代行を頼みました。これが2000円。
紙の定款40000円に比べれば格段の安さです。
そして定款をはじめ、申請書類が全部できたらそのPDFをダウンロード。プリントアウトした書類への印鑑の押し方(会社員と個人印があるのです)や書類のまとめ方まで教えてくれます。
このおかげで、本当に簡単に登記書類を作れたのでした。
いまは、すべての書類をまとめて割印を押した状態。いよいよ来週、法務局へ提出です。
(続きます)