セクシー掌編「野外の宴を抜け出して」

すり寄ってきた肩は、腹の下にある砂よりも熱かった。「いまごろ皆探してるかな」。遠くにダラけた野外研修の宴の声。腕に君の頭を乗せて満天の星を仰いだ。翌朝、バスに乗込む君が不安な目を向けてくる。(一夜の夢で消えちゃわない?)大丈夫。僕たちは同じ星空の毛布にくるまったんだぜ。


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