セクシー掌編「公衆電話ボックス」

過去の記憶が疼く町角にそれはまだあった。もう珍しくなった公衆電話ボックス。深夜にサディストの男に剥かれ全裸で閉じ込められた私は、泣きながら激しく濡らしていた。いまは男の顔も覚えていない。街角にこんなガラス張りの空間があったことなど、未来の露出愛好家たちは信じるだろうか。

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